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鼻づまりがツラい人必見の足刺激テクニック! 鼻の通りをよくするには親指側面をしっかりプッシュして
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、毎日の鼻づまりがお悩みです。さまざまな足相の特徴から、気になる体質ケアの方法もご紹介します。
Contents 目次
かかとの足相に注目! 婦人科系トラブルに気をつけたほうがいい足とは?
今回のモニターは、フォトグラファーをしている40代後半のEさんです。
Eさん:「毎朝起きると鼻づまりがひどいです。寝ている間も鼻づまりで寝づらいこともあります。最近はつま先の冷えもツラく、痛みを感じるほどです」
さっそくEさんの足相を見てみましょう!
きよみ先生がEさんの足相を見て最初に注目したのは、かかとの色と形です。
きよみ先生:「かかとは婦人科系の臓器を示すゾーンです。Eさんのかかとは、色が赤紫色で、幅がかなり細いですね。このような足相の人は、婦人科系のトラブルが起きやすいのですが、生理は順調ですか?」
Eさん:「生理の2週間前くらいからお腹が痛くなったり、体のだるさを感じたりと体調が変化するのを感じますが、生理は重くはありません」
きよみ先生:「Eさんは、年齢を重ねるにつれて婦人科系のトラブルが出やすくなる体質です。必ず子宮や卵巣の検診を受けるようにしてくださいね」
Eさん:「最近、代謝が落ちてやせにくくなってきたような気もしていて、年齢的にホルモンバランスがくずれてきているのかな?と思っていました。今は更年期と思われる自覚症状はないのですが、婦人科検診にはちゃんと行かなきゃですね」
きよみ先生:「Eさんのように、かかとの幅がかなり細い足の人は、日本人には少なく、フランス人に多い足の形なのですよ」
Eさん:「足の接地面が少ないせいか、足もとがぐらついて疲れやすいです」
きよみ先生:「足裏の真ん中部分は、消化器などのお腹にある臓器を示すゾーンになりますが、この部分の色は問題ありません。婦人科系以外の内臓はお元気ですよ」
かかとの色がほかの部分に比べて赤紫色をしている人や、かかとの幅が細い人は、婦人科系の働きに問題がないか、この機会にチェックをしてみてくださいね!
これぞアートな足! 感受性が豊かな人の足相の特徴って?
フォトグラファーをしているEさんの足は、きよみ先生によると『アートな足』なのだそう。感受性が豊かな人に多く見られるという、足相の特徴をお聞きします。
きよみ先生:「Eさんの足の指先はとても細くて、指自体も長いですね。こういう足の人は、感性がとても繊細です。アーティストの人に多いのですよ」
●指先が細く、指が長い『アートな足』
Eさん:「大学から写真を学んでフォトグラファーになりました。料理やインテリアの写真が好きで、ライフスタイル系の写真を撮ることが多いですね」
きよみ先生:「学生のときからアート感覚を磨き続けているのですね。まさに芸術家の足そのものですね! このような華奢な印象の足の人は、家庭的な人も多いのですよ」
Eさん:「そうなのですね! 自分ではあまり家庭的という自覚はないのですが…笑」
さらにEさんの指をチェックしていくと、気になる足相があるそうです。
きよみ先生:「足の人さし指だけ下がっているのが目立ちますね。人さし指の根もとには視力を表す目のゾーンがあり、このように人さし指が下がっている人は目の悪い人が多いのですが、いかがですか」
●ほかの指に比べ、人さし指が下がっている
Eさん:「視力が悪く、コンタクトがないと歩けないほどのド近眼です」
きよみ先生:「これだけ人さし指が下がっているということは、かなり目が悪いということです。目の疲れにも要注意です」
足相は、その人の特徴や体質を明らかにしてくれるヒントです。同じような足の特徴をしていないか、自分の足を観察してみてくださいね!
鼻づまりをケアする足刺激テクニック
鼻づまりのある人は、親指の側面にある鼻のゾーンをチェックしてみましょう。この部分に角質がついているか、強めに押すと痛みを感じるはずです。鼻づまりのケアにおすすめの足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【鼻のゾーンを刺激】
鼻のゾーンは、左足の親指が右の鼻、右足の親指が左の鼻を示します。左右どちらかのゾーンだけに、ゴリゴリとしたかたまりを感じたり、強い痛みを感じたりすることもあります。指の関節の角や、指圧棒の先を使ってごしごしとこすって刺激しましょう。ゴリゴリとした手ごたえがなくなり、イタ気持ちよさを感じるまでが刺激の目安です。
●鼻のゾーン
●鼻のゾーンをしっかり刺激
また、合わせて顔の小鼻の横にある迎香(げいこう)というツボを刺激しましょう。
●迎香のツボ
人さし指の先を小鼻の両わきに当てて、押し開くようにマッサージします。
【目のゾーンをプッシュ】
人さし指と中指のつけ根には、目のゾーンがあります。ここを指の関節の角や指圧棒の先でプッシュして刺激しましょう。視力が悪い人は人さし指のつけ根を、眼精疲労がある人は中指のつけ根をしっかりと刺激しましょう。
●目のゾーン
【かかとの生殖腺のゾーンを刺激する】
かかとが赤紫色の人や、幅が細い人は、子宮や卵巣の働きが弱っている場合があります。かかとにある生殖腺のゾーンを、指の関節の角や指圧棒の先でゴシゴシとこすって刺激しましょう。
●生殖腺のゾーン
足刺激の強い痛みがだんだんとイタ気持ちよさに変化
きよみ先生が親指側面の鼻のゾーンを刺激すると、Eさんは「いたたたた!」と声を上げるほど強い痛みがあったようです。
きよみ先生:「刺激を続けていると、だんだんと痛みが和らいでくるはずです」
Eさん:「鼻が通るようになってすっきりしてきました。足刺激の痛みも少なくなりました!」
今回、きよみ先生が刺激したのは、ほとんど鼻のゾーンだけでしたが、足刺激をしたあとは、赤紫色だったかかとも含めて足裏全体の血色がよくなり、とてもきれいなピンク色になりました。
●足刺激前
●足刺激後
きよみ先生:「寝る前の10秒ほどでもいいので、鼻のゾーンを刺激するのを続けてみてくださいね」
Eさん:「足裏が疲れやすく、日頃から足裏をマッサージボールでよく刺激するのですが、かかとの色が悪いとはまったく気づきませんでした。鼻のゾーンを刺激しただけで、かかとまで血行がよくなって色がきれいになるのは驚きでした。足刺激で鼻づまりも、なおりそうな気がしています」
花粉症やハウスダスト、寒暖差アレルギーなど、さまざまな原因で鼻づまりに悩まされている人は多いのではないでしょうか。鼻のゾーンの刺激を習慣にしてみてくださいね! 次回記事では、足刺激を3週間続けたあとの体調変化をお伝えします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。
『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)