私たちはさまざまなストレスを受けていますが、最近の研究では、処理能力を超えた心理的ストレスがさまざまな病気を引き起こすことがわかっています。ストレスを増幅させない方法として注目を集める瞑想。今回はサントーシマ香さん著書の『おやすみヨガ 音を聞きながら横になるだけ』から、ヨガニードラの実践法をご紹介しましょう。
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初心者にもおすすめ。ヨガニードラの行い方
ダイナミックな動きだけがヨガではありません。そもそもヨガのポーズは瞑想を深めるための手段。ヨガニードラは「まどろみのヨガ」と呼ばれる古い瞑想法の1つです。
基本的な行い方は仰向けになって目を閉じ、体の各部位や呼吸へ意識を向けたり、リラックスできるような情景を思い描いたりします。落ち込みがちな人は、明るく笑っているようなイメージを取り入れても良いでしょう。
眠くなることもありますが、できるだけ眠らないようまどろみの状態を楽しみましょう。また運転前など眠ってしまうと危険なときには絶対に行わないでください。
横になって、体の中に意識を向ける「ヨガニードラ」の行い方
<ラクな姿勢をとる>
仰向けになってリラックスします。目は軽く閉じ、メガネを外しましょう。きつい服やベルトは緩めます。靴下やアクセサリーも外したほうがベター。
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<体を感じる>
体の各部位へ意識を向けていきます。
体の右側から、右手の親指、ひとさし指、中指、薬指、小指、手のひら全体、手首、ひじ、肩、脇の下、わき腹、お腹、骨盤、太ももの付け根、ひざ、すね、足首、足の甲、つま先、足の親指、ひとさし指、中指、薬指、小指。
体の左側も同様に意識してみましょう。
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<呼吸を調整する>
呼吸に意識を向けて、その様子をただ感じます。
鼻から息を吸ってお腹を膨らませ、吐きながらお腹をへこませましょう。
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<感覚や感情、情景をイメージする>
相反する感覚や感情を感じたり、心地よい景色を思い描いたりします。イメージングによって緊張状態から解き放たれ、心身がリラックスしてきます。
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<サンカルパ(大願)を唱える>
最後に自分自身の願い(サンカルパ)を3回唱えます。リラックス状態のときに大願を宣言することで、潜在意識に目標達成のイメージをインプットしやすくなります。
より、やりやすい方法がインストラクターの声で導いてもらう「ヨガニードラ」の方法。くわしくは『おやすみヨガ 音を聴きながら横になるだけ』を参考にしてください。
リフレッシュしたいときにオススメのショートヨガニードラのガイダンスはこちらから視聴することができます。
筆者も試してみましたが、1人で行う瞑想よりもインストラクターに導かれて行うほうが、集中が続きやすく初めての人にも瞑想の効果を得られやすいです。リラックス効果は抜群。体の力が抜けてクセが自然に直っていく感覚がありました。食事の前に行えば、心を穏やかになり食べ過ぎ防止になりそう。
文/庄司真紀