目尻のシワ、目の下のたるみは、典型的な老け肌サインです。
「化粧品だけでは解決しなそう.....」とあきらめぎみの人こそ、表情筋を鍛えて根本からググッと引き上げる「顔ヨガ」もとり入れてみて! 老け肌サインが目立たなくなりますよ。顔ヨガインストラクターの小林かおる先生に、具体的なエクササイズを教えていただきましょう。
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目尻の小ジワを解消する「目尻のV字スマイル」
目を使って笑う人に多く見られるのが、目尻の小ジワ。笑ったときに現れる「ちりめんジワ」は、幸せジワとも言われますが、目立ちすぎると年齢よりも老けてみられることも…。その対処法がこの顔ヨガです。
「目尻の小ジワの原因のひとつが、表情によるクセです。眼輪筋(目の周りの筋肉)を必要以上に動かしています。この顔ヨガは、眼輪筋をストレッチし、クセでついたシワを伸ばすと同時に、クセをつけない笑い方を筋肉に覚えこませることで、シワが目立たなくなります。目周りがすっきりして瞳がパッチリ大きく見るので、小顔効果も期待でき、笑顔も素敵になりますよ」(小林先生)
- 人さし指と中指で「Vの字」を作ります。人さし指は眉の下、中指はほお骨の上に置き、目尻の小ジワを開くようにします。
- にっこりと笑います。このとき目尻にシワができないように、人さし指と中指で目尻を開いたままロック。この状態で5秒。
- (2)を3回行ったら、ゆっくり指を離します。目尻にシワが寄ってない(2)の笑顔のキープができるように意識しましょう。
たるみ、むくみ、クマも一網打尽!「ムンクの顔」
「たるみ、むくみ、クマも、目周りに起る代表的なトラブルです。これらのトラブルには、顔全体の筋肉のストレッチに加え、下眼瞼筋(かがんけんきん・下まぶたのこと)を意識して動かす『ムンクの顔』を。プロセス(3)で使う下眼瞼筋は、ふだんあまり意識して動かしてない部分だけに最初は思ったようにできませんが、焦らずに続けましょう。
鏡を見ながらやると意識が高まり、うまくできるようになりますよ。動かない場合は、眼球を上にする(2)のプロセスまででもOKです」(小林先生)
- 力を抜き、アルファベットの「オー」の形になるように口を開け、鼻の下をしっかり伸ばしましょう。
- 顔を正面に向けたまま、眼球だけを上げます。目は上へ、鼻の下とほおとあごは下へと、上下に引っ張り合うイメージで、顔全体を伸ばします。
- (2)の状態のまま、下まぶただけをゆっくり上に5~10回持ち上げます(※このプロセスは、最初は難しいので、できない場合は(2)まででOKです)。
クセによるシワを増やさない「顔ヨガ」
ところで、「顔ヨガは表情筋を使うからシワが増えそう…」と思っていませんか? 小林先生によれば、正しい方法で行う顔ヨガは、むしろシワ対策に効果的なのだとか。
「顔ヨガは、効かせたい(鍛えたい)部分だけを動かします。つまり、クセでついたシワは伸ばし、今まであまり使わずたるんでしまった部分を鍛え、新たなシワができるのを予防するエクササイズです。むしろ表情筋を動かすことで血行がよくなるので、肌のハリが出てシワが目立たなくなりますよ」(小林先生)
確かに顔ヨガを実践したあとは、ほんのり血色がよくなり、ハリがもたらされ、心なしかシワが目立たなくなったみたいです。年齢と共にコンプレックスが増えてくるから、スキンケアやメイクの前などに取り入れたいですね。
撮影/布川航太 取材・文/平川恵