前回は、O脚のストレッチをご紹介しましたが、自分はO脚ではないと安心した人のなかには“X脚”と呼ばれる脚のゆがみがある人もいます。
脚のゆがみは見た目のよし悪しだけでなく、ゆくゆくはひざの痛みへ発展してしまうもの。コンテンポラリーダンサー得居幸さんによると、ゆがんだ脚を治すには骨盤からのアプローチが有効とのこと。そこで今回は、腰まわりのストレッチとエクササイズを組み合わせて行うX脚改善ストレッチを教えていただきました。
Contents 目次
あなたはX脚?セルフチェック
X脚とは、鏡の前で両脚をそろえてまっすぐ立ったとき、ひざから下が丸く広がり、くるぶしが離れている状態の脚を指します。
このタイプの人は骨盤が前に傾きやすく、ひざが内側にズレていることが多いのが特徴。そのため、ひざ関節の外側がつぶれて年齢を重ねるごとに痛みが出てくる場合もあります。
結果として、冷え症やむくみなどにもつながるため、一日も早くストレッチでケアを始めましょう。
目指せ!脱X脚ストレッチ <ステップ1>
あお向けに寝て、両ひざを立てた姿勢からはじめます。
両手でひざを抱えるようにして、息を吐きながら胸に引き寄せます。だんだんと、頭をひざへ寄せるように近づけ、「もうムリ」というところでしばらくキープ。
頭を少しずつ下ろしていき、ひざを軽く抱いたまま、床の上で腰を左右に揺らします。
このとき、肩の力を抜いて、腰があまり浮かないように揺らすのがポイントです。
目指せ!脱X脚ストレッチ <ステップ2>
腰から内もも、ひざにかけてのストレッチを行います。
両足の裏を合わせて座った状態からスタートします。息を吐きながらだんだんと腰をうしろに丸め、あごを引いた状態のまましばらくキープ。
息を吸いながら元の姿勢に戻り、息を吐きながら今度は腰を前に少しずつ倒していき、胸を前に突き出した状態でキープ。
この流れを1セットとして、10回くり返して腰まわりを温めます。
次に、両手で足先を持ち、両ひじでひざを下へ押しながら上体を前に倒していきます。10秒キープ×3回行いましょう。
最後は、両手を上体のややうしろの床につきます。両ひざを立てて、ひざの内側をくっつけたままの状態で左右に数回、適度に倒してほぐします。
目指せ!脱X脚ストレッチ <ステップ3>
両ひざを立てて座り、両手は引いてお尻のうしろにつきます。
つま先を立てた状態のまま右脚を伸ばし、かかとから前へ押し出していきます。
右脚が伸びきったら、左脚の内側を右脚でさすりながら、右脚を上げて5~10秒キープ。
ゆっくり下ろしたら、今度は反対の脚で行います。左右で1セット×5回くり返しましょう。
見た目も体調もよい方向へと導いてくれるストレッチ。ぜひとり入れてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣
【取材協力】
※ 得居幸(とくいみゆき)
愛媛県松山市出身。99年よりyummydaneとして国内外で多数上演。10年に美術家/アニメ作家の山内知江子とパフォーマンスユニットHanbun.co(ハンブンコ)を結成、独創的な作品が各地で好評を博す。「道後オンセナート2018」地元アーティスト。舞台と並行して親子向けWSや俳優への身体WSなど活動は多岐にわたる。
Hanbun.coURL:https://hanbunlive.wixsite.com/hanbunco