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骨盤のゆがみが頭痛の原因に… 体をゆるめる方法と骨格をリセットする足刺激テクニックでラクな体になろう!
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、慢性的な頭痛や下半身のむくみに悩んでいますが、足相から、その原因は体のゆがみだと判明しました。今回は、ゆがみをリセットする足刺激テクニックをご紹介します!
Contents 目次
体のゆがみは足相の左右差でチェックしよう!
今回のモニターは、会社員の40代前半のKさんです。
Kさん:「慢性的な頭痛に悩まされています。原因は顎(がく)関節症や頭痛薬の飲み過ぎ、仕事や私生活でのストレスだと思っています。また、運動不足解消のために2年前から本格的な筋トレをはじめ、今ではのめりこむほどです。ストレッチをすると股関節の動きが悪く、そのせいか下半身のむくみやすさも感じています」
足相診断を始めてすぐに、きよみ先生が注目したのは、Kさんの親指のシワです。
きよみ先生:「Kさんは片頭痛がひどいですね。右の親指の皮ふがカサカサで、しわがあります。このように片方の親指にだけ足相が出るのは、片頭痛のサインです。また、肩や首、腰もこっていますね。足の右側のゾーンにだけ角質がついたり、肌がかたくなったりといった足相が出ています。Kさんは体のゆがみが原因で、体の右側に重心が偏り、力が入りやすいのだと思います」
Kさん:「朝起きたときから頭が痛いときに、すぐに頭痛薬を飲んでしまうのもよくないのかな、と思っています。また、トレーニングをしているときに、関節の動きの悪さなどから左右差も感じますね」
きよみ先生:「Kさんは、右側の骨盤が下がり、さらに前に突き出ているようです。骨格に極端な左右差があるので、そのゆがみが、頭痛や腰痛、目の疲れや肩の痛みを引き起こす原因になっています」
Kさん:「今、筋トレに夢中になっているのですが、フォームが定まっていないこともあり、ずれが大きくなってきているのかも…。股関節の周りも違和感を感じるときがあります。またメンタルが不安定になりやすく、気分の浮き沈みもありますので、それを筋トレをして紛らわしているような感じもあります」
きよみ先生:「自律神経のバランスを整えるには、体を動かすことが大切ですし、自分の好きなことを続けることはとてもいいことです。筋トレに熱中できるのは、それが自分に合っているからですよ! ぜひ筋トレは続けてほしいと思います。加えて、体のゆがみをリセットするには、水の中で浮くのがおすすめです。プールなどでただ浮いているだけでもいいのですよ。水の中は、羊水の中にいる胎児の状態と同じなので、骨格を自然な状態に戻してくれるのです」
なかなかプールに行けない人は、お風呂に入ることも水の中にいるのと同じ感覚が得られるそうですよ。Kさんのように、体のあちこちに痛みを感じている人は、骨格のゆがみが原因かもしれません。気になる人は、水に浮かぶ機会を作ってみてくださいね!
心身のバランスを整えるには「外の空気」が大切
きよみ先生:「メンタルが不安定になりやすいときは、外の空気を吸うことを意識してみてください。今の筋トレが100%室内での運動だとしたら、そのうちの5%程度でもいいので、外で高い空を見上げながら、体を動かすようにしてみましょう」
Kさん:「朝起きたら朝日を浴びるようにはしているのですが、そのときに家の周辺をひと周りする程度でもいいですか」
きよみ先生:「1日に10分だけでも大丈夫です! Kさんは足相にまじめな性格、と書いてありますので、きちんと続けることができるはずです」
Kさんの足は足幅があり、とても生命力を感じる足相だそうです。このような足の持ち主は、まじめな人が多いそうですよ。
●足幅が広い足の人はまじめな性格が多い
きよみ先生:「最初にお話ししたように、Kさんは足の右側に重心が傾き、角質がついたり肌がかたくなったりしていましたね。体の右側は、今の心の状態を反映し、左側は、もともとの体質や性質を示します。つまり、今、Kさんの心は『頑張らなくちゃ』という気持ちでいっぱいなため、体に力が入りやすくなっているのです。ですから、何でもまじめに続けるというよりは、“いい加減は、よい加減”と考えて、意識して行動をいい加減にするのがいいと思います。外の空気を吸うのも、朝のコーヒーをコンビニに買いに行くついでに、気楽に楽しむつもりでやるといいですよ」
Kさん:「確かにここ数年はいろんな悩みやストレスがあり、150%くらいの力を出さないと処理できないことが多く、体が悲鳴を上げていたと思います。最近は少し落ち着いてきたので、75%くらいの、いい意味で手を抜くこともしないといけないな、と思っていたところです」
きよみ先生:「今のKさんには、毎日の行動を少し変えて、外の空気を吸うこと、それも少しいい加減なくらいの楽しい感覚で続けることが必要ではないかと思います。足刺激も『頭痛や腰痛を治さなくちゃ』と真剣に考えるよりも、『体や心をもとの自然な状態に戻してあげよう』という気持ちで行ってみてくださいね」
右足だけ肌の状態が違っている人は、頑張りすぎて力が入りすぎているのかもしれません。心や体をゆるめることを意識してみましょう!
体のゆがみを整える足刺激テクニック
今回は、体のゆがみを整えて、骨格をもとの状態にリセットする足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏のゾーンの基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【足の内側を刺激する】
足の内側面には、背中の真ん中を通る骨である、胸椎・腰椎・仙骨・尾骨のゾーンがあります。体を支える役割を持つこれらの骨をさするように刺激すると、体の緊張がゆるみ、動かしやすくなり、偏った重心や骨格のゆがみをリセットすることにつながります。この部分の皮ふは薄いので、指の腹や指圧棒の丸い方の先などを当てて、やさしくさするような刺激で大丈夫です。
●胸椎・腰椎・仙骨・尾骨のゾーン
【かかとの内側を刺激する】
さらに、左右のかかとの内側にある内尾骨(うちびこつ)のゾーンをこすって刺激します。内尾骨とは、脊椎(せきつい)最下部の骨で、内尾骨は尾骨内側の骨のことです。つまり、骨盤の内側に対応しているゾーンなので、ここを刺激すると骨盤のゆがみが整い、刺激を続けることで、本来の正しい位置に戻ります。
●内尾骨のゾーン
骨盤中心の足刺激で体をもとに戻そう
Kさんの足にふれると、指先よりもかかとのほうが冷たく感じられるそうです。
きよみ先生:「指のつけ根から上には脳のゾーンが多く集まっていて、ここが冷えている人はとても多いのですが、Kさんは、かかとのほうが冷えています。かかとから下の足は、骨盤周辺と対応したゾーンが集まっていますので、ここをしっかりと足刺激するといいですね」
足刺激前と比べると、足裏の色が均一になり、むくみがスッキリとしたようにみえます。
●足刺激前
●足刺激後
Kさん:「最近、すごく海を見たくて、旅行に出かけることを考えていたのです。もしかしたら、水のある場所に行きたいと、体が感じていたのかもしれませんね! 朝の散歩はすぐにやってみます」
海や川に入らなくても、水の流れる音を聞くだけで、リンパの流れがよくなるそうですよ。体の調子を整えるために、お休みの日は水辺で過ごしてみるのもいいかもしれませんね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。
『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)