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AYAとちつ姉が考えるリアル・フェムケアとは? 女性たちのお悩みに向き合った結果、湧き上がった想いを語る

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AYAさんとちつ姉の対談

フィットネスプロデューサーのAYAさんがフェムケアのために立ち上がり出版された新刊『AYA×ちつ姉 最高のフェムトレ』(ワン・パブリッシング刊)。一緒にタッグを組んだのは日本初の膣プランナーとして活動する“ちつ姉”こと山口明美さん。今回なぜ、ふたりがこの本を作るに至ったのか、フェムケアに対する秘めた想いなどについてお話いただきました。

Contents 目次

フェムケア・フェムトレは産後女性のためだけのものじゃない! 若くても悩む人が増えているという事実

─今回、お二人が初めて手を組んで作り上げたフェムケア・フェムトレ本。ここ至るまでの、それぞれの思いを聞かせてください。

ちつ姉

ちつ姉:私がフェムケアに出合ったのは20年前、2人目の出産後でした。会陰切開の縫合の仕方がよくなくて、ひどく苦しんだんです。とにかく傷跡が痛いし、経血の出方も変わってしまって。痛みで腹圧をかけられないからおしっこが我慢できず尿をもらしてしまうのでオムツが欠かせなかったんです。ただ歩くだけでもやっとなのに、でも社会復帰しなくちゃいけないというジレンマで、うつになりかけていました。自分の人生の中であのときくらいですが(笑)、本当に自分がかわいそうでした。

半年ほどして何とかしなきゃ、と助産師さんの元へ駆け込み、今で言う膣トレを習ったのが初めてのフェムケアとの出合いです。そこから膣トレ・膣ケアを自分なりに勉強したり実践していくうちに、すべてを取り戻したと言っても過言ではないくらい体と生活が変わっていきました。

AYA:ちつ姉の言うように、私もフェムケアとかフェムトレって産後の女性のためのもの、もしくは臓器脱の予防・改善に高齢者がやるものだと思っていました。でも最近は10~30代の若い女性でも、骨盤底筋が弱い人が多いと聞いて驚いたんです。走ったりジャンプしたりくしゃみするだけで尿漏れしちゃうから、友だちにバレないように保健室に行くとか切ないですよね。

ちつ姉:そうなんですよ。フェムケアやフェムトレについて発信を始めた4年前は、自分の経験もあって私もそう思っていました。でもTikTokで発信したら「私も!」って18歳とか若い子たちがたくさんコメントをくれて、予想外でした。

AYA:私は運動のすばらしさを伝える仕事をしているけれど、実は尿漏れなど“運動以前のところ”で悩んでいる人って、意外に多いんですよね。だから私が提案するフェムトレが、そういう方の救いになればという使命感もあるんです。

AYAさん

 

膣まわりをケアし血流をよくすることが、美容・健康・ダイエットなどすべてにいい影響を及ぼす

ちつ姉:膣トレをしたことで、私自身排泄や生理など体の悩みが解消した上に、手足の冷えもなくなって、顔のくすみは取れるし肝斑もなくなるという“いいことづくめ”で。スムーズにやせることもできたしよく眠れるようにもなって、膣トレだけでこんなに変わる!? というほどさまざまな効果があったんです。AYAさんのフェムトレで、こういう実感を得られる人がもっともっと増えたらいいですね。

AYA:そうですね。トレーニングとケアって、膣へのフォーカスの両輪だと思うのですが、私は筋肉や運動のことしか知らないので、ケアの部分はスペシャリストであるちつ姉に任せます。ちつ姉とタッグを組むことでこの2つをトータルでお伝えできるのがこの本の強みです。

ちつ姉:ケアはね、膣を変えることで体質から肌質まですべて変わると言っても過言ではないほど大切。例えば膣まわりをマッサージすると、しぶとい肌トラブルもよくなってくることも多いんですよ。血流がよくなるというのがポイントなのですが、膣まわりの血流は自律神経やホルモン分泌まで影響していると考える医師も増えてきました。

AYA:ちつ姉、今日もノーファンデなのにそのツルツル肌! 説得力ありますね(笑)

─ところで、最近はフェムテックの認知度も上がって、女性のデリケートゾーンまわりの話題もシェアされるようになってきたけど、ちょっと言葉が独り歩きしている感も……。

ちつ姉:実際に「フェムケア」「フェムトレ」とか言われても、いったい何をしたらいいの?とイメージがつかない方も、意外といそうです。それに尿漏れや臓器脱といった悩みがある人のためのもの、というイメージもまだまだ強いのでは? 実は健康にも美容にもダイエットにも、すべてにメリットがあるということをこの本ではお伝えしています。

AYA:今は特に悩みがなくても、予防という意味合いでも役に立つし、今悩んでいる人には改善策にもなる。すべての女性に読んでもらって、みんなで知識をシェアできたらいいなと思っています。

 

特別なことはせず、毎日の習慣にできるようなフェムケアメソッドをまとめた『AYA×ちつ姉 最高のフェムトレ』(ワン・パブリッシング刊)、好評発売中です! ぜひ手にとって、毎日のケアやトレーニングにとり入れてみてください!

フェムトレカバー

プロフィール

AYA/1984年生まれ、兵庫県出身。フィットネスプロデ ューサー・フィットネスモデル。体育系大学を卒業後、フィットネス業界に飛び込み〝最高のトレ ーニング〞を目指して AYA オリジナルのメソッドを考案。体への意識が高い著名人たちのボディープロデュースを男女問わず数多く手がける一方、フィットネスモデルとしても活動。広告、 TV、ラジオ、雑誌、WEB やイベントなど幅広いメディアに多数出演。様々なジャンルのクライアントが信頼を寄せている。2022年12月にフィットライフジム「Feelin’ Good」(フィーリングッド)を虎ノ門にオープン。『おうち de シェイプ AYAトレ100』( 講談社 ) など著書多数。

ちつ姉(山口明美)/株式会社 3FACE 代表取締役。日本初の膣プランナー。エステティシャンとして美容業界で25年のキャリアを積む一方で、激しい生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系の不調に悩まされ、さらには出産で 14針縫う会陰裂傷も経験。そんなとき出合った膣トレと膣ケアを続けることで不調が改善、ダイエットに成功、美肌になるなどいいことづくめに。膣に着目し、正しい知識を伝えるべく、「美容寿命と健康寿命も延ばす」をモットーに、セミナー、商品開発コンサルなど幅広く活動中。ニックネームはちつ姉。
YouTube チャンネル「膣プランナー あけみ先生~大好きなわたしになるために」も開設。

取材・文/遊佐信子 撮影/松橋晶子

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