雨が降る前に、気圧の関係で頭痛がしたり、気温差が激しいと体がついていかなかったり…。環境の変化が影響して体に不調が出やすいこの時期は、ゆっくり休みたいと思いながら、きちんと寝たのに寝た気がしないなど睡眠ストレスを抱えやすいもの。そんなときはムリに寝ようとして、寝つけずイライラするより、少し体を動かして自然に体を休息へと導いてあげるほうが、ずっと熟睡しやすくなります。
緊張してこり固まった体を、眠りに誘うのはストレッチ。体が固くても、運動が苦手でもできる、この快眠ストレッチに必要なものは、フェイスタオル1枚。コンテンポラリーダンサー得居幸さんに、そのやり方を教えていただきました。
Contents 目次
眠りを誘う「首ほぐし」
あぐら、もしくは長座の姿勢でラクに座ります。
タオルの両端を持って、タオルがピンと張った状態を作って背中へ回し、タオルが肩より少し下になるように横一直線を作ります。
両手を少し内側に締めて、肩の位置を軽く固定します。
ゆっくりと上体を右へ倒しそのポーズでリラックスしたまま8秒キープ。このとき、お尻が浮かないように気をつけましょう。首の力を抜いて、ゆったりと深呼吸することを忘れずに行ってくださいね。
上体を元の位置に戻したら、今度は反対側へ倒して同様に行います。目安として、左右3回ずつ行いましょう(得居さん)
眠りを誘う「腕と上半身ほぐし」
あぐら、もしくは長座で座ったまま、タオルを肩幅より少し広めに持ち、ひじを伸ばして頭上に上げます。
頭上で半円を描くように、体を右へ倒したら、前を通って体の左横までタオルを動かします。最後は、うしろを通らずに頭上へと戻りましょう。
今度は左から半円を描いて同様に行って。目安として、左右で1セットを3回行いましょう(得居さん)
眠りを誘う「下半身ほぐし」
次はあお向けに寝た姿勢になります。左脚は立てて、右脚を上にあげます。ひざは曲がっていてもかまいません。
右足の裏に、タオルの中央がくるように引っかけ、タオルの両端を持ちます。
タオルをピンと張らせたまま、足裏で天井に円を描くように、右に3回、左に3回まわします。このときに、お尻が浮かないように気をつけて、脚のつけ根から回すと効果的です。
3回ずつ回し終えたら脚を胸のほうへゆっくり引き寄せ、8秒キープします。終わったら、反対側の脚も同様に行いましょう(得居さん)
眠りを誘う、「全身ほぐし」
あお向けに寝たまま、両手は肩幅より少し開いた状態でタオルを持ち、脚はラクな状態にしておきます。
背中が床から浮かないように、手も足も左へゆるやかにカーブさせ、深呼吸しながら8秒キープしましょう。
最初の姿勢に戻ったら、一回力を抜いてリラックス。反対側も同様に行います(得居さん)
ストレッチの流れを覚えたら、電気を消したままやると◎。いつのまにか寝落ちしてしまうかも!? ヒーリング音楽をかけながら、アロマをたきながら、リラックスできる空間を作って、ぜひとり入れてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣