アスリート女子。彼女たちは栄養素をバランスよく摂取しながら、食事量を調整して体づくりを行い、競技に臨んでいます。そんなアスリート女子(アス女)の皆さんに健康的な食生活を送るための秘訣を教えていただこうという新企画『アス女飯(アスジョメシ)』がスタート!
Contents 目次
転職をきっかけに出会ったトライアスロン
スポーツリポーターとして10年以上取材を続け、プライベートで「食」に興味を持ったことから野菜ソムリエの資格を取得しているフリーアナウンサーの青柳愛が、女子アスリートを取材し『アス女飯』としてご紹介していきます。
記念すべき第一弾に取材させていただいたのはトライアスロン・飯田桃子選手(31歳)。鍛えられた長い手脚が印象的な美ボディアスリートでした!
飯田桃子選手は幼少期から競泳で県選抜、Jrオリンピック、インターハイ、全国大会で活躍し、日本選手権出場を果たした経歴があります。しかし、大学を卒業してからは競泳をやりきったという思いもあり、ストイックに体を動かすのを辞めてしまいました。
新卒で就職した大手菓子メーカーではお菓子をつまんでしまう生活。気がつけばベスト体重より15キロもオーバーし「これでは健康を害する!」と危機感を感じたそうです。
そのころ、興味を持っていた「アーユルヴェーダ」で体質に合った体づくりを学び始めました。※アーユルヴェーダについては後ほど補足。
かねてから「いいパフォーマンスを発揮するためには、体だけではなく心を整える必要がある」という思いがあった飯田選手にとって、アーユルヴェーダの「心、体、行動、環境など全体の調和がとれた状態が大切である」という健康理念に共感したそうです。
期せずして友人からの誘いで受けた会社の説明会で「本質的な幸せを叶えるために生き方を変えよう!」と保険会社への転職を決意。アーユルヴェーダを学び転職したことが転機となり、飯田選手のトライアスロン生活が幕を開けました。
飯田選手のトライアスロンのココが好き!
「トライアスロンの魅力は自由度の高さだと思います。競泳は決まった環境下で0コンマ1秒を競うスポーツですが、トライアスロンは気候やコースによって状況判断が必要とされ、臨機応変な判断が重要になります。あらゆる要素の中で判断していくことが面白いですね。
そしてレース中は選手同士の助け合いがよしとされるスポーツです。初めてレースをしたとき、ドリンクを渡し合う姿を見て驚きました。競技者同士リスペクトしあえる雰囲気が好きです」(飯田選手)
トライアスロンは水泳、ロードレース、長距離という3種目を連続する耐久競技で、それぞれの距離は種目によって異なりますが、大きくスタンダード・ディスタンスとロング・ディスタンスと2種類に分けられます。
スタンダード・ディスタンスは(別名:オリンピック・ディスタンス)はスイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞。ロング・ディスタンスで有名なアイアンマンはスイム3.8㎞、バイク180㎞、ラン42.195㎞。
2020年東京オリンピックでは東京テレポートから有明付近をコースにスタンダード・ディスタンスで行われることになっており、飯田選手が得意とするのはこのスタンダート・ディスタンスです。
「スイム、バイク、ランと3つあるから、いい意味での逃げ道があります。ケガをして、たとえランができなくともバイクはできるし、工夫次第でいかようにもトレーニングができます。長く続けていた競泳生活でトレーニングの基本は分かっているので、限られた時間の中でそれぞれの種目を仕事の合間にトレーニングしています」(飯田選手)
次のページでは、飯田桃子選手の「アーユルヴェーダ」をベースにした食生活についてご紹介します。