11月に発売された株式会社SDPの『むくみとり事典 気になる「むくみ」不調を改善する』(監修/川嶋 朗)から、すぐにできるむくみとりテクをご紹介する企画。今回は、すぐになんとかしたい“むくみ”を防いだり解消したりする、シチュエーション別のレスキューアイデアをご紹介します! とっても簡単ですぐにとり入れられるものばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
Contents 目次
すぐにとりたいむくみはコレやって!
顔のむくみは「印象的な目もとメイク」&「専用パック」でカバー!
気をつけてケアをしていても、寝不足や前日の水分のとり過ぎで腫れ目に…! 「明日はデートなのに」「ライブにいく大事な日なのに」そんなピンチを回避するためにおすすめのレスキューアイデアをご紹介します!
最も手っとり早く、効果的なのは「アイメイク」です。シャドウのメインにグレー系を選ぶことで、腫れで目立ちやすいまぶたの赤みを抑え、自然な影を作れます。アイラインはダークブラウンのペンシル&リキッドを使って、はね上げ気味にしましょう。これによって、ぼってり感のないデート仕様の、少しクールでセクシーな目もとを演出できます♪
また、ジェルを袋状の容器に閉じ込めた「温冷ジェルパック」もおすすめです。
ほてったように赤く腫れた肌には冷却が大事ですが、ドラッグストアなどでよく見かける不織布パックは冷やすことで美容液などの効果が下がり、肌に浸透しづらくなることも。
その点、通販などで購入できるジェルパックなら、冷却効果で肌も毛穴も引き締めつつ、温め用にも使えるので、効率よくむくみを解消してくれます。
大事な予定の前日には、身近にあるものやお手頃アイテムも味方につけて、ピンチを乗り切りましょう!
「耳」はむくみとりのツボ宝庫! どこでもできる耳マッサージ
残業続きや疲れやストレスで体が冷えると、血流や新陳代謝も衰え、全身にむくみが出やすくなります。そんなときに注目したいのが、「耳」です。
耳には全身のツボや迷走神経が集中しているので、さわったりもんだりするだけでもリラックス効果や臓器の活性化が期待できます。また、耳下腺リンパ節も刺激され、顔まわりの老廃物が流れやすくなるのもうれしいポイント!
指でもむだけで耳がじんわり温かくなりますが、「疲れてそんな気力もない…」というときは、ヘアゴムを耳に引っかけて10分置くだけでもOK! オフィスやちょっとしたスキマ時間にできるうえ、効果も感じやすいので、ぜひトライしてみてください。
デスクワークで疲れた脚を癒す! 座ったままできるストレッチ
長時間座りっぱなしや立ち仕事の宿命といえば、「脚のむくみ」ではないでしょうか。夕方以降のツラいむくみを撃退するには、じつはイスの高さがポイントなのです!
イスに座ったとき、足の裏全体が床につくように高さを調整します。ずっと同じ姿勢を続けることで血管が圧迫されて、不要な水分が溜まるなどのリスクを避けることができます。
さらに、座ったままできる簡単ストレッチもむくみ撃退の効果が期待できるので、デスクワーク中のストレッチとして習慣づけてみてください!
生理前から続くむくみは「下半身の冷え」に注目
ホルモンバランスの乱れによる生理前の悩み。そのうちのひとつにむくみがあります。生理前のむくみを防ぐには「冷え」を溜め込まないことが重要で、ホルモンバランスの要である“下半身”を日ごろから温めることで、血流が改善していきます。 生理の前後はもちろん、日頃から「冷え」を避ける工夫をしてみましょう!
★夏場でも腹巻きで温活!薄手のシルク製など、季節を問わず着用できる腹巻きを愛用しましょう。下腹部を温めると、生理痛が和らぎます。 ★水分摂取を控えめに
生理時には水分を溜め込むホルモンが働くので、ふだんより少しだけ水分節制をしましょう。お茶を1杯控えるだけでも◎。
また、日常的に軽いストレッチとウォーキングで代謝を上げたり、食事面では塩分を控えてカリウムを多めに摂取したりするなど、毎日の食生活の見直しもGOOD。むくみ知らずの体質を目指しましょう!
ダイエット中の「水太り」はお灸をすえる
また、生理時以外でも注意したいのが、ダイエット中に起こりやすい「水太り」。
ダイエット中の食事は、たんぱく質や脂質、炭水化物などの「必須栄養素」不足で血行不良を招きやすく、水分が排出できずむくみにつながることも少なくないのです。
そんな「水太り」は、ドライヤーを使ってできる“セルフお灸”で追い出しましょう!お風呂で全身を温めたあと、髪を乾かすついで行ってみてくださいね。
★「水分」追い出し療法!
おへそから人さし指1本分ほど上にあるツボ「水分」に、肌から10cmほど離してドライヤーの温風を当てます。熱く感じたら離す、冷めたら当てる、を3~5回くり返します。
※当て過ぎるとやけどしやすくなる場合もあるので、気持ちよく感じる程度で行いましょう。
がんばらないでもできる簡単筋トレ
むくみは栄養不足や水太りだけが原因ではありません。じつは、加齢+筋肉量が減ると、どんどんむくんで太りやすくなってしまうのです。
脂肪は冷えているところにつきやすく、冷えると固まってしまいます。そしてむくみだと思って放置していると冷えはますます助長され、相乗効果でプヨプヨし続けていくという恐ろしいケースも…! ですので、今のうちから少しでも筋肉量を増やすことが大切です。
ここでは、運動嫌いさんにもおすすめの「簡単筋力アップの動き」をご紹介します。床に寝転んだままできるので、ハードな運動が苦手な人も気軽にチャレンジできますよ。
★脚を伸ばして腹筋(1)あお向けに寝て両手は体の横におきます。
(2)左脚を上げて30 秒キープし、右脚も同様に10 回ずつ行います。 ★うつ伏せに寝て背筋強化
(1)うつ伏せになり、両手は体の横にそえます。
(2)ゆっくり状態を起こし5秒キープします。10 回くり返します。
Part1~5にかけて、むくみとりについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 日常的にとり入れられるメソッドや、身近にあるアイテムを活用してできるアイデアばかりですので、ぜひ日々のむくみケアの参考にしてくださいね!
参考書籍/ 『むくみとり事典 気になる「むくみ」不調を改善する』(SDP)
監修/川嶋 朗(かわしま・あきら)
北海道医学部医学科を卒業し、東京女子医科大学に入局。1993~95 年、ハーバード大学医学科マサチューセッツ総合病院に留学。東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長などを歴任した後、2022年より神奈川歯科大学大学院総合医療学講座特任教授、統合医療SDMクリニック院長。西洋医学と補完代替医療を統合した医療を実践。著書に『60 歳から体温を「0.5 度」アップする健康法』(飛鳥新社)など多数。
文/FYTTE編集部