この季節、スカートやアンクルパンツから見えるスラッと締まった脚にあこがれますよね。ただ、自分の脚が太いのはゆがみやむくみが原因だから、と心のどこかで「体型の問題」だとあきらめていませんか。でも、脚を太くしているのは「いま」のあなた自身。歩き方や足の使い方を変えて、あきらめていた美脚を手に入れましょう。
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足のアーチが崩れると、ゆがみが全身に広がる
建物でいうと基礎部分である私たちの足。片足だけで28個の骨があり、3つのアーチでドームをつくり、自分の体重を支えたり、地面からの衝撃を吸収したりしています。
ところが、現代人はフラットな地面を歩くことが多く、足裏の筋肉や足の指を使わなくなってしまいがち。すると、足のアーチが崩れ、体は基礎工事がおろそかになった建物のように不安定になって、足裏からひざ、骨盤、背骨、首、頭蓋骨へと、どんどんとゆがみが広がってしまうのです。
このゆがみが、つくべきではないところに筋肉や脂肪をつけたり、むくませたりしてしまう原因になるのです。
つまり、美脚を目指すなら、まずは体の基礎部分である足から。足裏や足の指を使いやすい状態にするためのメニューを紹介します。
足裏をゴルフボールでほぐし、指はストレッチ
日ごろ筋肉が使われていない足裏は、筋肉がこって硬くなりがちです。また、血液やリンパの流れも悪くなるため、むくみや疲労の原因にもなります。すると、ますます足裏の筋肉が使われにくくなるという悪循環に。
そんな足裏に最適なのが、ゴルフボールを使ったケアです。ゴルフボールの硬さが、こった筋肉をほぐすのにちょうどよく、老廃物の排出も促してくれるのです。
ゴルフボールフットケア
土踏まずの内くるぶしの下あたりの位置にゴルフボールを置き、体重をかけます。
まずは、親指の方向に転がし、母趾球の手前で止めます。再び土踏まずの位置に戻し、次は中指へ。再び戻して、小指方向に。
多くの人はふだんの足の使い方が正しく行われていないため、最初はとても痛みを感じます。ただし毎日5分のフットケアを続けると、1か月後には大分痛みがなくなり、気持ちよさを感じる人も多いです。一度そこまでほぐすと足裏に疲労がたまりづらくなりますので、ぜひ続けてみてください。
続いて、足指を使いやすい状態にするストレッチ。
足の指は本来、つけ根から内側に曲げることができ、曲げたときには手と同じように「拳」ができるはずなのです。
ところが、足の機能が衰えている現代人の足は、関節が正常に曲がらず「拳」がなくなってしまっている状態。
少しずつ足の指を内側に曲げてストレッチし、足本来の機能を取り戻しましょう。
足指ストレッチ
真っすぐに立ち、右ひざを軽く外側に向けます。右足の甲を伸ばしながら、足の指をつけ根から曲げます。(足の指の関節は手と同じ構造で3つあります。指先から3つ目の関節が拳の関節になります。)
慣れるまでは、タオルの上で行うのがおすすめです。
<これはNG!>
3つ目の関節ではなく、第1関節や第2関節しか曲がっていない状態。
つけ根ではなく、第一関節で曲げてしまうと「拳」は生まれません。
足裏がほぐれてきたら、立ち方にも意識を向けましょう。
まず一番大切なのが親指の意識。親指の先端を地面につけ、母趾球は少し浮かせるくらいに引き上げます。そうすることで土踏まずの筋肉が働きます。そのほかの4本の指は、できるだけ指を伸ばした状態で、指の腹で踏ん張りましょう。すると、足裏の筋肉が働き、アーチがつくられやすくなります。
撮影/徳永徹 ヘア&メイク/斎藤節子 文/馬渕綾子 衣装協力/イージーヨガ