足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「体にたまった余分な水分をデトックスして水太りを解消するには?」です。たった5つのポイント刺激で体がスッキリしてきます。
Contents 目次
汗をかけないことが水太りの原因に
梅雨に入り、じめじめとした湿気が気になる季節になりました。この時期、体の中に余分な水分がたまることで起こる水太りに悩む人も多いと思います。
本来人間の体は、冬から春に向かう季節変化を感じながら、冬眠から覚めるようにして活動的になっていきます。気温の上昇とともに徐々に毛穴が開き、体の調子を整えるために必要な汗がかけるようになっていくのです。
ところが、今年は肌寒い時期からコロナ禍の影響で外出自粛となったため、ほとんどの人は春を家の中で過ごし、体が季節変化を経験することなく今を迎えてしまっています。そのため、リンパがつまった状態になって汗をきちんとかくことができず、デトックスできずに水太りになっている人が多いのです。
久々に通勤や買い物で外に出たときに、以前に比べて体が疲れやすくなったと感じる人は要注意。体から余分な水分を出せていない人は、少し運動しただけでも体が重いと感じるはずです。
今回は、たまったままの水の出どころを開けるための足刺激をお伝えします。汗をかきやすくなるので、体がスッキリと軽くなるのが感じられますよ。
水太りの人の足相とは?
さっそく自分の足の状態をチェックしてみましょう。体に水がたまっている人はこんな足相をしているはずです。
【足裏の感触がぶよぶよしている】
足裏を指先で押してみましょう。感触がぶよぶよとハリのない手応えになっていませんか?また、指の押し跡がなかなか元に戻らない人は、体に水をためこんでいるサインです。
こんな色の足裏をしている人は、足刺激テクニックをとり入れてみましょう。
水を排出するための足刺激テクニック
たまった水を外に出すためには、ひざ裏と足首にある5つの穴を刺激します。
【ひざ裏の2つの穴を刺激する】
ひざ裏の真ん中に委中、委中から足の外側にずらした場所に委陽というツボがあります。両方とも手の親指を差し込むように押すと、ズーンとした手応えを感じると思います。この穴を刺激してつまりを開いてあげるとリンパの流れがよくなり、汗をかきやすくなります。穴がわかりづらいときは、ひざ裏全体をまんべんなくプッシュするのでも大丈夫です。
委中と委陽の位置
【足首の3つの穴を刺激する】
足首にある3つの穴を見つけましょう。かかとを床につけ足首を直角にします。足首の前側にある骨の両わきと足首のつけ根にくぼみを見つけられると思います。ここを刺激すると、上半身・下半身・股関節のリンパ節を開くことができるので、全身の水の流れをよくすることができます。
この3つの穴に指先を差し込むようにしてプッシュします。真ん中の穴は両手の親指を重ねるようにすると押しやすいと思います。
3つの穴の位置
汗をかきやすくする養生法
汗をかくためには常温の水分をたっぷり飲むことが必要ですが、今年の水太り対策に限っては、あえて冷たい飲み物をとることをおすすめしています。たくさん飲みすぎると体を冷やしてしまいますが、少量を飲むことで冷たさが体に刺激を与え、汗をかきやすくしてくれるのです。
在宅生活ではあまり体を動かさないので、水分を飲みたいと感じにくかったはず。冷たいものは飲む気にもならず、そのせいで余計に汗をかきにくい体になっていたのです。よく冷えた飲み物をキュッと飲むことで刺激を与え、体を活動的に切り替えてあげましょう!
汗をかきにくく体が重いと感じる人は、ぜひ足刺激を試してみてくださいね。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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