眼科医の平松類先生が提唱する「ガボール・アイ」は、1日3分で目がよくなるとテレビや書籍でも話題の視力回復法。今回は、視力が回復しやすい人の特徴や、「ガボール・アイ」に挑戦するうえでのポイントを教えていただきました。
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目がよくなる視力回復法「ガボール・アイ」
前回のおさらいになりますが、「ガボール・アイ」は、ガボール変換という数学的な処理を行うことで生まれる特殊な縞模様の「ガボール・パッチ」を用いた視力回復法です。「ガボール・パッチ」は、見ることを司る脳の部分「視覚野」に強く作用し、刺激することがわかっています。
1枚の写真から同じ縞模様(ガボール・パッチ)をゲーム感覚で見つけ出すことで、目に入ったものを脳で見て、その処理能力を上げることによって、ものがよく見えるようになるのが「ガボール・アイ」のメカニズムです。
最大0.5アップ! 「ガボール・アイ」で視力が回復しやすい人の特徴
「ガボール・アイ」を行うだけで、本当に目がよくなるの?と疑問を持っている人もいるかもしれません。「ガボール・パッチ」は、カリフォルニア大学をはじめとする世界の研究機関でも、脳を使った視力回復法として有効であることを実証する試験結果が報告されています。科学的にも証明された視力回復法なのです。
ですが、視力回復効果には個人差があり、視力が上がりやすい人、上がりにくい人の特徴があるのだとか。
「私の患者さんのなかでも、最大で視力が0.5程度よくなった人がいます。基本的には0.2程度上がるのが一般的だと思ってください。
『ガボール・アイ』で視力が上がりやすい人は、もともと脳の処理能力を使えておらず余力がある人。反対に、上がりにくい人は余力が少ない人といえます。そのため、あまりにもご高齢で脳の機能が弱っている方の視力アップは厳しいです。また視力がもともと0.1以下の人は、効果が非常に限定的になります」(平松類先生)
得られる効果の幅は人それぞれ分かれますが、ものがゆがんで見える「乱視」、遠くも近くもぼやっとして見え、とくに近くを見るときが見づらく疲れる「遠視」。手もとは見えるけれど遠くが見えにくい「近視」。遠くは見えるけれど近くが見えにくい「老眼」。「ガボール・アイ」はこれらすべてに対応します。
1日3分でOK!「ガボール・アイ」をはじめてみよう
近頃、ものの見え方に変化を感じている人、目をよくしたい人は、まずは14日間「ガボール・アイ」を毎日1回継続して行ってみましょう!
<やり方>
1、好きな縞模様(ガボール・パッチ)をひとつ選ぶ。
2、選んだ縞模様と同じ縞模様をすべて見つける。
3、すべて見つけ終わったら、別の縞模様を選んで同じことをくり返す。
1~3の流れを1日1回、3分から10分を目安に行いましょう。
やり慣れてきて縞模様の場所を覚えてしまっても問題ありません。正解することではなく、「ガボール・パッチ」を見て脳が判別しようとすることが視力アップにつながります。また、見つける速度もとくに関係ありません。スピードアップに力を入れ過ぎなくてよいです。慣れて上達すれば自然と速くなりますよ。
視力が悪いことにお悩みの人は、ぜひ試してみてくださいね。
『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』
(平松 類 著/SBクリエイティブ 刊)
文/FYTTE編集部