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“過覚醒”の現代人に必要なのは睡眠&回復! スリープコーチ・角谷リョウさんがレクチャー!「Garmin 睡眠改善体験会」参加レポート①

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睡眠

今年もじめじめした蒸し暑い季節が到来。寝苦しい夜が続くと眠ったのに疲れがとれず、翌日の仕事にも影響が出そうですよね。そこで注目したいのが、スマートウォッチを使った睡眠改善法。自分の睡眠をデータで可視化することで眠りの質を高めていく方法です。そこで、今回、スマートウォッチでおなじみのGarmin による睡眠改善体験会に参加。実際にスマートウォッチによる計測データを活用しながら改善に取り組んでみました。さっそく、睡眠改善のプロ・スリープコーチの角谷リョウさんのレクチャーで体験会スタート!

監修 : 角谷 リョウ (スリープコーチ)

スリープコーチ。大手企業をはじめとする160社、14万人以上の睡眠改善のサポートをした上級睡眠健康指導士。睡眠改善によるオリンピック選手や日本代表選手のパフォーマンス向上もサポートする眠りの専門家。

Contents 目次

情報過多でストレスが多い現代人に必要なのは睡眠による回復

寝起き

スリープコーチとして累計14万以上の人の睡眠改善を手助けした角谷さんによると、現代は便利なサービスやツールが誰でも簡単に使えるようになり、メリットも多い半面、入って来る情報量が多すぎることで、メンタルがダウンしてしまう人も年々増えているのだそう。

「マルチタスクやSNSの普及によって、現代人はストレスがたまりやすい状態。メンタルにダメージを受けると集中力が続かなくなり、そのストレスの反動でさらにスマホ依存が悪化することも。いま、2人に1人は依存症レベルだといわれています」(角谷さん)

今後はデジタル時代に加えてDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、AIもますます進化…情報社会にストレスが増え続けることは必至! そこで重要なのが「回復」です。

「ストレスが多い人より、もちろん少ない人のほうが長生きします。しかし、ただストレスが少ない人より、じつはストレスが多くてもそれに対処できた人のほうが長生きする、とアメリカでは研究結果が出ています。つまり、ストレスを受けていたとしてもきちんと回復することが重要。そして、その回復方法のメインが“睡眠”なのです」

睡眠の質がよければ体・脳・メンタルは回復するだけでなく、進化する

睡眠

夜遅くまで残業し、夜ご飯を食べる時間がずれ込み、寝る直前までスマホやコンビニの強い光を見ている現代人。自律神経が乱れやすく、ゆえに熟睡している時間が短く、基本的には「過覚醒」だと角谷さんは指摘します。

「緊張とリラックス、つまり交感神経が優位な状態と副交感神経が優位な状態がアンバランスになりがちなのが現代人の傾向です。そして緊張と覚醒の対極にある、リラックスの究極が“睡眠”です。自律神経のバランスをとるためには深く眠る時間を長くしていくことが肝となります。メンタルが安定しないいちばんの理由は、しっかりと眠れていないから。体の再生にとっても睡眠がもっとも効果的で、基本的には睡眠の質がよければ、体・脳・メンタルは回復してくれるのです。そもそも睡眠の質が悪く疲労困憊の状態だったとしても、皆さんこれだけ仕事ができているのであれば、回復したらもっとすごいパフォーマンスが出せるはず。その人にとって“最適な睡眠”をとることで、回復するだけに止まらず、自分を“進化”させることもできます」

そこでまず体験会ではいま自分はどのくらい疲れているのか、体の状態を「疲労チェックワーク」で疲労度合いを数値化してみました。

チェック項目

厚生労働省 疲労度チェックリスト(体験会で使用した資料より)

【厚生労働省 疲労蓄積度テスト】
0~2点:疲労はたまっていない
3~7点:疲労がたまっている
8~14点:疲労がかなりたまっている
15点以上:疲労蓄積が危険状態

このテストでは8点以上の場合で「確実に対策しないと危険」とされていますが、筆者の数値は予想していた通り15点以上…! 体験会の会場全体でも8~14点・15点以上の人が過半数という結果になりました。

スマートウォッチで睡眠を“見える化”して改善へ

スマートウォッチGarmin「Venu 3S」で計測した睡眠データをアプリで見た画像例

スマートウォッチGarmin「Venu 3S」で計測した睡眠データをアプリで見た画像例

では、「とにかく寝ればいいのか?」といえばそうではなく、単純に眠るだけでは逆にメンタルを病んでしまう恐れがあるため、「まずはしっかりと睡眠改善をすることが大切」だと角谷さんはアドバイスします。そしてそのために活用したいのがスマートウォッチ。

「睡眠は最強の回復スキル! 体重計に乗るのと同じように、スマートウォッチで睡眠の質を測定することで、ふだんからいい睡眠がとれているのかどうかが視覚的にわかるようになります。データを確認して、まずは睡眠の質を改善。その次にどう回復するかを考えます。ただデータをとるだけでは改善につながらないので、そのデータをどう役立てていくかも含めて対策していきましょう」

たしかにぐっすり眠ったはずなのに疲れがとれていないことや、逆に睡眠時間自体は短いのに元気な日もあるので、その理由が目で見てわかるようになれば日々の回復にもつながりそう!

次回は実際にGarminのスマートウォッチ「Venu 3S」を活用しながら、睡眠改善につなげていく実践編。2週間で睡眠の質はどう改善されるのか? チャレンジした改善アクションとその結果をレポートしていきます!

〈参考〉
体験会で使用するスマートウォッチ

Garmin「Venu 3S」
Garmin「Venu 3S」
https://www.garmin.co.jp/products/wearables/venu-3s-frenchgray/

取材・文/番匠郁

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