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毎日5分! 忙しくても自分を大切に。3児のママ医師が実践する心と体の「ご自愛ケア」

コロナ禍以降、セルフケアやご自愛というワードが飛び交い、日本でも着実に根づいた“セルフラブ”の考え方。仕事に家事、趣味にと忙しく日々を過ごしている人が多い現代で、心身を労り大切にしていく考え方をとり入れたメソッド「セルフコンパッション(自分を慈しむ)×フィットネス」が新たなトレンドになると予想。そこでFYTTE「ヘルスケアトレンド2025」では、“ご自愛フィットネス”というキーワードを掲げました。
今回は、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(東京都江東区)の副院長で形成外科専門医の澤口 悠(さわぐち はるか)先生の「体と心、自分自身を大切にするご自愛ケア」について教えてもらいました。
Contents 目次
体と心のリフレッシュ。短時間でも運動やストレッチで気分転換体♪
FYTTE:早速ですが、澤口先生が、自分を大切にしようと思ったきっかけはありますか? そして、現在習慣にしていることなどはありますか?
澤口先生:私が「自分を大切にしよう」と強く思うようになったのは、第一子を出産した直後でした。子どもを優先するあまり、自分のことは後回しになり、気づけば体力も気持ちもすり減っていたのです。そのときに「自分が元気でいなければ、家族や患者さんを支えることはできない」と実感しました。
そこから「ご自愛フィットネス」という言葉を自分なりのキーワードにして、ムリをせず、できる範囲で体と心を整える習慣を持つようになりました。今では、短時間でも運動をとり入れたり、気分転換の時間を意識的に作るようにしています。
FYTTE:3人の子育てに仕事、家事など多忙を極める中で、澤口先生が心掛けている体と心のケアについて教えてください。
澤口先生:3人の子育てに仕事、家事と毎日があっという間に過ぎていきます。その中でも大切にしているのは「小さなケアを積み重ねること」です。
たとえば、朝の5分だけでもストレッチをする、診療の合間に深呼吸をして気持ちをリセットする、子どもと一緒に散歩をして季節を感じる。大げさなことではなくても、心と体のバランスをとり戻せる工夫を続けています。
FYTTE:忙しい中での、気持ちのリセットは大事ですよね。ちょっとの合間のストレッチもやるとやらないとでは心身が違う気がします。
教えて! 澤口先生の「ご自愛ケア」
FYTTE:続いて、澤口先生の「ご自愛ケア」を教えてください。
たとえば、自分を労わるとき(体のケアや心のケアで)に、していることやおすすめのアイテム、習慣、考え方などがあれば教えてください。
澤口先生:私にとっての「ご自愛ケア」は、日常に小さな習慣を組み込むことです。とくに4つのことを心がけています。
●運動:筋トレや有酸素運動をまとめて行うのは難しいので、子どもを抱っこしたままスクワットをしたり、診療の合間に腹式呼吸をとり入れたりしています。短時間でも“やった”という達成感が心の支えになります。
●マッサージ:夜のスキンケアのついでに、顔や首、肩を自分でマッサージします。疲れがたまりやすい部位をほぐすと翌朝の目覚めも変わります。
●食事:体を労わる意味で、できるだけ添加物の少ない食材を選び、野菜やたんぱく質を意識してとるようにしています。
●心の整え方:1日の終わりに、子どもの寝顔を見ながら「今日もよくがんばったな」と自分をねぎらうようにしています。小さな“セルフ褒め”が明日の力になります。
夫婦・家庭円満の秘訣は?
FYTTE:澤口先生はご夫婦でクリニックをされていますが、夫婦・家庭円満の秘訣はありますか? パートナーと同じ趣味を持つとか、よい関係を作る秘訣・コミュニケーションのとり方など教えてください。
澤口先生:夫婦で一緒に仕事をしていると、どうしても仕事の話ばかりになりがちです。そこで私たちは「オンとオフを切り替えること」を心がけています。
昼休みに一緒にご飯を食べているときに仕事の話を済ませ、家に帰ったらできるだけ家族の時間に集中しています。2人とも筋トレが好きなので、休みの日は一緒にジムに行くなどしてリフレッシュしています。
また、開業を機に一緒の目標に向かっていることで一体感も生まれており、2人の診療科目も異なるためお互いの医師としての意見も尊重し合える関係性が築けています。
そして、それぞれの努力や役割を当たり前にせず「ありがとう」を言葉にすることも大切にしています。子育てや家事も含めて、相手を“同士・パートナー”として感謝・尊敬し合う気持ちが、家庭の温かい雰囲気につながっていると思います。
FYTTE:素敵な関係ですね。それぞれの役割を当たり前にせず相手を尊重し「ありがとう」と言葉で伝えることの大切さ、痛感します。毎日一緒にいると当たり前になりがちで、相手への思いやりや尊重、言葉の表現が少なくなってしまうことってあると思いますが、長く一緒にいるからこそ大事にしたいですね。