夜になかなか寝つけない、朝の目覚めが悪い…睡眠にまつわる悩みごとを抱えている人は多いのではないでしょうか。でも、生活の中のちょっとした工夫・改善で、快眠を得られる可能性は高いのです! コンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生に、上手に眠るためのコツを教えていただきました。
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快眠のカギを握るのは、成長ホルモン
人間が最低限必要な睡眠時間は1日6時間と言われています。しかし、適正な睡眠時間は個人差があり、中には4、5時間眠れば満足という人も。また、長く眠れば眠るほど体にいいのかというと決してそうではなく、たくさん寝ても疲れがとれない…ということもよくありますね。
睡眠の質を大きく左右するのは何かといえば、脳から分泌される成長ホルモンです。成長ホルモンと聞くと、子どもの体の成長を促すもの、というイメージがあるかもしれませんが、成長ホルモンは成長期を終えた大人にとっても大切な物質。すべての代謝活動に関与し、疲労回復や脂肪分解など、さまざまな役割があります。成長ホルモンが大量に分泌されることで、しっかり熟睡でき、スッキリとした朝の目覚めも手にすることができるのです。
「睡眠はその深さによってレム睡眠とノンレム睡眠に分かれます。レム睡眠は眠りの浅い状態、ノンレム睡眠が深い状態です。これが波を打つように交互にやってきます。実は成長ホルモンは寝入りばなの90分〜120分、ノンレム睡眠時に集中して大量に分泌されるんですね。ですからこの約2時間が、睡眠全体の質にとっても重要なんです」(桑原先生)