バスタイムで体も心もきれいになったら、肌や髪をしっかりお手入れしたいもの。でも、夜が冷える季節はその間に湯冷めして、お風呂の効果も半減!? 生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は、湯冷めせずに肌や髪をお手入れする方法を教えていただきます。
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<お悩み>
いつも入浴後は、ビューティータイム。顔はもちろんボディや髪も、しっかりお手入れしています。でも時間がかかるし、その間に湯冷めしちゃってツライです(涙)。
小林先生のお答え
お手入れの時短と冷えない工夫で快眠を目指しましょう
顔のパックや体のマッサージを入浴中に!
よく眠るためには、入浴の方法だけでなく入浴後の就寝時間も大事です。いつもオススメしているように40℃のお湯に15分間入れば、お風呂から上がって1時間経った頃に布団に入るのがベスト。入浴で上がった深部体温が急激に下がるタイミングで、寝入りやすく熟睡できます。1時間あればビューティータイムも十分とれるはずです。
でも、湯の温度が低かったり、10分間入るので精いっぱいといった場合は、体は温まっても深部体温が上がらず早く湯冷めしてしまうので、気温が低い夜は「お風呂から出たら、できるだけ早く布団の中へ!」を目指すしかありません。
そのためには、入浴中に顔や体のお手入れを始めましょう。たとえばフェイスパックは、湯船に浸かりながら。なかには、お風呂の蒸気で保湿成分の浸透をアップさせる泡タイプのマスクも出ています。また、クリームをつけて行うマッサージも、顔であればお湯に入ったままできますよね。
ボディケアでいえば、最近はオイルで汚れを落とすオイルソープが発売されていたり、オイル成分を加えたボディソープも増えているので、利用すれば体を洗いながら保湿ケアをして時間を節約できます。
入浴後にむくみケアのマッサージをする人がいますが、これはお湯に入りながらのほうが効率的。浴槽にたっぷり入れたお湯に首まで浸かれば水圧が高くなって、それだけで全身へのマッサージ効果も高くなります。手でもみもみとほぐす必要はなく、ふれるだけで毛細血管の血流がよくなって効果を感じるはず。
こうしてお風呂上がりにやっていたルーティンを入浴中に分散するのが、湯冷め防止のコツのひとつです。
2種類のタオル使いが、髪を乾かす時短のコツ
ヘアケアの時短のポイントは、少しでも早く乾かすこと。
まず髪を洗ったあとにすぐにタオルで巻くのがよいのですが、このときに吸水性の高いヘアドライタオルを使いましょう。ロングヘアの人にはとくにオススメで、ぜひクルクルと巻いて毛先まですっぽり収まるターバンタイプを使って下さい。洗髪して髪をくるんだら、そのあと湯船に浸かっている間に吸水してくれるので、かなり時短につながります。
浴室から出たあとは、髪をしっかりタオルではさんで水分をタオルに吸着させます。ドライヤーをかけても、髪から髪へと水分が移るだけでなかなか乾かないという人が多いのですが、その前にこのタオル使いができていないことが多いです。私はロングヘアですが乾かすのがとっても早くて、タオル使いの名人を自負していますから、間違いありません(笑)。
あとは、古いドライヤーを使っているのでしたら、風量の強いドライヤーを新しく買うといいかもしれません。ロングヘアはショートヘアよりどうしても乾かす時間がかかるので、髪も体も健やかで美しくありたいなら時間にお金を費やすのもひとつの手です。
室温は20℃、加湿器をフル稼働させて最高の環境を
こうしてビューティータイムを短縮する一方で、体を冷やさない工夫も忘れずに。
冷たい空気は下にたまるので、お風呂から上がったら足先から放熱しないように下着より先にくつ下をはきます。
寒い日には寝室はあらかじめエアコンで暖房を入れておいて、室温は20℃ぐらいの設定に。もし寝る前にリビングに行くなら、そちらも暖かくしておいてください。
夏はエアコンを点けっぱなしで眠る人も増えていますが、冬は乾燥するからとエアコンを消す人が多いはず。でも、エアコンの暖房を点けていなくても冬はかなり乾燥しているので、いずれにせよ加湿器はマストです。
睡眠は美容にもダイエットにも心身の健康にもとても大切な時間ですから、最高級の環境を作ってはいかがでしょうか。
文/宮下二葉