足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。体や心の不調を解消する、足ウェルネステクニックをお伝えしていきます!今回のテーマは、「足首を鍛えて、運動効果を高める方法」です。心地よい陽気の下で、気持ちよく体を動かしましょう!
Contents 目次
▽足首が運動効果を高めるポイント
気温の上昇とともに、日差しがまぶしい日も多くなりました。そんな日は外に出て、思い切り体を動かしたくなりますね! 適度な運動は毎日の習慣にしたいもの。ウォーキングならふだんの生活に取り入れやすいのではないでしょうか? 通勤のときに隣駅まで歩いたり、お買い物のときに少し遠回りをして歩くのもおすすめです。少しハードな運動がお好みなら、ジョギングやジムでのトレーニングなどもいいですね。
どの運動をするにしても、欠かせないのは足首の状態をよくしておくことです。足首が整っていないと、疲れやすくなったり、けがをしやすくなったりします。
運動効果を高めるために、足首を鍛える足ウェルネステクニックから始めましょう!
▽こんな足首になってない?足相チェック
それでは自分の足首の状態をチェックしていきましょう!足に表れる足相は、今のあなたの体や心の状態を教えてくれる大切なヒントです。
【アキレス腱が埋もれている】
アキレス腱は足首の後ろ側、内くるぶしと外くるぶしに挟まれる場所にあります。この部分をつまむようにして、アキレス腱の状態を確認してみましょう。
アキレス腱そのものの位置がはっきりわからないようなら、アキレス腱の周りに水がたまって埋もれている状態です。そのままだと足首の動きが悪くなり、けがをしやすくなる場合も。事前に余分な水分をスッキリと流しておきたいですね!
アキレス腱が出ている状態
アキレス腱が出ていない状態
【足首が動きにくい】
足首を回したり反らせたりしたときの動きはいかがですか? 動かしにくい角度があったり、スムーズに動かせなかったりする場合、くるぶし周辺の筋膜が張りついて固まっていることが原因かもしれません。
足首にこれらの足相が表れていたら、運動前に足首を鍛える必要がありそうです。
▽足首を鍛えるウォーミングアップ方法
運動前に行いたい、足首を鍛えるテクニックをご紹介します。
1.アキレス腱にたまった水を流すテクニック
足首のアキレス腱の下部を人さし指と親指でつまみ、上部までプッシュしながら刺激します。
次に、つまんだ指を下から上に向かってスライドさせ、さすり上げることでたまった水を流します。足首がスッキリとするまで何度かくり返します。
2.くるぶしの筋膜をはがすテクニック
両方のくるぶしの周りを親指でプッシュします。
次にくるぶしの際から外側に向かって、こり固まった筋肉をはがすようなイメージで刺激します。痛みを感じる人は、やさしいタッチで無理なく刺激しましょう。内側と外側、両方のくるぶしにそれぞれ行ってくださいね。
3.つま先立ちストレッチ
キッチンに立っているときや洗面所でのスタイリングのときなどに、つま先立ちをしてみましょう。気づいたときにできるながらストレッチで、足首の力を鍛えましょう。
▽動いた後は汗をチェック
足首が整ったら、さっそく運動にトライ! いい運動ができたかどうかは、運動後の汗のチェックでわかります。
正しい運動ができた場合、たくさんの汗が出てきます。特に頭からたっぷりと汗をかくのが理想的。小さい子どもは、遊んでいると頭が汗でびっしょりとなりますね!特定の場所にだけ汗をかいた、という人は、その部分に余分な水分が停滞していたことを示します。
また、かいた汗の温度はどうでしたか? 温かさを感じる汗ならいいのですが、ひんやりと感じる冷たい汗の場合は、体の芯が冷えているサインです。ふだんの生活から、体を冷やさないように心がけましょう。
アクティブに動いて気持ちのいい汗をたっぷりかけば、気分もさわやかに過ごせますね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子