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    Twitterフォロワー13万人超の鍼灸師・田中友也先生教えて! 年始の食べ過ぎによる胃痛、胃もたれにオススメのツボとケア法は?

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胃もたれしてソファで休んでいる女性

年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎが影響して、胃痛や胃もたれでツラい。あるいは、食欲が止まらず、暴飲暴食の生活があとを引いている……。新年早々、そんな症状に見舞われてしまっている人も、多いのではないでしょうか。これらの症状を引き起こす、根本的な原因と解決法を書籍『こころと体が軽くなるツボ押し養生』(学研プラス)の著者で、Twitterフォロワー13万人超の鍼灸師・国際中医専門員の田中友也先生に教えていただきました。今すぐできる方法なので、ぜひとり入れて、胃腸も体もすっきりさせましょう。

監修
田中 友也

胃の熱が増えるほどに、食欲が増す⁉ 暴飲暴食と胃腸トラブルの引き金とは?

和定食

ひっきりなしに食べたり飲んだり。そんな毎日は、胃腸をオーバーワークさせてしまいます。その結果、胃腸が疲労困憊し、胃もたれや胃痛などの不調を招いてしまうのですが、田中先生によるとその引き金となっているのが、胃にこもった“余分な熱”なのだそう。

「胃は、次々に入ってくる食べものを燃料に熱を生み出し、ひたすら消化にいそしみます。絶え間なくそれを続けていれば、胃はどんどんと熱をもち、次第に余分な熱をこもらせてしまいます。中医学(中国の伝統的な医学)では、このような“胃に熱がこもった状態”を『胃熱(いねつ)』と呼ぶのですが、胃熱が生まれると、食べても食べてもすぐお腹が空き、食欲が止まらなくなってしまいます。これこそが、暴飲暴食の原因です。さらに厄介なのは、胃熱を増やす脂っこいものや、味の濃いもの、甘いものなどが欲しくなることです。その欲求の波に乗り、これらを胃に次々に流し込めば、ますます胃熱はひどくなるばかり。歯止めがきかない食欲で胃腸を目まぐるしく働かせているうちに、正常に機能しない状態になって、胃痛や胃もたれを引き起こしてしまいます」(田中先生)

消化を助けるツボと、胃熱を取るツボで今すぐケアを!

足のツボを押している女性

胃腸トラブルでまず大事なのは、胃熱を増やす脂っこいもの、味の濃いもの、甘いものなどを控え、あっさりした和食を中心にすることです。さらに、ツボの力も借りてケアしましょう。

体にツボがあることはよく知られています。2000年以上の歴史をもつ中医学において、ツボは不調の原因を探るポイントであり、臓腑や器官を元気にする治療点の役割も担ってきました。目に見えないものなので、スピリチュアルなものでは?と捉えられてしまうことがありますが、ツボは先人たちが長い時間をかけて見つけ出してきた「痛みや不調に効く」場所です。現在、WHO(世界保健機関)に認定されているものだけでも361種あり体に点在しています。その中から、胃腸のケアに効果的な3つのツボを教えていただきました。

「食べ過ぎによる胃腸のトラブルには、『中脘(ちゅうかん)』と『梁門(りょうもん)』、足の指のつけ根にある『内庭(ないてい)』がおすすめです。中脘は胃の働きを、梁門は消化を助けてくれるツボ。内庭は、胃腸トラブルの引き金になる “胃の余分な熱”を取る効果があります。これらのツボを刺激して、胃腸をいたわりましょう」

さて、ツボというと「正確な位置を探せない」「押すのが難しそう」と思っている人も、少なくありません。しかし、ツボはピンポイントで押すばかりが、正解ではないそう。“だいたいの位置”で、なおかつ“自分が心地いいと思う刺激の仕方”でも効果を得られるようです。

「正確なツボの位置は、なかなかわかりにくいものです。だから、ツボの位置に迷ったら、ツボがある一帯を押したり、もんだりしましょう。そうすれば、目的のツボも刺激できます。細かい位置にとらわれず、“だいたいこのあたり”というところを刺激すればOK。また、押すだけでなく、さすったり、温めたりして刺激するのもおすすめです」

ツボ/中脘(ちゅうかん)、梁門(りょうもん)

中脘と梁門のツボのイラスト

位置/中脘…おへそから指幅5本分(人さし指~小指の4本+親指1本分)程度上のところ。
梁門…中脘から指幅3本分程度外側の左右。
方法/人さし指や中指の腹でやさしく押したり、さすったりして胃の近くをいたわりましょう。

ツボ/内庭(ないてい)

内庭のツボのイラスト

位置/足の甲にある。第2趾と第3趾の間で、指のつけ根。少しくぼんだところ。
押し方/4本の指で足を支えながら、親指の腹をツボに当てながらぐーっと押す。押しながら指を前後に動かすと、より刺激が伝わります。

胃熱のクールダウンには、「すりおろしりんご」がおすすめ

りんご

胃熱の状態に陥ってしまったら、まずは前述のように胃熱を増やす食べものを避けることが大事ですが、同時に胃熱を冷ます食べものもとるといいそうです。

「この季節なら、果物売り場にずらりと並ぶ、りんごがおすすめです。昔から、『りんごが赤くなると医者が青くなる』という言葉がありますが、それほどにりんごは体にいい果物。胃熱を取り、消化を助ける作用にすぐれています。すりおろせば、弱った胃によりやさしくなります」

食べ過ぎで胃熱の状態になれば、さらに食べたくなり、胃熱も進む……。その悪循環は、
胃腸トラブルはもちろんですが、体重の増加を招いてしまいます。食欲が止まらないという人も、胃熱の可能性が大きいかもしれません。効果的なツボと食べもので、胃のケアをすれば、胃の不調はもちろんですが、冬太りのお悩みの改善にもつながりそうです。

次回は、冷えのお悩みに効くツボとプラスの養生をご紹介します。

文/柿沼曜子 ツボイラスト/牛久保雅美

もっと詳しく田中先生のツボの話を読みたい方はこちら。
『こころと体がラクになるツボ押し養生』(学研プラス)

書影

田中 友也

田中 友也

鍼灸師、国際中医専門員、登録販売者、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種資格保持。
関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。現在、兵庫県神戸市のCoCo美漢方(ここびかんぽう)で日々、漢方相談に乗る傍ら、鍼灸師として施術も行う。ツイッターのフォロワーは13万人超え。親しみやすいトーンで、漢方にまつわる話をつぶやいている。オンラインセミナーなども積極的に開催している。
Twitter:@mococo321

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