簡単でラクなのに骨と筋肉を刺激できる美骨トレーニング「階段下り」。正しく続けることで、体の使い方も変わってくるのだとか。効果を高める「階段下り」のアレンジ版とともに、プロトレーナーの坂詰真二さんに教えてもらいました。
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安全を確保するだけでなく、効果アップにも役立つ手すり
「階段下り」は基本的に手すりを持って行います。この「手すり」によって、より強度の高い「階段下り」ができるといいます。
「今回紹介する、両足下りやケンケン下りは、骨や筋肉への刺激の強い『階段下り』ですが、手ばなしで行うのは不安定ですし、不安もあると思います。でも、手すりをつかみながらならチャレンジしやすいと思います。手すりを上手に使い、安全に、より効果的な『階段下り』をしましょう」
チェックしているうちに身につく正しいポジション
また、「階段下り」は、正しいポジションを身につけるためのトレーニングでもあるのだとか。
「ひざとつま先を正面に向けるのが、階段下りの基本姿勢です。階段を下りるときには下を向くので足元を見るはずです。このとき、ひざとつま先の向きをチェックしてください。階段を下るたびにチェックし、修正をしていると、脳が正しいポジションを認識していきます。正しいポジションが身につけば、O脚など脚のゆがみや関節の変形を予防できます。いつまでも元気に歩き続けられる健康な脚を、ぜひ『階段下り』によって手に入れてください」
今回は、前回よりも強度の高い「階段下り」を3種類紹介。アレンジ版を上手に取り入れながら、飽きずに、楽しく「階段下り」を続けてみてください!
両足下り
ポンポンと下りていくのではなく、着地するごとに動きを止めることで、刺激はより大きくなります。
<1>
片手で手すりをつかむ、または手すりに軽く触れます。背すじを伸ばし、目線はやや斜め下に。つま先を段の前の方におき、脚は少し開いて軽くひざを曲げます。両足のつま先とひざは正面に向けておきます。
<2>
両足のつま先で階段を軽く蹴ってジャンプし、一段下に両足で着地します。手すりを持った手をズラしながら、これをくり返します。
<NG>
足を開きすぎると、ひざが内側に向きやすくなり、ひざの関節に負担がかかってしまいます。足は軽く開く程度に。
ケンケン下り
片脚で「ケンケン」しながら階段を下ります。片足に負荷が集中するため、骨に対しても、下半身の筋肉に対しても、最大の刺激を与えられる下り方です。
<1>
片手で手すりをつかむ、または手すりに軽く触れます。背すじを伸ばし、目線はやや斜め下に。左脚を前に蹴り上げ、片脚立ちになります。右脚のひざ、つま先は正面に向けます。
<2>
右ひざを軽く曲げ、右足のかかとに体重を乗せます。左脚を浮かしたまま、右足で階段を軽く蹴り、1段下に着地します。左脚を浮かしたまま、続けて右脚で1段ずつ下りていきます。手すりをつかんだ手をズラしながら踊場まで下りたら、脚を左右入れ替えて同様に。
<NG>
蹴り上げた脚のつま先が外に向くのはNGです。足首や膝関節に負担がかかり、脚のラインも崩れてしまいます。つま先は常に正面に向けて。
横下り
手すりに向かって立ち、カニ歩きのように横方向に下りていきます。着地の刺激は大きくはないものの、お尻の横側の筋肉も鍛えることができます。
<1>
体の正面に手すりがくるように立ち、両脚をそろえます。手すりをつかむ、または触れておきます。
<2>
下り側の脚を横に振り上げます。上体はできるだけまっすぐにキープしましょう。
<3>
振り上げた脚を1段下で着地させます。反対側の脚のひざは軽く曲げて。両脚を同じ段でそろえて1の姿勢に戻り、手すりをつかんだ手をズラしながら、これをくり返します。踊場まで下りたら反対側の手すりをつかみ、脚を左右入れ替えて同様に。
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撮影/徳永徹 ヘア&メイク/斉藤節子 モデル/安田奈々 取材・文/馬渕綾子