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梅雨むくみで苦しい人必見! 体がすっきり軽くなる3つのご自愛ケア

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梅雨むくみで苦しい人必見! 体がすっきり軽くなる3つのご自愛ケア

梅雨は不安定な天気で予定が立てづらく、ジメジメと不快で気分がなんとなく上がらない時期です。梅雨の不調は気分だけでなく、体に現れるという人も。今回はとくに梅雨時期のむくみが気になるという人に向けた記事をご紹介します。

Contents 目次

「梅雨むくみ」はなぜ起こる?

むくみは、血管から水分が周辺の組織に漏れでてしまったり、組織から水分を回収できなくなったりすることで起こります。この「むくみ」、なぜか梅雨になると症状がひどくなるという人は少なくありません。
その理由のひとつに、汗をかきづらくなることがあります。湿度が高い梅雨は、汗が空気中に水分として逃げるだけの余裕があまりありません。皮膚から蒸発できない水分は体内にたまるため、むくみにつながります。
さらに、梅雨時期の激しい気圧変化も関係しています。急激な気圧の変化が起きると血流を調整する自律神経が乱れ、血行不良につながります。血液が体内でうまく循環されないと、血管から水分が漏れて体内にたまり、むくみとなるのです。

こんな人は「梅雨むくみ」になりやすい

梅雨にむくみやすい人は、体質や生活習慣に特徴があります。
以下に心当たりがある人は、梅雨のむくみに注意しましょう。

肥満体質
肥満体質の人は、心臓に負担がかかりやすいため血流が悪くなりやすいです。血液の循環がスムーズに行われないと血管から水分が漏れだし、むくみとなります。

筋肉量の少ない体質
心臓から血液を送りだす力は筋肉量と関係しています。筋肉量が少ない人は、血液をうまく巡らせることができずにむくんでしまいます。

デスクワークの多い生活
デスクワークが多い人は、重力によって血液が脚にたまりがちです。長時間立ちっぱなしや、同じ姿勢でいることが多い人もむくみやすくなります。

塩分やアルコール摂取の多い生活
塩分やアルコールをとり過ぎると、血液を薄めようと血管内で水分が増加します。血管内の水分が増え過ぎて回収できないと、むくみになります。

ストレスを感じることが多い生活
ストレスがたまると自律神経が崩れて血行不良につながります。また、ストレスによって放出されるホルモンのコルチゾールは、細胞間の接着を弱らせるため、血管やリンパ管から水分が漏れてむくみやすくなるという研究結果(※)もあります。
(※ ポーラ化成工業研究所調べ http://www.pola-rm.co.jp/research/research2-4.html

梅雨むくみの改善はご自愛ケアが大事

梅雨というだけで気分も憂鬱になりがちですよね。むくみの改善方法はいろいろありますが、ムリをし過ぎるとかえってストレスになって、なかなか継続できないことも多いでしょう。そのため、梅雨むくみの改善には「ご自愛ケア」がおすすめです。
以下に、おすすめのケア方法を紹介します。

<1>マッサージやストレッチ
マッサージやストレッチで、気になる部分の血行を促しましょう。体全体に血液を巡らせるイメージをすると効果的です。マッサージは、力を強く入れ過ぎずやさしくさするように行いましょう。ストレッチでは、体が心地よいと感じる程度にゆっくり伸ばしましょう。

<2>湯船にしっかり浸かる
入浴はシャワーだけでなく、湯船に浸かることを習慣に。湯船に浸かってゆっくり体を温めるとリラックス効果が期待でき、さらに、血流を促進することで血行がよくなります。
また、シャワー浴にはない水圧効果も期待できます。水圧により、増えた血流が体内をスムーズに循環することが、むくみの解消や予防につながります。

<3>冷たい飲みものやアルコールを控える
冷たいものの飲み過ぎで体の中から冷えると、血液の循環が悪くなってしまいます。むくみがちな梅雨時期の水分補給には、常温程度のものがおすすめです。
むくみやすい体質の人は、なるべくお酒も控えましょう。とくに、連日のアルコール摂取は慢性的なむくみへつながります。

むくみ体質に内側から働きかける漢方

むくみを改善したい人には、体の内側からアプローチする漢方薬がおすすめです。
むくみの原因は、「心臓の働きの低下でよぶんな水分がたまる」「肝臓の働きの低下により水分や塩分が排出できない」「リンパの流れが悪くなる」などと考えられています。
漢方薬は、水分の循環をよくして老廃物や塩分を排出し、むくみを根本から改善します。
よぶんな水分だけを排出するため、体に必要な水分まで取り除いてしまうという心配がありません。
また、血流をよくすることで、心臓や肝臓の機能が回復して代謝も上がり、むくみにくい体作りをすることができます。水分の循環をよくしたり、血流を改善したりすることで、太りにくくやせやすい体を手に入れられるメリットもあります。

<むくみのお悩みに使われる漢方薬>
・五苓散(ごれいさん)
滞っている水分を体中に巡らせ、よぶんな水分を取り除きます。口やのどの渇きが気になる人に向いています。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう
体の水分循環を改善し、よぶんな水分を排泄することで、体を引き締めます。汗かきで疲れやすく、色白でぽっちゃり体型の人に向いています。

漢方薬であれば飲むだけなので毎日続けるのも簡単です。ただし、その人の症状や体質にきちんと合ったものでないと副作用がでることもあります。自分にはどの漢方薬が適切なのか、漢方の専門家に相談しましょう。

梅雨はご自愛ケアですっきり

長期間むくんでしまっている体は、老廃物や不要な水分が体内にどんどんたまっている状態です。その結果、さまざまな不調を引き起こしたり、ダイエットの効果があらわれにくくなったりします。むくみは放置せず、きちんと解消することが大切です。
梅雨のむくみは一時的なものが多く、適切な対処で改善が期待できます。ぜひ、今回ご紹介したご自愛ケアを試してみてくださいね。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0017
●Medical Health CH:
https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w

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