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    憂うつな気持ちが続くのは、冬のせい⁉ こころの不調に効くツボを、Twitterで人気の鍼灸師が伝授

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落ち込んでいる女性のイラスト

近頃、どうもやる気が出ない。理由もなく気分が落ち込んだり、ビクビクしたり……。そんな症状を抱えていないでしょうか。夏は活発なのに、冬になるとメンタルが弱るという人は少なくありません。こういったメンタルの不調の改善には、ツボ押しも効果的です。そこで、書籍『こころと体が軽くなるツボ押し養生』(学研プラス)の著者で、Twitterフォロワー13万人の鍼灸師・国際中医専門員の田中友也先生に、冬の憂うつや不安感に効くツボを教えていただきました。ツボの力を借りて、こころをラクにしましょう。

監修
田中 友也

日照時間が短い冬は、落ち込んだり、憂うつな気持ちになりやすい

冬の窓辺

日々なんとなく起こる不調は、じつは、気候と深く関わっています。そのため、夏はだるさや食欲不振が生じやすくなったり、冬になると冷えがツラくなったり……と、季節の変化に連動するように、不調の種類も移り変わっていきます。さらに、体だけでなく、こころも気候の影響を受けていて、冬になると、何かにおびえたり、ささいなことにビクッとしたり、やたら不安になるといった症状が起こりやすくなるそうです。

「ふだん社交的な人でさえ、冬になると人に会いたくなくなったり、憂うつな気分になったりすることは珍しくありません。これには、日照時間も深く関係しています。というのも、『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンは、日光を浴びることでも分泌するからです。日照時間が短くなり日を浴びる時間が減る冬季は、他の季節に比べセロトニンの分泌量が低下する傾向にあります。こういった点からも、憂うつや不安感、恐怖感といったメンタル不調が現れやすくなります。春を迎えれば自然と落ち着くことが多いですが、憂うつや不安の感情は、『腎(じん)』に負担をかけてしまいますから、ツボの力を借りて、気持ちを晴らしましょう」(田中先生)

中医学では、体の機能や役割を5つ(五臓=肝・心・脾・肺・腎)に分けて考えますが、
そのうちの1つ「腎」は成長や発育、生殖機能などをつかさどっています。腎がダメージを受けると、抜け毛や白髪、頻尿、聴力や生殖機能の低下など老化で見られる症状があらわれやすくなるそうです。こういった症状を促進させないためにも、気持ちをラクにして「腎」への負担を減らすことが大事です。

メンタルの安定には、胸と背中にあるツボを温めるのがオススメ

田中先生に、冬のメンタル不調に効果的な2つのツボを教えていただきました。
「背中にある心柱(しんちゅう)は、癒しのツボ。誰かに背中をさすってもらうと安心しますが、そんなときに自然と触れているのがこのツボです。胸元にある膻中(だんちゅう)も手を当てると安心します。不安なときは肩をすくめがちなので、肩の力を抜き、そっと手を添えましょう」

ツボは、押すだけでなく、じんわり温めるのも効果的です。特に自分では手が届きにくい背中のツボは、カイロや湯たんぽなどの温熱グッズを活用すると無理なく温められます。

ツボ/身柱(しんちゅう)

身柱のツボ位置

位置/首を前に倒したときに飛び出る骨(大椎・だいつい)から背骨の山を3つ分下へ移動したところ。
方法/手が届きにくいので、ホットパッドや湯たんぽ、カイロなどで温める。誰かにさすってもらうのもおすすめ。

身柱のツボをホットタオルで温めている

ツボ/膻中(だんちゅう)

膻中のツボ位置

位置/胸もとにあり、乳首同士を結んだラインの真ん中。
方法/あお向けになって、ツボに手を重ねて温める。温熱グッズを使っても心地いい。

膻中のツボを温めている

手のひら日光浴で、セロトニンの分泌を促すことも大事

手に光を浴びている

先にお伝えしたように、セロトニンと日光は深く関わっています。日照時間が少ない冬ですが、できるだけ日光を浴びるように意識し、セロトニンの分泌を促しましょう。

「全身に浴びるのは日焼けも気になるし、抵抗があるという人は手のひらだけでもOKです。手のひらを10分程度太陽に向けましょう。また、気持ちが沈むとカーテンを開けずに1日過ごしてしまう人もいますが、明るい自然光を部屋の中にとり入れることも大事です」

メンタルの不調は腎にダメージを与えますが、腎のダメージもまたメンタルの不調を助長してしまいます。そのため、ふだんの生活の中でも腎に負担をかけないように意識することが大事です。例えば、厳しい寒さも腎に負担をかける要因なので、体を冷やさないようにしましょう。また、腎を補うためには、黒豆や黒ごま、ひじき、きくらげなど黒い食べものを積極的にとるといいそうです。ツボや養生をうまくとり入れながら、冬を乗り越えましょう。

文/柿沼曜子 ツボイラスト/牛久保雅美

もっと詳しく田中先生のツボの話を読みたい方はこちら。

書影

こころと体がラクになるツボ押し養生』(学研プラス)

田中 友也

田中 友也

鍼灸師、国際中医専門員、登録販売者、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種資格保持。
関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。現在、兵庫県神戸市のCoCo美漢方(ここびかんぽう)で日々、漢方相談に乗る傍ら、鍼灸師として施術も行う。ツイッターのフォロワーは13万人超え。親しみやすいトーンで、漢方にまつわる話をつぶやいている。オンラインセミナーなども積極的に開催している。
Twitter:@mococo321

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