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子供向け性教育本は、大人の学び直しにもぴったり〜性教育取材で40代の私が感じたこと〜 #Omezaトーク

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性教育の絵本

FYTTEの2024トレンドワードのひとつである「みんなのフェムトレ」。フェムトレ(フェム・トレーニング)はFYTTEの造語ですが、元になっているのは近年ブームの「フェムテック(女性特有の健康課題についてテクノロジーでの解決をめざすこと)」です。女性の健康課題を社会全体で解決しようという流れがあるわけですが、そこで避けては通れないのが「性」です。女性特有の不調といえば生理やPMSなど、生殖器ほか当然女性の体の機能全般に関わってくるからです。ということは、そもそもそれらをいちばん最初に学ぶ機会である、基本的な「性教育」が大切なのでは?と企画会議でも毎度性教育が話題に上っていました。そこで、性教育に関する取材を先日行ってきたのですが…自分の知識のなさと、授業前後での意識の変化を大きく感じることとなりました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

性教育
性教育実践者、北沢杏子さんの理念「性教育は人権教育」を図式化した「性教育の樹」。

今回取材をさせて頂いたのは、性教育実践者の北沢杏子さん。1965年から今日まで性教育の研究と実践、教材の作成などを行っている方です。御年94歳。私たち取材班は、取材の前に看護学生さんたちとともに実際に性教育の授業を約3時間受けてきました。前半は小学3年生向けの授業で「自分たちのからだは、これからどうやっておとなのからだに変わっていくのかな? お母さんから生まれたのは知ってるけど、どうやってお母さんのお腹に入ってどうやって生まれたのかな?」というテーマで教材や人形を使って学びました。後半は中学生向けの教材DVDを使って「人口妊娠中絶・避妊について」を学びました。

性教育のビデオ

最初はやはり学生のみなさんも少し恥ずかしそうに、またちょっと気まずそうな雰囲気で授業を受けていました。年代や個人によっても変わるかと思いますが、40代である私の場合も、やはり幼少期から性はタブー扱いで、隠すもの、恥ずかしいもの、何か困ったことがあってもあまり人には相談しづらいものでした。性教育など性に関するもの全般がまとめて”下ネタ”扱いされている社会の雰囲気も原因のひとつだったかもしれません。

ですが、そうやってタブー扱いすることで、生きていく上で必要な体の機能、女性だけでなく男性の体についても知る機会が本当に少なかったなと感じています。学校教育でもっと具体的に教えて欲しかったなと思うのです。生理についての基本的な知識はあっても、PMSや生理痛、避妊など十分な知識があったかというとなくて。例えば、低用量ピルが日本で認可されたのが遅いということももちろんですが、そもそも低用量ピルがどういうものなのか私は知りませんでした。私個人的には低用量ピルでPMSが劇的によくなったので、あーもっと早く飲んでおけばよかった…もっと早くから出会いたかったと思っています。

 

性教育の絵本
『なぜなのママ? (3歳からの性教育の本)』(アーニ出版)。1972年に日本で初めて出版された性教育の絵本。その後1988年に復刊。

また、「性交」について。この言葉について受けるイメージや意識が、授業の前と後でがらりと変わっていく学生さんたちの姿がとても印象的でした。最初は少しいやらしいもの、恥ずかしいもののように感じでいるように見えましたが(私もそう)……果たしてそれがどう変わっていくのか。詳しくは3月公開の記事をお楽しみに!

そして、もうかなり大人である私もこの数時間の授業で知識を深め、情報のアップデートができたこと、また性についての認識も大きく変わりました。…ということは、大人でも今からでも学び直しは十分できるということですよね。また、恥ずかしながら新たに知ることも多く、どんな年代でも知識や情報をアップデートし続けていくことは本当に大切なんだなと改めて感じたのです。

3月公開の記事のほうで触れますが、日本の性教育はかなり遅れていて、かつなかなか性に関する明るい情報が得られないでいました。しかし、明るいニュースもあります! こちらも北沢さん取材で知ることになったのですが、まずは緊急避妊薬について。望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬。こちらも日本は遅れていると言われていますが、東京都では昨年2023年に未成年女性への支援を強化するという考えを示し、今年2024年に緊急避妊の支援ができるようとり組みを進めていくということが発表されました。予期せぬ妊娠をした未成年女性がひとりで抱え込むことが少しでもなくなりますように。またこれが東京だけではなく日本全国ではじまるといいですよね。また、通称「赤ちゃんポスト」についても、これまでは熊本のみ(「こうのとりのゆりかご」という名前で設置)でしたが、今年2024年に、東京都墨田区の社会福祉法人賛育会が区内の賛育会病院に「赤ちゃんポスト」を設置する方針を明らかにしたというニュースもあります。時代の変化とともに制度も大きく変わっていきますし、これからも状況は変わっていくことを考えると、暗いニュースばかりではないとも感じました。

健康に楽しく生きていくために欠かせない体のこと、生まれてから死ぬまで変化していく私たちの体のことを知るためにもやはり学びと知識を得ることが重要だと強く感じました。文字にするとごくごく当たり前のことなのですが…なかなかできていなかったと反省です。

 

性教育の絵本
『男の子のからだの絵本』(アーニ出版)。男の子の二次性徴の仕組みがよくわかる絵本。アーニ出版のHPより購入可。

学び直しのひとつとして、まずは、子供向けの絵本や本を読むところから始めてみるのもいいのかも、と個人的には思いました。基本的な知識を得るのに子供向けの本はとてもわかりやすいです。親子で読むこともできるという意味でもおすすめです。

性教育についての北沢杏子さんインタビュー記事は3月公開で現在進めていますので、みなさん楽しみにしていてください♪(編集デラ)

Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです

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