前回の記事で、「寝返りに秘められた、いい眠りを得るための力」をご紹介いたしました。寝返り力と睡眠力には強い関係性があることを、ご理解いただけたかと思います。朝までぐっすり眠れる「寝返り上手な人」になるための準備として、まず欠かせないのが「パジャマ」の存在です。そこで、今回は、よい睡眠のためのパジャマの選び方をご紹介します。
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起床時に「体が痛い」は「寝返り下手」のサイン!
皆さんは普段、何を着て眠っていますか? ジャージやスウェット、ルームウエアなど、いわゆるパジャマではない服装で就寝していませんか?
ジャージやスウェット、モコモコ素材のワンピースやルームウエアなど、こういったアイテムは衣服と寝具との間に強い摩擦を起こすため、寝返りに不要な力が必要となりスムーズな寝返りが妨げられてしまうのです。寝返りをしたあとも、衣服とシーツや毛布がよじれて体に無理な力が入り、場合によっては不自然な寝姿勢のまま朝を迎えてしまうことも。すると当然、肩こりや腰痛につながりますし、起床時から体がだるくなる原因にもなりかねません。
ルームウエアは可愛らしいデザインのものが増えていて、身につけるだけで気持ちも上がりますが、あくまで眠る前までのファッションとして楽しみましょう。
ジャージなどのスポーツウエアは、もともと外気に触れて運動する目的で開発されているので、眠る目的には生地が厚過ぎますし、スウェットやアクリル素材のものは、水分を十分に吸収することができず、熱がこもりやすいので、寝床の湿度が上がりすぎて不快に感じてしまいます。
こういった不快感は覚醒のスイッチになるので、夜中に目が覚める中途覚醒につながるリスクもあり、睡眠の質低下につながってしまうのです。
「寝返り上手」になるためのパジャマの選び方
寝返りのためにはもちろん、自分自身に「眠る」というスイッチを入れるためにも、就寝時には、パジャマとして販売されているものをきちんと身につけることが大切です。パジャマの素材は吸汗、保湿性が高く、肌ざわりがよい綿がおすすめ。また、パジャマは頻繁に洗うものなので、生地に耐久性があって取り扱いがラクなところも綿の魅力といえます。
美容の観点からだと圧倒的にシルクがよいでしょう。天然繊維の中で最も肌蛋白に近く、肌に優しいうえに軽くて空気をもまとっているかのように柔らかくて軽く、着心地は抜群。ただし、手洗いでないといけないなど、扱いが綿と比較すると少し面倒な部分も。普段は綿のパジャマで、週末や気分転換にシルクのパジャマを使うという方法を取り入れてもよいかもしれませんね。
また、赤や黒などのコントラストの強い色よりも、パステルカラーの優しい色合いのもののほうがおすすめです。素材感やデザインなど、色々見て触って眠りファッションを楽しめるようなお気に入りのパジャマを見つけましょう。