赤ちゃんが欲しくて妊活しているのになかなか授からない時に「どうして妊娠できないのかしら?私は妊娠できないのでは?」など、不安感や焦燥感に駆られてしまうことありますよね。
妊活には、女性ホルモンが大事なのはよく知られていますが、あまり意識されていないのが、「腸内環境」。意外かもしれませんが、腸内環境が整っていないと女性ホルモンのバランスは崩れてしまいます。
そこで今日は最近、注目されている「腸内環境」を整えることで、妊娠しやすい体に一歩近づける方法をご紹介します。
Contents 目次
妊娠しやすい体になるには!
妊活には、女性ホルモンのバランスを整えることがもっとも大事です。女性ホルモンはプロゲステロンとエストロゲンの2種類あり、それぞれのホルモンの分泌量の変動によって約28日間の月経リズムをつくり出しています。
月経リズムが安定しているということは、女性ホルモンのバランスが整っている状態ですので、まずは、基礎体温を測り月経リズムを確認しましょう。そのうえで、月経リズムに合わせたバランスのよい食生活、ストレスケア、良質な睡眠、適度な運動など規則正しい生活習慣を行うことを心がけてください。
なぜなら、女性ホルモンはとても繊細なホルモンで、ストレス、過激なダイエットや偏った食生活、睡眠不足、運動不足、不規則な生活習慣などによって、ホルモンバランスは乱れてしまうからです。
ホルモンバランスが乱れると、生理不順、生理痛、PMS(月経前症候群)、イライラ、落ち込みなど心と体の不調を引き起こすだけでなく、不妊の原因にもなってしまいます。
腸内環境と女性ホルモンの関係
腸と自律神経は共生関係にあるということをご存知ですか? 自律神経は腸の働きをコントロールしており、交感神経と副交感神経のバランスが悪いと腸の働きが悪くなりやすくなります。腸の働きが悪いと、腸内では悪玉菌が増加し、腸内環境が悪化してしまいます。このように、腸と自律神経は互いになくてはならない存在なのです。
自律神経と女性ホルモンの分泌を司るのは同じ脳の視床下部。そのため、自律神経が乱れると女性ホルモンバランスにも影響し乱れやすくなるので、腸内環境を整えることは、妊娠しやすい体に一歩近づけると言えます。
また、セロトニンが不足するとうつ状態になるといわれる神経伝達物質は、実は、腸内細菌が約9割つくっています。セロトニンが不足すると、自律神経や女性ホルモンバランスが乱れてしまいます。
理想的な腸内細菌(腸内フローラ)は?
人の腸には、多種多様な腸内細菌があります。最近、よくテレビなどで取り上げられているので「マイクロバイオーム」や「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがある方は多いかもしれませんが、腸内細菌は、「お花畑」のようにみえることから「腸内フローラ」と呼ばれています。この腸内細菌(腸内フローラ)は、大きく3つに分けられます。
1.善玉菌・・・消化・吸収代謝の促進など体によいことをしてくれる。
2.悪玉菌・・・有害物質を発生させ、病気のリスクを高める。
3.日和見菌・・腸内の善玉菌・悪玉菌のどちらかが優勢になった菌と似た働きをする。悪玉菌が優勢になれば、悪玉菌の味方になり、善玉菌が優勢になれば、善玉菌の味方になる。
理想的な腸内フローラは、「善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割」だと言われていますが、加齢とともに善玉菌は減り悪玉菌が増えてしまいます。
腸内フローラは、便秘や下痢などである程度判断できますが、クリニックで検査するか、腸内フローラ検査キットが販売されていますので、簡単に調べることができます。腸内フローラの種類や構成を知ることで、体調や健康状態がわかるので、検査してみるのもよいでしょう。
腸内細菌バランス(腸内フローラ)を改善するにはどうすればいい?
善玉菌と悪玉菌のバランスを改善するには、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えるプロバイオティクス、プロバイオティクスのエサとなり、善玉菌の増殖を促進させるプレバイオティクスが含まれたものを摂取し、食習慣を見直すことです。
*プロバイオティクス・・・ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、キムチなど乳酸菌や発酵食品など
*プレバイオティクス・・・玉ねぎ、キャベツ、アスパラガス、ごぼう、大豆など食物繊維やオリゴ糖
牛乳アレルギーのある方は、クリニックや医療機関で扱われている「アルベックス」という植物性のプロバイオティクス乳酸菌生成エキスサプリメントを試してみるのも方法です。理想的な腸内環境に整えて、妊娠しやすい体に近づけましょう。