大事な内臓を守るため、油断をするとすぐにムダ肉がつきやすいお腹まわり。だから平らな下腹やくびれたウエストを作るのは、至難の業!? なんて心配しなくても大丈夫。毎日ほんの少しの時間、「ストレッチ」をすれば、脂肪がつきにくい体が作れるのです。
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やわらかい筋肉は、脂肪をため込みにくい!
1日の摂取カロリーは適正な範囲なのに、最近ボトムのお腹まわりがきつくなってきたような……!?
そんなことが思い当る人、もしかしたら「体が硬い」のではないでしょうか。
ダイエットエキスパートの和田清香先生は、「体が硬いと、太りやすくなる傾向があります」と話します。
「体が硬いということは、筋肉や関節が硬いということ。すると体内の巡りを担う血管やリンパ管が圧迫され、体液の循環が滞るのです。それは冷えや代謝の低下につながります。
そしてますます脂肪がつきやすくなるという、悪循環に。
また、体が硬い人は可動域が狭いので、つまずいて転ぶなど、日常生活でもデメリットがたくさん。
体を柔らかく整えることは、スリムで美しい体をつくるためだけでなく、健康のためにも必要です」
「でも、脂肪を落とすには有酸素運動では?」なんて思うダイエッターも多そう。
ところが正しい姿勢でしっかり筋肉を伸ばすストレッチは、ウォーキングなどと同様に脂肪を燃焼させる効果があるのだと言います。
ストレッチは体質改善をしたい人はもちろん、部分的にやせたい!という人にもぴったりなボディケア法なのです。
今回は「前屈もつらい」というレベルに体が硬い人でもできる、お腹やせストレッチをご紹介。
硬い人ほど効果を実感できるから、思い当たるなら今日からトライ!
キュッとくびれを作る、ゴロ寝ツイストストレッチ
脇腹についたお肉をスッキリ落としたい人は、ゴロ寝しながらツイストの動きができるこのストレッチでくびれたウエストを目指して。
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仰向けに寝て
脚を持ち上げ両膝を曲げる
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床にあおむけになり、両ひざを持ち上げ90度に曲げた状態で浮かせてキープ。
両手は体から45度くらい離し手のひらを下に向けて床に置く。
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膝を閉じ、脚を左右に倒して
脇腹をツイストさせる
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ひざが開かないように注意しながら、脇腹の筋肉を使って脚を左右に倒す。
左右交互に5往復。
床に座っているときはコレ! 正座でできるくびれをつくるストレッチ
床に座ってTVを見ているときなどは、こんなストレッチを取り入れてみて。
脇腹の腹斜筋が伸ばされ、くびれづくりに役立ちます。
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正座になり、
左手を上へ伸ばす
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正座の姿勢で左手は真上に伸ばし、右手は指先を床につける。
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お尻を横へずらし
脇腹をストレッチ
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お尻を左側へずらし、左手を右上に伸ばしていく。
脇腹がストレッチされるのを感じながら、ゆっくり5呼吸。1の姿勢に戻り、反対側も同様に。
<これはNG!>
脇腹を伸ばしていくときに、「前かがみ」になってしまうとストレッチ効果が激減!
ゆっくり真横に倒せるよう、意識していきましょう。
下腹の「ぽっこり」を平らにする、上体反らしストレッチ
下腹がぽっこり出ていてスリムなラインのボトムが着れない人は、こんなストレッチでペタンコお腹を手に入れて。
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うつぶせに寝て
上半身を持ち上げる
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軽く脚を広げた状態で床にうつぶせに寝て、両手で床を押し、上半身を軽く持ち上げる。
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上半身をさらに反らし
お腹の前をストレッチ
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あごを反らし、お腹前側の筋肉が伸びているのを感じながら、ゆっくり5呼吸。
もし腰に痛みを感じたら、無理せず痛くない位置で行いましょう。
「ストレッチ」と聞くと、凝りやすい肩まわりや疲れやすい脚が思い浮かぶけれど、お腹周りの筋肉もコツコツほぐしてあげることが、美ラインづくりのコツ。
気持ちよくほぐれていくのを感じながら、まずは2週間続けてみましょう。
撮影/山上忠 ヘア&メイク/ 斎藤節子 文/木下頼子