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目の老化や病気もケアしだいで変わってくる…? 歳をとっても目が悪くならないための3つのケア

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目の健康

起きている間ずっと使われているのに、あまり大事にされず、酷使されがちな目。目も心がけしだいで老化や病気の発症を遅らせることができます。目の健康に総合的にアプローチする企業、わかさ生活の角谷建耀知社長の著書『歳をとっても目が悪くならない人がやっていること』(著/角谷建耀知、監修/医学博士・森下清文)から、眼精疲労を軽減するツボ押しや白内障を予防するサングラス、コロナ禍で急増したドライアイについてご紹介していきます。

Contents 目次

目の疲れに効くツボ押し

アイケア

目の疲れをとるために、目を直接圧迫して強い刺激を与えるのはNG。その代わりにオススメなのが目のまわりにあるツボを指圧することです。

「目のまわりには、たくさんのツボが集中しています。ツボを刺激することで目の血流がよくなり、疲れ目などの改善につながります。ツボを刺激するには、ひとつのツボに対してそれぞれ2~3回イタ気持ちいいと感じる強さで3秒程度押すのが基本になります」(角谷社長)

目のツボ

ツボを刺激するときも目自体を圧迫しないように気をつけてください。目を圧迫すると急激に血圧が低下し意識を失うことさえあります。こちら(上図)の7つのツボはかたい骨の部分にあります。刺激するなら骨の部分を押すと覚えておきましょう。

色が薄めのサングラスか遮光メガネを

サングラス

「光老化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。肌への影響だけでなく紫外線は目にもダメージを与え、老化を促進させる原因になります。

「紫外線のダメージを受けるのは、角膜や水晶体、および網膜です。加齢によって柔軟性がなくなってきた水晶体が紫外線によってさらに衰えるということです。紫外線によるダメージは、白内障の発症にもつながります」

大切な防衛道具であるサングラスは、ぜひ薄い色のサングラスを選ぶようにしましょう。

「濃い色のレンズのほうが紫外線をカットしてくれそうですが、色が濃すぎると視界が暗くなり、目に入ってくる光の量を調節している瞳孔(どうこう)が開いてしまいます。そうするとメガネと顔の隙間から入ってくる紫外線が、開いた瞳孔から入ってきやすくなるのです。その点、薄い色なら暗くならないため瞳孔が開きすぎず、隙間からの紫外線が入りにくくなります」

さらに、まぶしさも紫外線もきっちりカットする遮光メガネという選択もあります。遮光メガネはもともと網膜色素変性などの病気によって感じるまぶしさを緩和するために開発されたメガネ。

「まぶしいと感じやすい特定の波長を効率よくカットしているため、まぶしくないからといって暗くなることもありません。もちろん紫外線も完全にカットします。特に目の老化でまぶしさを感じるようになっている人はサングラスの代わりに使ってみてはいかがでしょうか」

国民病ともいわれるドライアイにも対策を

ドライアイ

ここ数年のコロナ禍で 自宅で過ごす時間が多くなり、目を酷使してドライアイになる人が増えています。ドライアイは目の表面が乾燥して、目に痛みを感じたり、疲れやすくなったりする病気です。

以下のような不快感、ありませんか。

【ドライアイセルフチェック】
●目がよく乾く/●目がゴロゴロする/●光を見るとまぶしい/●モノがかすんで見える/●目が疲れやすい/●目が赤くなりやすい/●なんとなく目に不快感がある/●目がかゆい/●涙が出にくい/●理由もなく涙が出る/●目がしょぼしょぼしてかすむ/●目を開けているのがつらい/●長時間のパソコン作業がつらい/●10秒間まばたきをしないでがまんできない

ひとつでも該当する項目があったらドライアイかもしれません。

「加齢とともにドライアイになる原因のひとつは涙の量です。50代以上の涙の量は20代のときと比べると4割も減少するといわれます。もうひとつは涙の質です。涙はその役割を果たすためにすぐに蒸発しないように、ムチン層(粘液層)、水層、油層の3層構造になっていますが、加齢とともにムチンや油の量が減るため、涙が蒸発しやすくなるのです。特に女性は女性ホルモンが減少するとムチンの分泌量が減るといわれています」

ドライアイの治療の基本は点眼薬でうるおいを補ってあげること。新しい治療法として、レーザーで涙の質を改善するIPL治療も注目されています。

「ドライアイで失明することはほとんどないといえますが、ドライアイぐらいと油断していると、角膜や結膜を傷つけ、感染症や角膜炎・結膜炎を発症する可能性があります」

ドライアイを防ぐには、スマートフォンやタブレットを長時間使用しない、目が疲れたら休めるなど目を酷使しないこと。乾燥しやすい冬の時期は特に注意が必要です。

目の健康を守るには、何より定期的に目の状態を確認すること。少しでも気になるところがあれば、遠くの大病院よりも近くのクリニックですぐに相談を。それが早期発見、早期治療につながります。

文/庄司真紀

参考書籍/
書影
『歳をとっても目が悪くならない人がやっていること』(アスコム)

著者/角谷建耀知
かくたに・けんいち 株式会社わかさ生活 代表取締役社長。18歳の時、脳腫瘍の大手術を受け、命と引き換えに視野の半分を失う。自身の経験から、自分のように目で困っている人の役に立ちたいとの想いで、1998年に株式会社わかさ生活を創業。目の健康サプリブルーベリーアイが大ヒット。多数の企業や眼科医と連携して、商品の開発・情報発信を行っている。近著『長生きでも脳が老けない人の習慣』は累計2万部突破と好調。

監修/森下清文
もりした・せいぶん 医療法人森下眼科理事長・医学博士。大阪医科薬科大学で研鑽。同大学の講師となり白内障、緑内障、眼底出血などの診療と研究に従事。1991年に大阪市北区で森下眼科を開業して地域社会での診療に取り組む一方、1992年4月から「市民健康講座 目の勉強会」をスタートさせ、地域だけでなく全国各地で啓発活動を行っている。

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