プロサーファーでモデル、ヨガのスペシャリストでもあるアンジェラ・磨紀・バーノンさんのヨガを通して、心と体の両方を向上させるポーズを毎月1回お届けするコーナー。11月は沈む感情や思考をコントロールするのではなく、受け入れて、じょうずにナビゲートしながら心をケアするヨガ法をお届けします!
Contents 目次
沈む感情を受け入れて、心をケアするヨガ法と簡単ポーズ
”Fill Your Heart with LOVE”
人間誰しもが経験する愛する人とのお別れ。
私は、最近親愛なるおばあちゃんを亡くしました。
母の代わりに私を育ててくれたおばあちゃん。産まれたときからずっと側に居てくれていたからこそ、居ないのがいまだに信じられなくて。
心に大きな穴が開き心が重くて、おばあちゃんのことを思い出しては涙が止まらず。哀しみと寂しさがいっぱいで、気持ちをなかなか切り替えるのが難しいこのごろです。
誰もが経験する、こういった感情のときにぜひ行ってもらいたい心のケアの仕方を、ヨガを通じて皆さんとシェアをしたいと思います。
私たちの心は、常にさまざまな感情を抱き、頭にはいろいろな思考が浮かんでいます。それをコントロールするというよりは、それらの感情や思考をじょうずにナビゲートしてあげることが大切だと思います。
悲しいとき、寂しいときに涙をこらえるのではなく、自分の感情をしっかりと受け入れてあげること。
人前だから泣かないようにする、というのではなく、人前でも悲しいときは泣いていいと私は思います。
だって私たちみんな人間ですから。
ロボットではないからこそ感情があり、感情があるからこそ温かみがある。
感情を押し殺していると、どこかで爆発してしまいます。だからこそ、感情をしっかりと受け入れることが大事なのです。
そして、次に私が感情をプロセスする中で行うのは、自分が感じている感情の裏にはどんな意味、メッセージが込められているのだろう? と自分に問いかけることです。私たちが感じる感情には意味、メッセージがありそれに気づいてあげることが大事です。
例えば、私の場合であれば、おばあちゃんが亡くなり悲しみと寂しさで涙が込み上げてくる。
その感情の裏の意味、メッセージは私がたくさんおばあちゃんを愛しているということです。
そうか、自分はたくさんおばあちゃんを愛しているからそのぶん涙も出るし、心が重く悲しいんだ…と、こういう風に自分の感情をプロセスしていくと悲しみでいっぱいになっていた心が少し軽くなって温かくなっていくのです。
これが私の感情、心をケアする方法です。
そして次は簡単なヨガで沈む心をケアしていきましょう。
両脚を前で組み、背骨から頭のてっぺんまでを天井へと伸ばし、正しい姿勢を意識します。(このときにひざが痛い人はイスに座り、脚のつけ根が硬くてなかなかこの姿勢で座っていられないという人は座布団の上に座り少しお尻の位置を高くするといいです)
片方の手をお腹に添えて、もう片方の手を胸へと添えます。
数回ゆっくりと呼吸を行います。
軽く目を閉じて息を吸うと同時に手を添えている自分の心に愛を送ります。
息を吐くときは、体や心や頭の中の重みや痛みなどを体の外に出していくように意識をして吐き出します。これを数回行って、自分の心が温かくなり愛でいっぱいになるまで行います。
次にゆっくり吸う呼吸と共に両腕を上へと持ち上げて、吐きながら肩を大きく回し腕をうしろへとおろしてお尻のうしろで指先を立てます。
胸囲部は天井へと持ち上げるように意識をして、肩の力は抜いてリラックス、目線は天井へと向けてゆっくりとこの状態で4回呼吸を行います。
ぜひこの心のケア方法行ってみてください!
皆さんの心が愛でいっぱいでありますように。
※写真は本人によるもの