原因不明の不調の原因は、全身の冷えからきている

以前は、足裏マッサージによく通っていたという美香さん。最初は気持ちよかったのに、いつからか足裏への刺激が痛すぎて、それに耐えられなくなり、最近は行かなくなってしまったのだそう。「痛いということは、体のどこかに不調があるということですね」ときよみ先生。その言葉を聞いて、少々緊張気味に先生に足裏を見てもらう美香さんに、早速先生が質問を投げかけました。

きよみ先生：「婦人科系が弱いですか？」

美香さん：「え、はい…。婦人科系弱いです。若いときからずっと弱いんです」

きよみ先生「今感じている不調は婦人科系が元になっているのかもしれません。もともと美香さんの足は細くて、とくにかかとの部分が小さいのが特徴です。この部分は生殖器の部分にもあたるので、ここが小さいということは、婦人科系の弱さを示しているといえます」

じつは美香さん、これまで唯一手術を受けたことがあるのが婦人科系トラブルということで、足裏をみた瞬間、先生にそれを言い当てられ、とても驚いたそうです。

●足裏のゾーンマップ

きよみ先生：「冷えもすごくありますよね。足がとっても冷たいです」

美香さん：「昔からひどい冷え性です。もう冷えているのが人生で当たり前、という感じです。どうしたら温かくなるの？って感じです」

きよみ先生：「足裏全体を見て、“血流”にまつわる部分が気になります。ここ、心臓なんですけど、押すと痛くないですか？」

美香さん：「い、痛いです…！ すごく痛いです！！」

きよみ先生：「そうですよね、おそらくこれは血流の悪さからきているのではないかと思います。足もすごく冷たいですし、肩こりとかもありませんか？」

美香さん：「肩こりは、自覚はまったくないんですけど、マッサージとかに行くと『ものすごい肩こりですね』とよく言われるので、もはやこりを感じないレベルになってしまっているのかもしれません」

左足にしかない心臓のゾーン、ここへの刺激は飛び上がるほど痛いという美香さん。「人生でこんな痛みは感じたことがありません！」と苦痛の表情を浮かべていました。心臓の部分が痛いと聞くとドキッとしますが、血流などにもかかわっているのですね。それが頑固な冷え性に結びついていると聞くと納得します。

車酔いやめまいは耳のゾーンが影響している

さらに美香さんの特徴的な足相としては、指の細さがあるとのこと。

きよみ先生：「指がすごく細いですよね。お顔の小ささは指の細さとも関係があるんですよ。お顔の小さい人で指が太いという人はいないんです。あと、第四指と第五指を見てください。この部分の付け根が細いのと、内側に曲がっていますね」

美香さん：「はい、子どもの頃から内側に曲がっています。これが普通だと思っていました」

きよみ先生「そうですよね、ほかの人と比べること、ないですもんね。ここは耳にあたるゾーンです。めまいとか車酔いとかしませんか？」

美香さん：「はい、昔から車酔いします」

きよみ先生「ほかの指と比べても、四指と五指は特に細いですよね。隣の三指や二指と比べても明らかに違いますね。こちらは目のゾーンなのですが、美香さんは目はすごくいいです。最近はスマホの見すぎなどもあって、多くの人が目のゾーンを痛がるのですが、まったく問題ないですね。これはイマドキかなり珍しいですね（笑）」

美香さん：「はい、目はすごくいいです！」

きよみ先生：「ですので、美香さんは目よりも耳をケアしていただきたいです」

●耳のゾーン

歌が好きな美香さん。横隔膜がしっかりしているのはその証拠

つづいて、足の甲をみていくと、先生から面白い質問がとびました。

きよみ先生「歌がお好きですね？」

美香さん：「え、はい、大好きです」

きよみ先生：「歌がとってもお上手なはずです。歌手になりたかったとか、ありませんか？」

美香さん：「はい、小さい頃絶対音感があると言われ、歌っていました。歌手になりたいと思ったこともあります」

きよみ先生「横隔膜がすごく張っているんですね。美香さんの足は基本的に細く、とくに裏から見るとかかとのあたりなんて、すごく細くて小さいのに、甲側の横隔膜のところだけ、すごく立派なんです。これは、歌っていた証拠です」

こんなことまでわかってしまうなんて、びっくりですね！ さらに聞いてみると、美香さんは小さい頃から歌を歌っていただけでなく、水泳もやりこんでいたことがわかりました。一時は選手として大会に出るほどだったとか。横隔膜がこれだけ立派なのには、水泳と歌で相当鍛えられたためだと思われます。

さらには足裏にくっきりと縦線（リーダー線）が入っていますが、これは自分の意志を貫いて、好きなことをやりとげる性格であることを物語っているそうです。

また、最初にもお話のあった、かかとの小ささ、足裏の細さはご自身の体力にもつながっているそうで、そこは美香さんも気になっているそうです。

美香さん：「気力はあるのに、体力が続かなくて断念せざるを得ないようなことがあります。持久力もないので、大きな仕事のときには十分、休息をとってから取り組むようにしています」

きよみ先生：「体力をつけたかったら、まずはたくさん歩くといいでしょう。足をたくさん地につけて歩くことで、かかとも、指も鍛えられて、足が強く、たくましくなっていくと思いますよ。ぜひ歩くことからの体力強化につとめてみてくださいね」

美香さん：「足の形も変わっていくのですね！ ぜひたくさん歩くようにしたいと思います」

足裏ゾーンセラピーを受けた後は「足だけでなく、全身がぽかぽかに！」

その後、30分の足裏ゾーンセラピーの施術を受けた美香さん。終わったあとに感想を聞くと「足がすごく温まりましたし、体全体もぽかぽかしています！」とうれしそうです。

足裏全体がピンク色になって、見るだけで温かそうですね。この日はとても寒い日で、サロンに来たときから「寒い」と言っていた美香さんですが、施術が終わったあとは上着を着るのも忘れてしまうぐらい体が温まったと言います。顔色もとってもよくなりました。

最後に今日の足相診断の感想を聞いてみました。

「足裏を見るだけで、こんなにいろんなことがわかるなんて、本当に驚きました。体調から性格から、歌のことまで（！）、なんでも言い当てられてしまいましたね。私の不調の原因が“冷え”にあることもわかり、また足裏を施術することでこんなに体が温まることもわかったので、私自身も家で、足裏を刺激していきたいと思います！ やればこれだけ違うってことを体感したら、もう自分でもやらない手はないですよね」

その後２週間、美香さんには自宅で足裏刺激を続けてもらいました。さて、その感想は？

「まず、足相診断で自分の体調に思い当たることが本当に多かったので、生活の見直しを心がけました。血流を意識して、体を冷やさないように対策をしっかりしたり、温活にも力を入れました。つい車での移動をしがちだったところ、しっかり歩くようにもなりました。あの心臓のゾーンの痛さで、血流の悪さ、ひどい冷え性に危機感を持ちました。

足裏への刺激は、正直まだまだ痛いです。でも毎日足裏と自分の体調と向き合う習慣ができ、とてもよかったと思います。ここへきて、気温も下がり、ぐっと寒い毎日となりましたが、いつもならこういうときにすぐに体調を崩してしまうのですが、今回はとても元気に過ごしています！ 」

坂元美香さん

モデル。大学卒業後、金融・ITで働き、10年間の専業主婦を経て、モデル・インフルエンサーへ転身。テレビ、雑誌、CM、広告と幅広く活動し、現在はそれらの経験を活かし、SNSコンサル、プロモーション、キャスティング事業も展開。高校生の息子と夫の３人暮らし。Instagram:@mika_saka

鈴木きよみ先生の足相学が１冊にまとまりました！　足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ１冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。

『すべての不調は足裏をみればわかる！』（ワン・パブリッシング刊）

文／FYTTE編集部