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吊るしておけば虫除けできる、一石二鳥のドライハーブ
虫除けハーブが育ちすぎて剪定したいときにおすすめなのが、ドライにすること。風通しのよい窓辺に吊るしておけば、ドライにしている間も蚊除けの効果が得られます。
「市販されているドライハーブのほとんどが外国産です。自宅でハーブを栽培すれば、農薬や化学肥料、 食品添加物等の不安もなく、安心安全にドライハーブが簡単に作れます。香りはフレッシュハーブよりも劣りますが、効能は同じなので、チンキを作ることもできます。ハーブをしっかりと乾燥させたら、密閉容器で保存しましょう。ドライハーブは1年間保存できます」
ハーブの効能を使ったおすすめ虫除けグッズ
ハーブの効能を使った虫除けには、ほかにもこんな方法があります。
サシェ
サシェとは、フランス語で「香り袋」のこと。「オーガンジーや麻などの生地を使った小袋に、虫除けハーブを入れて靴箱やシューズの中に入れておくと、消臭効果があります。息子の靴は特に汗臭が強いので、虫除けハーブやレモングラスのような消臭効果のあるハーブのサシェでニオイ取りをしています。フレッシュハーブでもドライハーブでも作れます」
ハーブディフューザー
虫よけに良い精油(アロマオイル)をアロマポットで焚けば、部屋に拡散し虫の侵入を防ぐことができます。
「化学成分の入った殺虫剤を振るよりは、断然、体に負担の少ない虫よけ精油ですが、精油は成分が濃縮されているため、ペットがいる場合、小鳥やハムスター、猫、小型犬等の小動物等には 精油成分が濃く、脳に良くない影響を及ぼす可能性のあるものもあるので避けましょう。妊婦さんや小さなお子さんがいる場合も避けた方がいい精油があります。 そのような場合には、濃縮されたアロマディフューザーではなく、やさしく香るハーブを焚く、ハーブディフューザーはいかがでしょうか。チーズフォンデュ用のお皿が深い容器にたっぷりと水を張り、虫よけハーブを入れてキャンドルで焚くとハーブティーのようにやさしく香りながら虫よけもでき、ペットにも小さなお子さまがいても安心して使えます」
ハーブティー
体の中に取り入れることで、虫除け効果が期待できるのもハーブの魅力です。「ペパーミント、日本ハッカ、ニットキャップ、ローズマリーなど、飲用可能なハーブを飲むのもおすすめです。ハーブティーはガラスポットにハーブを入れ、熱湯を注いで蓋をして3分蒸らします。 ティーカップに注ぐ前に蓋の上の蒸気に含まれている成分をハーブティーの中に振り落としてから注いでください」
ハーブバス
虫除け効果のあるハーブを入れたお風呂は、リラックス効果も抜群!「夜の入浴時にはラベンダーでほっとひと息、朝ならば、シャキッと目覚めを促すローズマリーがおすすめです。もちろん、お好みの香りのハーブを選んでくださいね。数種類をブレンドするのも効果的です。フレッシュハーブの方が香りは強くでますが、ドライハーブを使っても効能は得られます。細かくなったハーブは排水溝に詰まる可能性もあるので、洗濯ネットや麻袋などに入れた状態で湯船に入れるようにしましょう」
ほかにも、キャンプ用のランタンには、シトロネラ入りのオイルを使えば虫除け効果があります。ハーブ農園を営んでいる柴田さんが畑で愛用しているのは、130年の歴史を持つ「金鳥の渦巻」だそう。蚊取り線香に含まれている除虫菊はシロバナムシヨケギクというキク科の多年草です。ハーブを使った虫除け方法は意外と簡単にできるので、試してみてください。
Profile
ハーブ研究家 / 柴田敬子
メディカルハーブコーディネーター、アロマアドバイザー。古賀ハーブ農園「Borage.(ボリジ)」の経営者。エステティシャン歴10年。無農薬ハーブを栽培と販売、ハーブ加工品やハーブティーのプロデュース、ハーブ雑貨の販売などもしている。ハーブアロマ教室やハーブアロマワークショップなどにも注力。3児のママ。
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