脚は、ただ漠然と鍛えたり、もんだりしても細くなりません。重要なのは、「関節をほぐすことと、抗重力筋を鍛えること」と話すのは、整体エステ「ガイア」を主宰する南雅子先生。数多くの女性の美脚に導いてきた南先生に、脚やせに効果的なストレッチを教えていただきました。
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抗重力筋を鍛えることで、すっと伸びた脚に
「スラリとした脚になるためには、まず、脚のつけ根である“股関節”をほぐし、整えることが不可欠です。股関節がつまっていると、そのまわりの筋肉の血液やリンパはスムーズに流れません。すると老廃物も蓄積し、むくんだり、セルライトもできやすくなってしまいます。さらに、太ももの裏やふくらはぎなど、抗重力筋を鍛えることも重要です」(南先生)
抗重力筋とは、その名の通り重力に抗う筋肉こと。重力に負けないように筋肉を引き上げ、姿勢を支えています。それらが衰えると姿勢は崩れ、お尻も脚もたるんでしまいます。すっと伸びた美脚になるためには、股関節に加え、抗重力筋へのアプローチも欠かせません。
土台である、足関節を整えることも重要
「もう1つ重要なのが、足首より下、つまり「足」です。体のいちばん下にある「足」は、いわば土台。この土台がゆがんでしまうと、足首の関節、ひざ関節、股関節も正しい位置からズレてしまいます」(南先生)
足には、片足だけでも骨が28個あり、33の関節がありますが、これらの関節は、毎日重い体を受け止めているため、大きな負荷がかかっています。そのため、つまりやすいのです。
これからご紹介するストレッチで、股関節に加え、足関節もほぐしていきましょう。
<壁押し開脚>
足にスポットを当てたストレッチです。
足裏から脚の抗重力筋を鍛えて、さらに股関節もほぐしていきます。
<1>
壁に向かって座ります。手をややお尻の後方につき、体を支えながら、ひざを軽く曲げましょう。この際、手の指先は後方へ向けます。
足の指と壁の距離が、こぶしひとつ分程度の位置に移動します。左足を壁に向かっての伸ばし、足裏を壁にピッタリとつけましょう。
<2>
左足を、壁を沿うようにして上げていきます。足裏は壁にピタリとつけて行うことがポイント。
<3>
ひざ裏が伸びきるところまで左足を上げたら、かかとで壁をぐっと押し、つま先を離します。
<4>
壁につま先を戻し足裏をつけ、今度は足指を壁に押し込み、かかとをアップ。このとき、足の指は曲げてグーにしておきます。<3>〜<4>の動きを10回くり返しましょう。
<5>
ひざを伸ばし、足裏全体を壁にピッタリとつけます。
足裏を壁につけたまま、円を描くようにして、足を床に向かっておろします。
<1>〜<5>の動きを右足でも同様に行いましょう。