ダイエットには食事制限と運動が必須! でも、運動が苦手…という人におすすめなのは、ゆがみをとってラクにやせる方法。やせ力をダウンさせてしまう「ゆがみ習慣」をチェックしましょう。
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使われない筋肉が原因で体がゆがむ
「体がゆがんでいると、“使われていない筋肉”が多くなります。本来、筋肉は伸縮して動いているのですが、体にゆがみがあると、常に伸びている筋肉と縮んでいる筋肉に分かれるため、スムーズに動かなくなります。そうなると、脂肪が効率よく燃えず、やせにくい体に」(首都大学東京大学院 人間健康科学研究科理学療法科学域教授・竹井仁先生)
ゆがみは、長年の生活習慣や悪い姿勢などが原因で起こるもの。そのため、ほとんどの人が体にゆがみを抱えているとも。
「ゆがみが解消されれば、使われていなかった筋肉が働きはじめるため、特別な運動をしなくても脂肪が燃えやすくなります」
日常生活のゆがみチェック!
習慣化した動作や日常生活の些細なクセから起こるゆがみ。まずはこんな習慣がないかチェックしてみましょう!
【1】バッグを片側にかける
いつも同じ方のほうにばかりバッグをかけていると、体が左右にゆがむ原因に。
【2】髪の分け目が同じ
髪の毛が一方の視界を遮るため、無意識に反対側ばかりに顔を向けてしまうことに。
【3】足を組んで座る
足を組むクセがあり、どちらか一方の脚が組みやすい人は、骨盤がゆがんでいる可能性大。
【4】腕枕をしてテレビを見る
意外と気づかずにやっているのがこの姿勢。顔や首、背骨などのゆがみに発展します。
【5】片側だけでかむ
最初は些細なゆがみでも、あごの関節から、顔全体、首、肩、背骨とゆがみが連鎖します。
【6】スマホを長時間操作する
あごが突き出た前傾姿勢になりやすくなります。パソコンの長時間操作も同様。
【7】ほおづえをつく
頭の重みを腕だけで支えているので首や肩、腕はもちろん、顔全体がゆがんでいきます。
【8】よく同じ側へ横座りする
骨盤や股関節、膝関節などがゆがみ、バランスをとろうとして上半身にもゆがみが発展。
【9】片側に体重をかけて立つ
骨盤や股関節に負担がかかり、ゆがみを招きます。また、O脚を悪化させる原因にも。
【10】かかとの高い靴を履く
前傾姿勢になりやすいため、バランスをとろうとして反り腰になったり、骨盤がゆがみます。
いかがでしたか? ついついやちがちな、ゆがみを招く習慣。
なるべく悪習慣は改善しつつ、まずはふだんの歩き方を変えてみましょう。これだけでもゆがみの矯正につながります。
ゆがみをとる正しい歩き方
胸を張り、お腹とお尻に力を入れながら、腕を大きく振って大またで歩きましょう。
上腕二頭筋と上腕三頭筋(腕の前面と背面)、大腿四頭筋と大臀筋、ハムストリングス(脚の前面と背面)をしっかり動かすように歩いて。
<+1テク>効果UPのひねり歩き
ゆがみの矯正には、こんなひねり歩きもおすすめ。自宅などでトライしてみて。
左脚を前方に大きく踏み込みながら、左手を頭上に上げて状態をひねります。視線は手に向けて。反対側も同様に行い、6~10歩行いましょう。
監修/竹井仁 取材・文/熊谷理子、渡辺律子<オフィスエール>