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CATEGORY : ヘルスケア |不調

教えて、ママ女医ちえこ先生! 気になるフェムケア…吸水ショーツや月経カップのじょうずな使い分け

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生理用品

生理用品といえば、おなじみのナプキンやタンポンを思い浮かべますが、近年では、女性がより快適に過ごせるよう工夫されたさまざまなフェムケア(フェムテック)が登場しています。なかでも注目の吸水ショーツや月経カップが気になっている人も多いはず。便利な使い方や注意したいポイントについて、現役産婦人科医であり人気YouTuberのママ女医ちえこ先生に教えていただきました!

監修 : ママ女医ちえこ

現役産婦人科医師であり、プライベートでは3児の子どもを育てるお母さん。そして2020年からはYouTuberとしても活躍。性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の身体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信し、現在のチャンネル登録者は13万人を超える。近著に、フェムテック・性・健康のお悩みにママ女医ちえこさんが答える『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(株式会社KADOKAWA)。

Contents 目次

吸水ショーツは急な生理のときにも安心のアイテム

吸水ショーツ(イメージ)

フェムケア(フェムテック)は、女性特有の不調や不快感をケアするアイテムやサービスのこと。最近、フェムケアとして注目度が高いのが吸水ショーツです。「ナプキンよりも快適」という声を耳にしますが、実際どのような点に使いやすさがあるのでしょう。

「吸水ショーツは、生理が始まりそうで始まらない微妙なタイミングには特に便利なアイテムです。いつ生理が始まるかわからないからといってずっとナプキンをつけていると、かゆみやかぶれなどの肌トラブルの原因になってしまうことも。そんなときは吸水ショーツを着用しておけば、急に生理になっても安心です」(ちえこ先生)

ナプキンに比べて肌ざわりがやさしく、生理前後に重宝するという吸水ショーツ。もちろん、なかなかトイレへ行けない忙しい日などにも頻繁にナプキンを変える必要がないので、心配事がひとつ減りそうですね。では、吸水ショーツの選び方には何かポイントがあるのでしょうか。

「吸水ショーツは商品によって吸水量が違うので、生理の経血が多い人はその容量が多いものを選ぶようにしましょう。サイズが大き過ぎるとモレやすくなり、逆にきつ過ぎると肌がすれてしまうため、ぴったりとしていて、程よく“はいている感”のあるサイズがベストです」

多い日はナプキンも一緒に使うのがじょうずな使いこなし方

ナプキン

ショーツが経血を吸ってくれるのでナプキンを変える手間がなくなり、「トイレにポーチを持っていく必要がない」「ゴミが減った」と、吸水ショーツの愛用者は増えつつあります。その一方で「経血量が多過ぎるとモレてしまう」といった困り事も。経血量が少ないときや、生理がいつ始まるかわからないようなタイミングにはショーツだけで着用してもいいのかもしれませんが、経血量が多い生理2日目やそもそも経血量が多い人にとっては使い方が悩ましいところ。

「吸水ショーツは外出先ではき替えることが難しいので、経血がモレてしまうと一大事ですよね。じつは私も、吸水ショーツからモレてしまった経験があります。ですので、“今日は経血量が多いな”と感じる日は、吸水ショーツと合わせてナプキンを使うことをオススメします。たとえ一緒にナプキンを使っていてもうしろモレをするかもしれないので、そういったときに吸水ショーツをはいていれば、お尻までしっかりとカバーしてくれて安心ですね」

経血量が多い日やすぐにトイレへ行けない日にはナプキンも併用して、「吸水ショーツでフォローする」と考えるのがじょうずな使い方。初めて吸水ショーツを使う人は、まずは外出のない休日に、ショーツの吸収具合を確認しておくとよいかもしれません。

月経カップはタンポンとどう違う? メリットとデメリットは?

月経カップ

シリコン製のカップを膣内に挿入して経血をためる月経カップ。装着方法はタンポンに似ていますが、膣内で経血を吸収するタンポンとはまた違ったアイテムです。ちえこ先生は、吸水ショーツと月経カップを合わせて使うことが多いそうですが、どのような特徴があるのでしょう。

「月経カップはタンポンと同じように膣内で完結する生理用品なので、蒸れやニオイが生じにくい点がメリットです。ナプキンを使わないので肌荒れなどのトラブルも減ってきます。また、カップに目盛りがついているため、自分の経血量を数値で把握できるのも体調管理に役立ちます。自分の体のことを知るきっかけのひとつになりますね」

タンポンも一見すると使い方やメリットは似ていますが、使い方によっては吸水し過ぎてしまい、体へ負担がかかることがあるそう。

「経血量が少ない時期にタンポンを使用していると、必要な粘液まですべて吸水してしまい、膣のなかがカピカピに乾いた状態となってしまうことがあります。そうなると、ちょっとした摩擦にも弱くなってしまうので、膣内が傷つきやすく炎症も起こりやすくなるんです」

しかもタンポンは、気がつかないうちに取り出し用のひもが膣内に入ってしまうことがあり、挿入したことを忘れてしまう人が意外と多いといいます。おりものが増えるなど体調の変化で産婦人科を訪ねたら、膣内からタンポンが見つかるケースは少なくないそう。入りっぱなしのタンポンから雑菌が繁殖し、膣内で炎症が広がってしまうことも。

「月経カップであればタンポンのように粘液を吸収し過ぎることはありません。しかし入れっぱなしにしていると、月経カップもタンポンも、トキシックショック症候群*(TSS)を発症するリスクがあるといわれています。大きめのカップなら12時間程度使用できるものもありますが、経血があふれることもあるので、多い日は朝・晩だけでなく、昼にも一度替えておくといいでしょう。タンポンは使用時間が商品によって若干異なるので、パッケージに書かれた目安時間を守りましょう。吸水ショーツも衛生面に配慮されていますが、長時間同じものを着けていると蒸れやすく、雑菌が繁殖する原因になります。ナプキンは2~3時間での交換が目安です」

*トキシックショック症候群(TSS):黄色ブドウ球菌の毒素が原因で起こる急性疾患。初期症状では高熱を伴う発疹、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血などが現れる。

直接肌にふれるアイテムは、ある程度のところで交換したほうが肌への負担も減ってきます。どんな生理用品でも、使い方の基本は使用時間を守ること。

近年は便利なフェムケアがいろいろと登場しているので、生理期間を快適に過ごせるアイテムを探してみてはいかがでしょうか。

参考書籍/

『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)

取材・文 番匠 郁

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