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ムリに朝食をとる必要ない!? 漢方のプロが教える、不調を寄せつけない「正しい食事」のポイント5つ

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朝、歩きながらサンドイッチを食べる女性

体質に合った食べ物をとることが大切なのと同じように、いつ、どのように食べるかもまた大事です。健康的な食事というと朝食の重要性がとり上げられますが、ハードな通勤がある働く人にとっても同じなのでしょうか。今回は、WELLNESS UNION代表の山本竜隆医師と国際中医師の石部晃子さんの共著『漢方のプロが教える最高の体調を作る食事術』から、「正しい食事」について5つのポイントをご紹介しましょう。

Contents 目次

「朝食は必須」は本当?

父親にパン食べさせる女の子

朝食は食べたほうが健康によいといわれています。しかし、朝食は「食べても軽くしている」という人も多いようです。

「じつは長年日本人は1日2食だったといいます。1日3食は比較的新しい習慣。また自律神経の働きからしても、朝食をとると副交感神経が優位になるのに、その直後に出勤をすると、体を活動的にするために交感神経を急激に優位しないといけないわけです。つまり重要なのは“食休みがしっかりとれるときに食事をすること”であって、ムリに朝食をとる必要はないのです」と山本先生。

食べないといけないと思い込まず、食後の休みが30分程度とれるゆったりしたなかでの朝食を心がけてみましょう。

正しい食事の方法とは?

針がナイフとフォークになっている目覚まし時計

1.お腹が空いたら食べる
「時間が来たから食べる」、「高いものだから食べる」、「つき合いで食べる」といった機会が多くありませんか。食事の基本は空腹かどうかです。

2.楽しんで食べる
どのような栄養素をとるかも大切ですが、それ以上に食事で喜びを感じることが大切です。五感をフルにして食事を楽しみましょう。

3.旬の食べ物を選ぶ
「根菜や小松菜、白菜などの冬野菜は“冷えた体を温める”という効果があるように、旬の作物には、その季節に合った食効があることが見逃せません。『自然を体にとり入れる』という意味でも、旬のものを食べることは、健康を保つために重要なことなのです」(山本先生)

稲

4.土地のものを食べる
食生活が欧米化し、日本人が肉を食べ、外国の食べ物を口にするようになっていますが、欧米化してから100年も経っていません。
「昔から口にしている日本の食べ物と比べると、 外国の食べ物に体が完全に適応しているとはいえないのではないでしょうか。日本人の体に合うのは、やはり昔から日本で作られ、先祖の代から口にしてきた食べ物なのです」(山本先生)

5.いろいろなものを食べる
納豆、にんにく、キャベツなど、健康によいからと毎日同じものを食べ過ぎていませんか。
「ダイエットのため、健康のためという大義名分があったとしても、特定の食品ばかりを食べることは“偏食”の一種といえます。特定のものばかりを食べる弊害は、何より栄養バランスが崩れることにあります」(山本先生)

正しい食事は一般的な栄養価だけでないということ。あなたの不調の原因は食事にあるかもしれません。食事おいても体質にあった“ニューノーマル”をつくっていきましょう。

文/庄司真紀

 

参考書籍

参考書籍

『漢方のプロが教える最高の体調を作る食事術』(アスコム)

 

山本竜隆先生
山本竜隆先生

聖マリアンナ医科大学、昭和大学医学部大学院卒業。内科研修・医学研究の後「アンドルー・ワイル」が主催する米国アリゾナ大学医学部統合医療プログラムAssociate Fellow(2000年~2002年)をアジアで初めて修了。その後、統合医療ビレッジグループ総院長(東京・四谷)、JA中伊豆温泉病院内科医長、(株)小糸製作所静岡工場診療所所長・産業医などを経て、現在は朝霧高原診療所院長のほか「日月倶楽部」「富士山靜養園」の施設を含めた3施設WELLNESS UNIONの代表として活動している。日本東方医学会学術委員・中医専門医、日本医師会認定産業医、日本統合医療学会指導医、日本ホリスティック医学協会理事、日本メディカルハーブ協会理事、日本東洋医学会認定専門医、日本ホメオパシー医学会認定医、日本リラクゼーション業協会顧問医師など。

 

石部晃子先生
石部晃子先生

北京中医薬大学日本分校中医中薬学科卒業。世界保健機構(WHO)が発足に関わり、現在、中国政府の外郭団体である世界中医薬学会連合会が61の国と地域で主催している資格「国際中医師」、「国際薬膳師」を取得。漢方薬局、中医クリニック等の勤務を通して、体を本当に健康にするのは、薬でなく「食事と心」であることを実感。その後、薬膳治療食・薬膳介護食の企画・調理に従事し、東洋医学の食事療法専門店《ふじの国薬膳》を開業。「五感で感じる薬膳」をモットーに、自分自身で健康を管理し、病気やその疑いがある状態を食事で治すセルフメディケーションの普及活動を行っている。富士市を中心に静岡県内で薬膳教室・講演も実施中。

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