朝、気持ちよく目が覚めると、それだけでよい1日になりそうな予感がします。けれどもなかなかスッキリ起きることができないという人もいるのではないでしょうか。今回の“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、テーマは「睡眠」。え、栄養と睡眠って関係あるの? はい、おおいに関係しているのです!
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問題
安眠のためのポイントとして、1日の食生活の中で行うおすすめの行動は、次のうちどれ?
□朝食はドリンクのみにするなど少なめに抑える
□食後はお茶やコーヒーでリラックスする
□お酒は飲まない
□昼食をしっかりと食べる
答えは………
「昼食をしっかりと食べる」です
安眠には、生体リズムに合った活動や休養などが必要です。リズミカルな生活を守るには、まずは1日3食を、できれば毎日同じぐらいの時間に食べるのがおすすめです。それぞれの食事をとる際のポイントは、朝食は、眠った脳と体を目覚させるため、糖質はとるようにすること。昼食は、日中活発に動くためにエネルギー補給をしっかりと。夕食は、なるべく消化のよいものをとります。胃腸に負担をかけないほうがぐっすり眠りやすくなるからです。
安眠をもたらす栄養素のひとつとしてアミノ酸が効果的です。睡眠と関係の深いアミノ酸は、次のうちどれ?
□アスパラギン酸
□ロイシン
□トリプトファン
□アルギニン
「トリプトファン」です
上記はすべてアミノ酸です。アミノ酸はどれも体内で重要な働きをします。その中で「トリプトファン」はリラックスできる気分をもたらし、睡眠、精神安定作用をもつ神経伝達物質の「セロトニン」を作ります。なお、「アスパラギン酸」は新陳代謝を高める効果があり、「ロイシン」は肝機能を高める効果があります。「アルギニン」は免疫力を高めることなどに役立ちます。
たんぱく質(アミノ酸)の代謝に不可欠で、問題1の答えと深く関与しているビタミンは、次のうちどれ?
□ビタミンA
□ビタミンB1
□ビタミンB6
□ビタミンC
「ビタミンB6」です
ビタミンは生命活動に不可欠な微量栄養素です。なかでもビタミンB6は、セロトニン、ドーパミン、アドレナリンなど、重要な神経伝達物質の合成に必要なビタミンです。かつおやまぐろ、いわしなどの魚に多く含まれていますので、睡眠でお悩みの方は、魚料理を意識してとるのもよいでしょう。
問題1の答えの栄養素が、あまり含まれていない飲みものは、次のうちどれ?
□きなこ入り卵酒
□豆乳とナッツのスムージー
□バナナミルクスムージー
□かんきつ類と青菜のスムージー
「かんきつ類と青菜のスムージー」です
睡眠と関係の深いアミノ酸である「トリプトファン」は、牛乳から発見されたもので、乳製品、大豆製品、ナッツ類などに含まれています。上記の飲みものの中で、「かんきつ類と青菜のスムージー」は、ビタミンAやCの補給にはなりますが、アミノ酸はあまり期待できません。温かい飲みものは、リラックス効果もあるので、ホットミルクなどもおすすめです。
ゆっくり寝るための夕食として、おすすめできないメニューは、次のうちどれだと思う?
□さけ入りホワイトシチュー
□きのこ雑炊
□かき玉うどん
□まぐろ納豆丼
「きのこ雑炊」です
今までの問題で扱ってきた「トリプトファン」を摂取できる、さけ(サーモン)、牛乳、卵、まぐろ、納豆などは、睡眠におすすめの食品です。きのこを加えた雑炊や鍋物も、低カロリーで夕食に悪くはないのですが、きのこ類は食物繊維が多く含まれるため、たっぷり食べると消化に負担がかかってしまいます。豆腐や魚介類などを組み合わせれば、よりよい内容になると言えます。