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CATEGORY : フィットネス |モチベーション(メンタル)

「やらなきゃ」ではなく「やりたい」と思えるか。クイーンメイカー 大島一恵さんにインタビュー。体と心、自分を大切にする「ご自愛ケア」5つ

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大島さんの写真と本文で使用しているイメージ写真の組み合わせ

コロナ禍以降、セルフケアやご自愛というワードが飛び交い、日本でも着実に根づいた“セルフラブ”の考え方。仕事に家事、趣味にと忙しく日々を過ごしている人が多い現代で、心身を労り大切にしていく考え方をとり入れたメソッド「セルフコンパッション(自分を慈しむ)×フィットネス」が新たなトレンドになると予想。そこでFYTTE「ヘルスケアトレンド2025」では、“ご自愛フィットネス”というキーワードを掲げました。
今回は、ミセスユニバースジャパンの運営、そして日本で最も多く世界のコンテストや授賞式に日本代表を輩出している大島 一恵さんが行っている「体と心、自分自身を大切にしていること」そして「ご自愛ケア」について教えてもらいました。

監修 : 大島 一恵

ミセスユニバースジャパン主催、運営代表。International Model Challenge 主催、運営代表。コンテストプロデューサー、モデルプロデューサー。Bellissima Japan株式会社代表。
「自己理解」「美」と「健康」を「真に美しい人は人に与えられる人」ということをテーマに開催しています。食、運動、自己理解、魅せ方、の全方向からのアプローチを大切にしている。医療の面では骨盤を整えるエムセラやフェムテックからも女性の美容をサポート。運動では、ヨガや体幹トレーニング、ウォーキングといった毎日無理なく続け習慣にできるフィットネスを大切にしている。
Instagram: https://www.instagram.com/kazue_bellissimajp/

Contents 目次

人として憧れる存在。「美しく輝く人」をプロデュースするクイーンメイカー 大島一恵さん

大島さんの写真

今回お話を伺ったのは、国内最大級の世界大会日本ライセンスを所有し、Miss・Mr・Mrsコンテスト世界大会の運営やキャスティングを行う、ベリッシマジャパン株式会社代表取締役の大島一恵さん。

美しさだけでなく、社会貢献への思いや行動力を重視し、自身の経験を糧に新たな挑戦に臨むすべての女性に“輝くための道”を拓く世界的コンテスト「ミセスユニバースジャパン」を運営し、多くの日本代表を輩出しています。

国の代表としてコンテストに出場する女性たちは、外見や内面の美しさだけではなく、心身ともに健康であることや他人の健康も考えられる…“人に与えられる人”であることが必要なのだそう。これは、日本代表のトップである大島さんご自身もそのひとりであることです。

この記事では、人として憧れる存在、大島一恵さんの「体と心、自分自身を大切にしていること」そして「ご自愛ケア」についてお届けいたします。
まずは、大島一恵さんのプロフィール、経歴について。

大島 一恵(おおしま かずえ)
1984年生まれ、東京都文京区出身。
日本一多くのミス、ミセスコンテスト日本代表を世界大会に輩出する団体ベリッシマジャパン株式会社代表取締役。
世界三大大会ミセスユニバースジャパン運営代表。
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校 応用社会心理学修士号取得。

大学在学中からアジア5か国で広告モデルとして活動し、25歳までに幅広いメディアで活躍。外見を磨く世界に身を置く中で、内面の成長と心の在り方に強い関心を抱き、イギリス留学を経て応用社会心理学の修士号を取得。
留学中には単独で世界65か国を訪れる世界一周旅行を敢行し、多様な文化と人々の価値観にふれる。

帰国後は、東証一部上場IT企業の広報職に就きながら、2015年に韓国で開催されたミスコンテスト「World Beauty Queen」に日本代表として出場し、日本人初の世界大会優勝を果たす。
スピーチでは、「挑戦することで人生が広がる。多くの日本人の“もっと輝ける”を応援したい」と語り、その言葉を胸に2016年に起業。
自身の経験とネットワークを活かし、ミス・ミセスコンテストの開催や海外モデルのプロデュースを行う。

しかし2019年に、難病「もやもや病 ※」を発症し、15cmの開頭手術を受けICUで目覚めた際には片麻痺を発症。2020年には、コロナ禍でのコンテスト中止や全額返金といった困難を乗り越え、オンライン化を進めることで応募者は増加した。

※もやもや病とは、脳の血管に生じる病気。内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こり、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を引き起こす可能性のある病。

現在は、年間500名を超える応募者を迎える大会へと成長し、アデランス、スリムビューティーハウス、ランクアップなどの大手企業からのスポンサードを受けて、50代でのモデルデビューや起業に挑戦するファイナリストを数多く輩出。
また、DV被害女性のシェルター支援、子ども食堂への寄付、シングルマザーの雇用支援など、社会貢献活動にも力を入れている。
2024年度、ミスユニバースジャパンは550媒体のメディアに掲載され、その影響力は国内外に広がっている。

体と心。自分自身を大切にしていること

自然あふれる景色

FYTTE:早速ですが、大島さんご自身が自分を大切にしようと思ったきっかけはありますか? また、それについても教えてください。そして、今習慣にしていることはありますか?

大島さん:そうですね、振り返ると自分を大切にすることの大切さに気づいたのは、忙しさに追われていた時期に発症した難病「もやもや病」が見つかったことがきっかけです。それまではコンテストの運営で多くの人をサポートする中で、自分のことはあと回しにしていました。でも、ふと立ち止まったときに「私自身が疲れて、満たされていないのに、人をサポートできるのかな?」と疑問に思ったんです。

そこから少しずつ、毎日の中で「自分にやさしくする時間」を作るようになりました。

たとえば、スキンケアをする時間や携帯をさわらない時間。
朝起きたらベランダ菜園をしながら日光に浴びたり、夜には温かいお風呂にゆっくり浸かること。あとは、それまでは休めるときに休むという仕事のスタイルだったのですが、今は休日を決めて休みに向けて働くというスタイルに変えました。

ほかにも頭の中にあることを紙に書いて優先順位を決めたり、そのときの自分を振り返る時間も大切にしています。「大切にしたいこと」や「ムリしすぎちゃったかな?」って自分に話しかけるような感覚です。

それと同じくらい大事なのが、定期検査を受けることです。体の不調は心の状態にも直結しますし、自分の健康状態を知ることで安心感も得られます。自分を大切にすることの一環として、健康管理も欠かせないと実感しています。

FYTTE:体と心のケアについて考えていること、伝えたいことはありますか?

大島さん:私が大事にしているのは「ご自愛フィットネス」という考え方です。これは、ただ体を鍛えるとか、健康を維持することだけじゃなくて、自分の心も同時にケアすること。運動って、どうしても「がんばらなきゃ」とか「結果を出さなきゃ」って思いがちですよね。でもそれって、逆にストレスになってしまうこともあるんです。

だから私は「今日はちょっと体を動かしてみようかな?」というくらいの気軽さでやっています。ウォーキングをしながら自然の中で深呼吸したり、ヨガで自分の呼吸に意識を向けたり。そうすることで、体だけじゃなく心もリフレッシュできるんです。

あと、みなさんに伝えたいのは、「自分の心の声を聞くこと」「うまくいかなくても自分を責めないで」ということ。忙しくて運動ができない日があっても、それで落ち込む必要はないんです。大切なのは、自分の心の声を聞くこと。ムリをせず、自分のペースで続けること。自分にやさしく接することで、自然と心も穏やかになっていきますよ。

それに加えて、体のケアと同じくらい心のケアも大切です。心の不調を感じたときには、専門家に相談することも選択肢のひとつですし、自分自身に「がんばりすぎてない?」と問いかけることも大事。どちらもバランスよくケアすることが、自分を思いやる第一歩だと思っています。

教えて! 大島 一恵さんの「ご自愛ケア」5つ

大島さんのベランダ菜園

FYTTE:大島さんがしている「ご自愛ケア」を教えてください。たとえば、体をケアするときはどんなアイテムを使っていますか? 体と心のバランスのためにしている習慣や考え方などがあれば教えてください。

大島さん:私が実践している「ご自愛ケア」は、日常の中でムリなくとり入れられるものを中心にしています。自分を労わることって、特別なことをしなきゃいけないと思われがちですが、じつは小さな習慣の積み重ねが大きな違いを生むんです。

【1】朝のルーティン:ベランダ菜園と深呼吸
朝起きたらまずベランダに出て、育てているハーブや野菜をチェックします。秋冬は、クリスマスローズやローズマリー、にんにく。春夏は、大葉、トマト、なすなどを育てています。朝日を浴びながら、深呼吸をすることで1日のスタートがとても気持ちよく始められます。植物の成長を見るのも癒しになりますし、外の空気や気温から小さな変化に気づくことで心に余裕が生まれます。

【2】お気に入りのスキンケアでセルフマッサージ
お風呂上がりのスキンケアに時間とお金をかけるようになりました。スキンケアはやればやるだけ、肌が変わるんです。また、アロマオイルを使って、足や肩のセルフマッサージもします。自分の体にふれることで「今日もお疲れさま」と声をかけるような気持ちになれますよ。

大島さんのピラティストレーニング

【3】「ご自愛フィットネス」ムリのない運動習慣
運動もムリなく楽しむのがポイントです。パーソナルトレーニングは朝いちばんのほかの予定が入らない時間に予約。気分が乗った日はウォーキングをして自然の中でリフレッシュしたり、ダンスレッスンに行ったりもします。重要なのは「やらなきゃ」ではなく「やりたい」と思えるかどうか。自分のペースで続けることが大切です。

【4】夜のデジタルデトックス
スマホを寝室に持ち込むのをやめました。以前は寝る直前までスマホをいじり、朝起きてからもベッドの中でメッセージのチェックをしていました。今はスマホは別の部屋で充電をして、寝る前は紙の本を読む時間を作っています。スマホの画面から離れることで、頭がスッキリして安眠にもつながります。それでもいろいろアイデアが浮かんでくるときには、寝室にあるメモに書いて1日寝かすようにしています。

【5】頭の中を整理する「モーニングページ」
朝、思い浮かんだことをそのまま紙に書き出す「モーニングページ」を実践しています。考えが整理されて、気持ちもスッキリします。とくに何を書くという決まりはなく、頭に浮かんだことを自由に書くのがポイントです。

FYTTE:最後に最近の新しい話題や、大島さんの近況、旬なお話しなどがあれば教えてください! また、FYTTE読者に伝えたいことやメッセージをもらえるとうれしいです!

大島さん:最近、新しくオフィスを借りたんです。これまではおしゃれなシェアオフィスの契約をしていたので、使用するだけだったのですが、今回はスケルトンのオフィスなので家具もデザインもすべて自分次第です。ピンタレストで部屋のイメージを考えたり、週末は家具屋さんや電気屋さんをまわっています。けして広くはないのですが、自分のイメージの空間を作り上げる達成感がとても心地いいんです。今週は壁紙を選び自分たちで貼ります。プロのようにはいかないことも多いですが、その「不完全さ」もまた味わい深いものだなと感じています。

【FYTTE読者のみなさんへ】
個人事業主の人やふだん忙しい人こそ人間ドックに行きましょう。私は病気をしてから、誕生日の前後で必ず人間ドックに行くようにしています。足りない栄養素なども数値でわかるので自分の体に向き合い思いやるよいきっかけになります。

そして、自分を大切にすることは、決して自己中心的なことではなく、周りの人たちを大切にするための第一歩です。毎日の中で少しでも自分にやさしくできる時間を見つけてみてくださいね。どんな小さなことでも、それが積み重なって、きっと心も体も元気になれるはずです!

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