ダイエットのためのサプリメントの中でも近年、重要視されているのが、プロテインです。これまで数百人の女性のダイエット指導をしてきた専門家の石本哲郎さんも、美容やダイエットにまずは「プロテインを飲む習慣をつける」ことからといいます。
でもよくわからないことも多いですよね。そこで今回は、書籍『超実践美ボディメイク 誰でも理想の体になれる!』より、プロテインの選び方や飲み方についてお伝えしてきます。
Contents 目次
プロテインの選び方
たんぱく質を手軽に摂取できるプロテイン。
プロテインにはさまざまな種類がありますが、手に入りやすく味もよく女性におすすめできるのは、次の3種類です。
・WPC
牛乳のたんぱく質のうち20%を占める「乳清」からつくられる。安価で味の種類も豊富。
・WPI
乳清からつくられているが、乳糖が取り除かれている。少し値段は上がるが、牛乳を飲むとお腹を下す方はこちらが良い。
・ソイ
大豆からつくられている。ほかの2種類と比べ味が劣るが、最近はおいしいものも増えた。一般的に安価。
WPCのいちばんの良さは吸収が早いこと。「2〜3時間で体内に取り込まれるため、トレーニング後すぐにアミノ酸血中濃度をあげたい場合に好んで使用されます」。
WPIは乳糖が含まれず、糖質がほとんど除去されているもの。「たんぱく質含有量は90%を超える商品も多く、優秀ですが、値段も上がります。乳糖不耐症とわかっている方はこちらを視野に入れるといいでしょう」。
ソイプロテインは「吸収速度がホエイプロテイン(WPC)に比べて、約5〜8時間と遅いので、寝る前や食事の間隔が開いてしまうときになどに飲むのがオススメです」。
プロテインは味で選ぶと失敗なし!
プロテインは「味が苦手」という人が多いです。
「プロテインは種類ごとに性能がいろいろありますが、自分が好きな味を選ぶのがいちばんです。おいしくないと飲む習慣をつけられないからです。
味がおいしくて毎日飲みたいと思えるのであれば、たとえ、若干カロリーが高かったり、吸収速度のタイミングにズレがあってもたいした問題ではありません。プロテインを飲む行為がすでに強烈な効果をもたらすのですから」。
プロテインの効果的な飲み方は?
「サプリメントを取り入れる際には“しきい値”が大切です。これは、例えばプールにコーヒーを一杯入れたところで水の色が変わらないように、ある程度の量を飲まないと効果が表れない、という考え方のこと。
例えば、プロテインの場合は、1回の摂取あたりたんぱく質20グラムがベスト。
これより少ないとアミノ酸血中濃度がそれほど上がらないためあまり効果がなく、40グラムとったところで効果が倍になることはありません」。
筋トレのときは気をつけたい摂取量。
間食で飲む場合は20グラムとらないといけないというわけではありません。
また朝昼晩の食事のときは、できるだけ20グラムを目指すのがベターです。
「最近はコンビニでもプロテインドリンクが売っていますが、コスパが悪いので、できればプロテインは粉状のものを購入し、自分で溶かして飲むようにしてください。ただし、たんぱく質は腐敗しやすいので、溶かした状態で持ち歩
くのは厳禁。飲む直前に溶かしてくださいね」。
美ボディメイクに取り入れたいプロテイン。
自分に合ったプロテインが見つかれば、筋トレの効果が倍増するはず。
プロテインを飲む際は効果的な飲み方と選び方を参考にしてみてください。
文/庄司真紀
参考書籍
石本哲郎『超実践美ボディメイク 誰でも理想の体になれる!』(彩図社)