タレントの花田美恵子さんは、全米ヨガアライアンス公認RYT200の資格を持つヨガインストラクターでもあります。結婚、出産を経て、現在はハワイに生活の拠点を置く花田さんに、夜の入眠をサポートし、眠りの質を高めてくれるポーズを教えてもらいました。
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夜のヨガで、血流の滞りや体のコリを翌日に持ち越さない!
日中の心身の緊張がほぐれないと、夜、なかなか寝つけなかったり、朝起きてもスッキリしなかったり……。
多くの人がそんな経験をしていると思いますが、花田美恵子さんは「寝る前のヨガで、眠りの質を高めて欲しい」といいます。
「1日の活動を終えた夜は、重力の関係で血液が下半身で滞り、内臓も全体的に下垂しています。
ヨガには、頭を下、脚を上に向ける『反転のポーズ』があります。
下半身の血流が促され、内臓も本来の位置に戻してくれるので、夜、寝る前に行うことで、体をリセットできます」(花田さん)
立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢が続き、コリ固まってしまった体も、ほうっておくと夜の快適な睡眠を妨げる要因に。
「寝る前に大きな筋肉を動かしておくと、体全体がほぐれ、眠りにつきやすくなると思います。
スムーズな眠りや質の高い睡眠は、翌日、活動的に過ごすためだけではなく、美しさにも不可欠なもの。
その日の体調に合った夜のヨガで、快適な睡眠をぜひ手に入れてください」
花田さんおすすめのヨガのポーズで、睡眠の質を高めるとともに、血流の滞りや体のコリを翌日に持ち越さない生活を送りましょう。
Salamba Sarvangasana 肩立ちのポーズ
肩を支点にして、体を逆さにするポーズ。
重力により、下半身に集まっていた血液が全身をめぐり、内臓も本来の位置に。
1日の終わりに行うことで、睡眠の質がアップします。
<1>
床にあお向けになり、両ひざを立てます。脚は少し開き、腕は体のわきに置いて手のひらを床に向けます。
<2>
足を床から離し、手で床を押しながら、ひざを伸ばして両脚を持ち上げます。
お尻、腰も床から浮かせ、手で腰を支えます。脚は床と垂直になるところまで上げ、ここで5呼吸。
<Point>
足の甲を伸ばし、つま先は天井に向けます。
足先の向きまでしっかり意識し、体勢をキープしましょう。
Paschimottanasana 背中を伸ばすポーズ
座った状態で前屈し、背中や太ももの裏側などの大きな筋肉をストレッチ。
心身の緊張をほぐし、スムーズな入眠をサポートします。
<1>
床に座り、両脚を正面に伸ばします。
ひざを伸ばしたまま、上体を少し前に倒し、両手で足の指先をつかみます。
<2>
足の指をつかんだままひじを曲げ、さらに上体を倒します。
お腹を背中側に引き上げながら、顔をできるだけ脚に近づけましょう。
<3>
上体を倒したまま、手を足から離し、足の方向に腕を伸ばします。
手を床につけ、ここで5呼吸。
撮影/山上忠 ヘア&メイク/坂口勝俊(Sui) 取材・文/馬渕綾子