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CATEGORY : ヘルスケア |メンタル

問題は睡眠の長さや質だけじゃない! 海外研究でわかった、メンタルリスクにつながる睡眠パターンとは?

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寝つけない女性

睡眠といえば、いつも問題に挙がるのが寝不足と睡眠の質。しっかり眠れていないと、イライラしがちになったり、体調が悪くなったりと、心身ともに悪影響が出るとわかっています。海外の新たな研究によると、寝起きする時間が毎日バラバラだと、睡眠不足と同じくらいメンタルに大きく影響するという報告がありました。不規則な睡眠には注意するとよさそうです。

監修 : 星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス代表取締役社長 獣医師/ジャーナリスト
専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修を担っている。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。YouTubeステラチャンネルでもヘルスケアの話題を発信。
YouTube:https://youtube.com/@stellach

Contents 目次

スマートウォッチを活用

スマートウォッチ

新型コロナで日常の生活は大きく変化しています。ついつい就寝時間も不規則になりがちかもしれません。大切な睡眠ですから、研究は盛んに行われてきました。一般的なのは睡眠時間の長さや、深さなどの質を調べるものです。しかし、どうしても人数が限られたり、研究期間が短くなったりしがちだと指摘されています。睡眠日誌をつけてもらったり、大がかりな機械を使ったりするため、研究も簡単ではないからです。そのため、不規則な睡眠についてはまだまだ謎が残されています。

今回、米国ミシガン大学の研究グループは、最近、普及しつつあるスマートウォッチを利用。アプリを使って、2100人以上の睡眠の長さや寝起きの時間を客観的に、長期間(4か月近く)測定しました。

対象としたのは、ドクター1年目のインターンと呼ばれる人たち。研究グループによると、一定していない過密スケジュールに追われる大変な時期で、ちゃんと眠るのもままならず、うつ病のリスクも高くなるそうなのです。研究では、スマートウォッチに加えてスマートフォンのアプリも使い、そのときの気分のデータをダイレクトに収集。1年の間に4回、うつ病の傾向を調べる検査も行ってリスクを調べました。

翌日の気分が悪くなりやすい

仕事中に机に伏せる女性

研究から明らかになったのは、寝起きする時間が毎日一定していない傾向が強い人は、うつ病のリスクが高くなることです。全体的に睡眠時間が短い人や夜遅くまで起きていることが多い人と同じくらいになりました。さらに、翌日の気分も、朝起きる時間や睡眠時間が日によってバラバラな人は、前の晩に遅くまで起きていた場合やその日の朝早くに起きた場合と同じくらい病気のリスクが高まりやすいとわかりました。

研究グループは、メンタルの健康にとって、睡眠の長さや質だけでなく、睡眠の時間帯を毎日一定させることも重要なのではないかといいます。赤ちゃんのいるお母さんなど、睡眠がどうしても不規則になる人にも関係しそうな問題です。スマートウォッチで正確にこうしたデータをとれるそうなので、自分の睡眠の管理に活用してみるといいかもしれません。

<参考文献>

Irregular Sleep Connected to Bad Moods and Depression, Study Shows
https://labblog.uofmhealth.org/body-work/irregular-sleep-connected-to-bad-moods-and-depression-study-shows

Fang Y, Forger DB, Frank E, Sen S, Goldstein C. Day-to-day variability in sleep parameters and depression risk: a prospective cohort study of training physicians. NPJ Digit Med. 2021 Feb 18;4(1):28. doi: 10.1038/s41746-021-00400-z. PMID: 33603132; PMCID: PMC7892862.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33603132/

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