暑い時期に注意したい「内臓冷え」。いつもより冷たいものを飲んだり、食べたりする機会が増えると、内臓の働きが悪くなり、不調を招くことも…。内臓冷えを予防するには、お腹周りのストレッチがおすすめ。今回は、ヨガインストラクターの高木沙織さんにお腹周りのストレッチを教えてもらいました。
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夏は「内臓冷え」の季節!お腹周りのストレッチで血流改善
こんにちは!
ライターでヨガインストラクターの高木沙織です。
暑い日は、冷たい食べもの・飲みものを口にする機会が多くなることから内臓(胃腸など)がひんやりしてしまいがち。内臓が冷えると機能が低下し、消化不良や下痢をはじめ、胃もたれ、食欲不振などの不調を引き起こします。
「お腹がチャポチャポしている(水っぽい)」「お腹がグルグルしている(空腹時以外でも)」「お腹にふれると冷たく感じる」という人は、すでに内臓冷えしている可能性アリ! です。
食事では、人肌よりも冷たい飲みもの・食べものばかりにかたよらないようにすることに加えて、“お腹まわり”のストレッチをとり入れて血流をよくし、体の内側から温めて本来の働きをサポートしてあげましょう。
また、ジリジリとした暑い日でも、ストレッチなら汗の量も控えめで行えます。ぜひ、習慣化してみてくださいね。
お腹ぽかぽか・快調ストレッチ3つ
<1>上体をグルグルまわすストレッチ
1.正座で座ります。足は重ねず、自然にかかとを開いておきましょう。後頭部の位置で、両手の指を組みます。
2.上体で円を描きます。まずは時計まわりに5~10周。
半時計まわりも同様に行います。左右の体側や腹部の広い範囲が伸ばされたり、縮んだりするのを感じながらひと呼吸するあいだに1周するくらいのゆっくりとしたペースで動いていきましょう。
<2>側屈のストレッチ
1. 正座で座ったら、両脚を左側に崩します。腕を頭上に伸ばしたら、それぞれのひじを軽くつかみましょう。腰が反りやすくなる姿勢なので、お尻の上のほうを床につけるようにして骨盤を軽く後傾(骨盤をうしろにかたむけ、後方へ体重がかたよっている)させると◎。
2.【息を吐きながら】上体を左側に倒します。右体側の心地よい伸びを感じられるところまで側屈をしたら、目線は右ひじの先。上体が前後にかたむかないように姿勢を保ち、呼吸を5~10回くり返します。
反対側も同様に行いましょう。
<3>ヨガ「あお向けの英雄座」のポーズ
1.両かかとの間に腰・お尻をおろします。坐骨(お尻の下のほうにあるとがった骨)を均等に床につけたら、骨盤を立てましょう。
2.両手を体のうしろにつきます。手の指先は体のほうに向け、上体を少しずつうしろへ倒していきましょう。
3. 脚はそのまま、ゆっくりと背中を床につけ、あお向けになったら両腕を頭の先に伸ばします。腰が反りやすく、姿勢がツラい場合は2でキープ。または、腰の下に丸めたブランケットやクッションを置いてサポートしてみてください。腹部が縦に大きく伸びるのを感じながら、呼吸を5~10回くり返します。
※両脚を曲げた状態で痛みがある場合は、片脚を伸ばしで行なってもOK。背中が床につかない場合は、ひじをついてサポートしてもOK。ムリのない範囲で行なってみてください。腹部と股関節の前側、太もも前が気持ちよく伸びているのを感じるところでストレッチを行ってみましょう。
■ストレッチ・ポイント■
ストレッチ+呼吸の“ダブルの効果”で内臓機能UP!
息を吸う→お腹をふくらませる
息を吐く→お腹をへこませる
呼吸で内臓のマッサージをするような意識で、ストレッチ中はお腹をしっかり動かしていきましょう。