怒ってなくても「への字口」。そんな不機嫌顔になっていませんか?
年齢を重ねると筋力が衰え、あらゆる部分が重力に耐えられず下垂してきますが、とりわけ口周り(口角)が下垂してくると、老けてみられるばかりか、「なんだかいつも不機嫌そうな人」に認定されてしまうので要注意です。普通にしていても、にっこりスマイル美人になるには「顔ヨガ」が有効です!
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無表情な現代人は、笑顔が苦手!?
口角が下がった不機嫌顔の原因は、口周りの筋力の衰え。かつては、おばさん顔の象徴でしたが、最近では若い女性の中にも増えているよう。これには現代人のライフスタイルも関係していると、顔ヨガインストラクターの小林かおる先生は語ります。
「街中を見ればスマホに夢中で、無表情な女性ばかり。電話よりメールが主体で、会話をする機会が減っているのも不機嫌顔の女性が増えている一因です。おしゃべりは顔の筋トレになりますが、話す機会が減ればそれだけ顔の筋肉を使わなくなるので衰えて当然です。また日本語は、顔の筋肉を大きく動かさなくても発声できてしまうので、英語を話す欧米人に比べ日本人は顔の筋肉を使えていない傾向にあります」(小林先生)。
筋肉が瞬時に動かせなくなる=笑顔をつくるのが苦手、というのも日本人に多いのだそう。
実は小林先生も、顔ヨガを始める前は笑顔が苦手だったそう。
笑顔がぎこちないと、第一印象にも影響が出そうですね。
美しい笑顔をつくる「おいしい顔」
魅力的な顔になるには、まず笑顔から。口角をキュッと上げる顔ヨガを取り入れましょう。
「おいしい顔」は大頬骨筋(頬の筋肉)、口角挙筋(口角を上げる筋肉)、舌筋(舌の筋肉)を鍛えます。笑顔も素敵に見えますよ。
- 口角をキュッと上げ、上の歯8本が見えるように、にっこりと笑います。
- 舌先を唇の右上に出し下唇をなめるようにゆっくり下を通って左上に移動します。そしてまた同じように下を通って右上に戻します。
3往復くり返します。上の歯8本は見せたままで下の歯が見えたり、舌の動きにつられてあごが左右に動いたりしないよう注意。あごの位置がブレないよう、最初は手で押さえてもいいでしょう。
滑舌までよくなる「あいうえお」
あらゆる会話に含まれる母音といえば「あいうえお」。
発声の際に動かす筋肉をオーバーにするだけで顔全体の筋肉を鍛えます。ふだんの会話を気にするだけでも「顔ヨガ」になるので、特別な時間を割く必要もありません。声は出さなくてもOKです。
- 「あ」は、口を上下に大きく広げます。
- 「い」は、口角を左右に大きく広げます。
- 「う」は、唇を丸く正円になるようにすぼめて突き出します。
- 「え」は、口角を上に引き上げるようなイメージで。
- 「お」は、「鼻の下を伸ばし、口を丸くあけます。
頬も口角もキュッ。小顔と好感度を同時にゲット!
もちろんこれらの顔ヨガは、小顔効果もバッチリ! 顔が大きく見える原因は、フェイスラインのゆるみやむくみですから、顔の筋肉を意識的に使えばキュッと上向きに引き締まりそうですね。笑顔が素敵な人の周りには自然と人が集まるように、口角がキュッと上がった笑顔美人で、人気もモテも手に入りそう!? 「笑う門には福来る」の精神で、ぜひ継続してみて!
撮影/布川航太 取材・文/平川恵