今年は、寒かったり暑かったり、寒暖差が不安定な10月。急に寒くなったために、体が追いつかず体調を崩しやすい時期でもあります。ようやく秋らしく快適に過ごせる時期なのに、体がだるい、疲れやすいなどの体の不調が続いている場合は、秋バテかもしれません。
そこで今回は、秋バテや季節の変わり目の不調に効果的な食材3つと、秋に起こりやすい肌の不調対策に期待できる効果について、天然由来成分を中心に高性能スキンケア化粧品の開発・製造をしているサティス製薬さんの原料開発の知見をもとにお届けいたします!
Contents 目次
秋バテ対策に効果的な食材3つ。腸活や免疫力アップにもおすすめ!
この記事では、天然由来成分を中心に高性能スキンケア化粧品の開発・製造するサティス製薬さんの知見や、原料開発の取り組み「ふるさと元気プロジェクト」による素材の魅力やストーリーをもとにお届けいたします!
「ふるさと元気プロジェクト」とは、日本全国のさまざまな天然素材をスキンケア原料化して化粧品に配合し、人の肌をきれいにすることと、生産地の活性化を同時に目指すプロジェクトです。
【1】スーパーレッドフルーツ!「サンザシ(山査子)」
中国由来のフルーツで、かわいらしい赤い実をつける植物です。美容や健康に効果的な多くの栄養素を含み、肌の調子を整えたり生活習慣病を予防する効果があるとして注目を集めています。知名度はまだ低いですが、知る人ぞ知る美容食品でありドライフルーツやドリンクなどに加工され販売されています。また、抗菌、抗酸化性の高いフルーツとしても注目されています。
■秋バテ対策におすすめの理由
夏の間は冷房や冷たいもののとりすぎにより自律神経が乱れている状態です。秋に入っても夏の名残で冷たいものをとりすぎになりがち。それにより、胃腸の働きが弱まりやすくなります。そこで、サンザシが秋バテ対策におすすめ!
サンザシは、古くから生薬として、主に消化系の不調や食欲不振改善の目的で使用されてきました。これはサンザシが、胃酸の分泌を促し食物の消化を促す効能を持つためです。
■肌への期待できる効果
季節の変わり目は、疲れや気温の変化によって心も体も不安定になりやすい季節です。湿度や気温の変化、紫外線、エアコンによる乾燥など、肌のバリア機能の低下を引き起こす要因がいくつもあります。このバリア機能が低下すると肌の美肌菌と呼ばれる常在菌バランスが崩れます。常在菌のバランスが崩れるとニキビやかゆみなどの肌トラブルにつながります。
季節の変わり目の肌不調には、肌にうるおいを与え、バリア機能を維持し、敏感肌を改善する、表皮ブドウ球菌の育成が重要となります。そこで、サティス製薬が開発した、長野県南信のサンザシエキスでは、表皮ブドウ球菌/アクネ菌が約2倍まで増加することが確認できているそうです。 肌の菌叢バランスを整え、敏感肌を改善する効果が期待できます。
【2】免疫力を高めてくれる!「緑茶」
お茶が体にいいことは広く知られていますが、野生の原木のような栽培方法で生産された、茶ノ木は幹は太く、根も地中深くまで張り、大地の栄養をたっぷり吸い上げることができるため、抗酸化力が高いそうです。下記※参照。
■秋バテ対策におすすめの理由
緑茶に含まれるカテキンは、消化系の不調や食欲不振改善など胃腸の回復に効果的です。カテキンは胃腸の粘膜を刺激し、胃液の分泌を促して消化を助けるはたらきがあります。カテキンの中でもとくに「エピガロカテキン」は免疫力を高めてくれる成分です。そのため、秋バテで食欲が落ち、免疫力が下がっている今の時期に飲みたい飲みもののひとつです。
■肌への期待できる効果
サティス製薬が開発した原木緑茶エキス(※)には、チロシナーゼ活性阻害による美白作用が確認できました。チロシナーゼとは、皮ふのメラニン生成を引き起こす酵素のことで、チロシナーゼがメラニン色素の元であるチロシンを酸化させることでメラニン色素が生成されます。チロシナーゼ活性を阻害することによって、夏に浴びた紫外線がシミなどの色素沈着を引き起こさず、健やかな美しい肌へと導きます。
※野生の原木のような栽培方法で生産された、茶葉を使用。通常の茶ノ木は収穫量向上のため密植され細い枝をたくさん作ります。しかし原木ような栽培方法で育てられた茶ノ木の幹は太く、根も地中深くまで張り、大地の栄養をたっぷり吸い上げることができるため、抗酸化力が高いそうです。
【3】抗酸化作用が抜群!「トマト」
トマトは、そのまま食べてもおいしく、健康や美容にいいことはもちろん、いろいろな加工食品や化粧品の原料としてもすでに活用された商品も出ていて、食材として欠かせない野菜のひとつかと思います。
■秋バテ対策におすすめの理由
トマトには水分が多く含まれており、汗で流れ出やすいカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。また、トマトの赤い色は「リコピン」という成分によるもので、サビつきから体を守る抗酸化作用が強く、紫外線からも体を守ってくれます。さらに食欲を促す効果もあるため、秋バテ対策にはおすすめの食材です。
■肌への期待できる効果
サティス製薬が開発した賀茂トマトエキス(※)は、肌色メラニンを産生するというユニークな特徴が確認できました。賀茂トマトには「グルタチオン」という成分が多く含まれ、この成分は解毒作用や美白作用などで知られている成分です。野菜64種類の中でグルタチオン含有量を比較したところ、群を抜くグルタチオン量が確認されました。
「グルタチオン」には、肌色メラニンを産生する特徴があります。シミやそばかすは、紫外線などで増えてしまった黒色メラニンが増えることで肌の表面に現れます。つまり、肌色メラニンを産生するグルタチオンを多くとり入れることで、シミやそばかすを防ぎ、紫外線から肌を守りながら、透明感のある白い肌へ導くことが可能になります。
※京都の農家さんが生産している「賀茂トマト」は、一般のトマトよりも2〜3倍も大きい大玉で、あざやかな赤色、濃い味のするトマトでカロテノイドが豊富。さらに、解毒作用や美白作用などで知られる「グルタチオン」という成分が多く含まれています。
どの食材も健康・美容にとってうれしい栄養素や成分が豊富ですよね!
秋に入って体調や肌の調子がイマイチだな、と感じたらそれは、季節の変わり目による秋バテかもしれません。今回ご紹介した食材を参考に、体と肌の調子を整えていきましょう!
協力・監修/サティス製薬、「ふるさと元気プロジェクト」
文/FYTTE編集部