本格的なシーズンを迎える花粉症。症状のある人は、少しでも症状が軽くなる方法があれば、何でも試してみたいですよね。今回は医師の丸田佳奈先生に、基本的なことのようでじつはできている人が少ない花粉症対策について教えていただきました。日々の簡単なことをケアするだけで、つらさもグッとかわってきますよ。
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朝の天気予報チェックから、まとめ髪まで。朝の準備はかなり大切
花粉症で悩む日本人はとても多いです。花粉症と言うと、くしゃみ・鼻水・鼻づまりのイメージですが、ほかにも眼や耳、肌や口など、アレルギーが原因なので、体のどこにでも症状が起こることがあります。症状の強さにも個人差があり、ひどい人では生活に支障をきたすので、とても困りますよね。
あまりひどい場合には、市販薬をのんだり病院にかかることがすすめられますが、自分でできる効果的な対策もたくさんあるのでご紹介します。
まず、チェックするのは花粉飛散情報。検索エンジンの情報サイトや、日本気象協会のホームページを利用して当日の飛散情報を把握します。
外出時、花粉は顔や髪の毛等の露出した部分に付着します。できるだけ肌を出さないようにし、髪の毛が長い人はできるだけコンパクトにまとめたほうが、花粉が付着しにくいです。
室内では、湿度を高く保つと花粉は舞いにくくなります。特に冬から初春はまだ乾燥しやすい季節なので花粉が舞いやすく、加湿器などを使って湿度を高くすることを意識しましょう。
服装は、帽子や眼鏡、マスクなどを使って、肌の露出をできるだけ避けます。フリース・ウール・ファーなど、毛羽立ちや表面の凹凸が強い服は花粉の付着量が多くなりますので避けましょう。ポリエステル・レザー・ビニールなどが付着しにくい素材です。
1日花粉を浴びた体はすぐにお風呂で洗い流して
帰宅後は服に花粉が付着しているのですぐに着ていた服を脱ぎましょう。また、帰宅後すぐに入浴することにより、体に付着した花粉も除去することができます。帰宅したら、すぐに入浴と着替えをおすすめします。
鼻の症状がある人では、入浴することで血行を良くし、温かい湯気を鼻から吸い込んで鼻詰まりが一時的に改善する効果もあります。
目のかゆみには、生理食塩水で目を洗うのがよいです。生理食塩水は安く、安全に使えるので洗浄液としておすすめです。
花粉症の症状が強い時は、アルコールは控えます。アルコールはヒスタミンを遊離させ、症状を悪化させる可能性があります。
普段の生活をちょっと工夫するだけで花粉症の時期を上手に乗り切れることも少なくありません。試してみてください。