足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。体や心の不調を解消する、足ウェルネステクニックをお伝えしていきます!今回のテーマは、「冬の運動不足をウォーキングで解消したい人のための、足の準備方法」です。今から足のウォーミングアップをしていきましょう。
Contents 目次
▽あたたかな春は運動の始めどき
4月に入り、春の陽気が楽しめる季節になりました。冬の間、家にこもりがちで、運動不足になっていた人も、気温の上昇とともに外で体を動かしたくなっているのでは?と思います。
運動を始めるなら、毎日の通勤やお買い物時にもトライしやすいウォーキングがおすすめです。心拍数よりも少し早めのペースで早歩きすれば、運動効果もばっちりですよ。
冬に固まっていた体を動かし、代謝アップをしていくことで、自然とスッキリスリムなボディラインに変化していきます。
ウォーキングを始める準備として、運動効果を高める足ウェルネステクニックをさっそく始めましょう!
▽運動を始める前に、今の足相チェック!
最初に自分の足の状態をチェックしていきましょう。足裏には手相のように足相があり、本来の体質はもちろん、現在の体や心の状態までを読み取ることができるのです。自分の健康状態を知るバロメーターとして、足相をチェックしてみてくださいね。
こんな足相が表れていたら、要注意。運動前に解消しておきましょう!
【足裏の老廃物の状態】
手をグーにして、指の第二関節の角を足裏に当てて、こするようにしながら感触を確かめてみましょう。ゴリゴリとした感触があるようなら、足裏に老廃物がたまっているサイン!このゴリゴリの正体は乳酸や尿酸の結晶で、全身のめぐりが滞ると足裏にたまってしまうのです。
足はたくさんの骨が組み合わさっていて、それらが連携しながら動くことでスムーズな足の動きを可能にするのです。その妨げにならないように、老廃物はスッキリと流しておきたいですね!
【土踏まずの状態】
土踏まずの部分にしっかりとアーチができていますか?アーチが無くなり偏平足になっていると、ウォーキングでひざや腰を痛めやすくなります。
偏平足の例
【足指のつかむ力】
歩くときには足指が地面をつかむ力も大切です。意外とこの力が衰えている場合がありますので、次の方法でチェックしてみてくださいね!
足の指を1本ずつつかみ、手前に引いてから手を放します。元に戻るスピードが遅いようならつかむ力を鍛える必要があります。
▽ウォーキング効果を上げるための足準備テクニック
気になる足相があった人は、足準備テクニックで整えていきましょう!
1.足裏全体をゴシゴシこする
足裏にたまった乳酸や尿酸などの老廃物をしっかりとつぶして流していきます。
手はグーにして、指の第二関節の角を当て、老廃物の固まりをゴシゴシとこするように上下に動かします。老廃物の固まりをつぶすようなイメージで行ってみましょう。イタ気持ちいいぐらいの力加減で固まりがやわらかくなるまで続けると、足裏が軽くなるのを実感できると思います。
2.内側重心で歩く練習
日常生活で歩くときに、内側重心を意識してみてください。足の親指のつけ根から土踏まずの部分に重心が乗ることを意識して歩いていると、足裏の土踏まずのアーチがだんだんと形作られていきます。
3.足指ストレッチ
足指のつかむ力を高めるためにおすすめのストレッチです。
1 すべての足指のつけ根を良く揉みます。
2 足指を1本1本引っ張って伸ばします。
両足の親指から小指まで1本ずつ行いましょう。
▽楽しくウォーキングを続けるポイント
足の準備が整ったら、さっそくウォーキングをスタート! 30分以上を目安に毎日続けることが大切です。
楽しくウォーキングを続けるコツは、歩くときの景色の変化を楽しむことです。毎日違うルートを歩いたり、目線を上向きにして新緑や花々などの移り変わりを意識しながら歩きましょう!風景の変化は脳に刺激を与え、自律神経のバランスを整えることにもつながります。
春のウォーキングで、スッキリ軽やかな体で毎日を過ごしましょう。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子