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たまった疲れは足から浄化。すがすがしい気分で新年を迎えるために「足磨き」を始めよう!
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。今回は、誰でも自宅ですぐにできる足ウェルネスメソッドのひとつである「足磨き」を教えていただきます。もうすぐ始まる2025年をすがすがしい気持ちで迎えるためにも、今日から始めてみませんか?
Contents 目次
足を浄化する「足磨き」にはどんなメリットがあるの?
みなさんは毎日の入浴時に、自分の足をしっかり洗っていますか? 足指の1本1本までていねいに洗う人は意外と少なく、体を洗ったついでにさっと流す程度の人が多いかもしれませんね!
足は体の中で最も地面に近いことや、靴や靴下をはくので蒸れやすいことなどもあって、特に汚れやニオイが気になる部分です。汚れを落として清潔に保つためにも、毎日足をきれいに保つケアは欠かせません。
また、あまり知られていませんが、爪の間にゴミが入ったり足裏に角質がついたりすると、体の重心バランスがくずれて歩きにくくなってしまうこともあるのです。重心バランスの乱れは、放っておくと骨格のゆがみや全身のこり、痛みの原因にもなってしまうので注意が必要です。
そこで、ぜひとり入れてほしいのが毎日足を洗って清潔にし、足の保湿を行う「足磨き」のケアです。自分の体を支える土台である足を、いつもピカピカ・ツルツルの状態にしておくことが、健やかな体を保つ近道にもなるのでやってみてくださいね!
毎日足磨きを行うとどんなメリットがあるのかをご紹介しましょう!
●足磨きを行うメリット
1. 体の土台を整える
足は体の土台であり、2本の足がなければ立っていることも歩くこともできません。ところが、足が汚れていたり角質やゴミがたまったりしたままだと、土台が揺らぎやすくなります。足磨きをすることで、自分の体を支える土台の役割をしっかり果たせる足へと整えることができます。
2. 足から体を浄化する
神社に行くと参道には玉砂利が敷き詰められ、毎朝キレイに掃除されています。昔から足は気の出入り口だと考えられていたので、本堂をお参りする前に玉砂利を歩き、足にたまった邪気を清めているのです。足磨きも同じように足を清め、足からよい気を入れやすくする浄化作用があります。
3. 足刺激で体調を整える
足裏や足の甲には内臓と対応しているゾーンがたくさんあります。手のひらで足を洗ったり、保湿剤をぬったりする動作によって、自然にこれらのゾーンにふれることになります。足刺激をしているのと同じような効果を得ることができるので体調が整います。
今日から始めてみよう!「足磨き」の方法
さっそく今晩の入浴時から始められる方法をご紹介しましょう。特別なアイテムを用意する必要はないので、気軽に試してみてくださいね!
【足磨きの方法】
体を洗う石けんやボディシャンプーを泡立ててから足を洗います。
(1)足の甲をていねいに洗う
足の甲を洗うことで、リンパ腺や血液の流れをよくすることができます。不要な老廃物を流し、全身の血行を促すために、最初に足の甲を洗いましょう。
(2)指を1本1本洗う
指はつけ根から指先まで1本ずつ泡で包み込み、指全体をマッサージするようにして洗います。とくに指先を刺激すると全身の血流がよくなります。
(3)足裏を手のひらで包み込むように洗う
足裏は手のひらで泡を包み込むようにして洗います。足裏には内臓と対応したゾーンがたくさんあるので、全体をよくさすったりもんだりするように洗うと、内臓の働きを活発にしてくれます。
(4)足の指の間に残った水分をしっかり拭く。
お風呂から上がったあとに、指の間に水分が残ったままだと冷えの原因になります。足の指の間にタオルを押し込むようにして、1本ずつしっかりと水分を拭きとりましょう。爪の間や足の甲、足の裏にも水分が残らないように確認します。
(5)保湿剤をたっぷりとなじませる
洗い上がりの足には、ボディクリームなどの保湿剤をたっぷりとなじませます。手のひらで肌に保湿剤をぬり広げるやさしい刺激によって、血行を促し肌の乾燥を防ぎます。
もう1ステップで健康効果がさらにアップ!
毎日の入浴時に行う足磨きに慣れてきたら、もう1ステップをプラスしてみませんか。体を健やかに整える効果がさらに高まりますよ!
1.爪や指の間のゴミを取る
爪や指の間にゴミがたまると悪い気が入って来ると言われ、体調をくずしやすくなります。使い古して毛がやわらかくなった歯ブラシを使って、ゴミを取り除くように洗いましょう。
爪の間には靴下のほこりなどの小さなゴミがたまりやすいので、歯ブラシの先を爪の間に入れてゴミをかき出すように洗います。特に親指の爪の側面は、ゴミがたまりやすい場所です。歯ブラシで取り切れないときは、耳かきなどを使ってかき出しましょう。
●歯ブラシを足指の爪の間に入れ、ゴミをかき出すように磨く
2.粗塩で洗う
大相撲で土俵に塩をまいたり、玄関に盛り塩を置いたりするように、古来より粗塩は浄化の道具です。「なんだか体が重い」「イヤなことがあった」など、気分が晴れない日には、粗塩で足を洗ってみましょう。粗塩をやさしく足になじませて洗うと、角質や汚れを落として清らかな状態に整えてくれるので、足がスーッと軽くなるのが感じられますよ。
3.爪の長さを整える
爪の長さが長すぎたり短すぎたりすると、体の重心バランスがくずれ、骨格のゆがみや老廃物の滞りが起きます。爪の長さを整えたら、全身のリンパの流れがよくなってやせたという声もよく聞きます。爪は指先の肌がちょうど隠れる長さに整え、深爪をしないように気をつけましょう。
4.縮こまった指をストレッチする
指先は自然にまっすぐ伸びた状態が理想的ですが、指先に力が入り常に下に曲がった状態の人もいるかもしれません。常に縮こまった指先のことを「ハンマートゥ」と言いますが、このような指先のままだと気力が出づらく、不調を感じやすくなります。指先がハンマートゥになっている人は、指を軽く引っぱるようにして、まっすぐに伸ばしてあげましょう。指にオイルやクリームなどをぬって保湿してから、マッサージするようにストレッチしてあげるとだんだんと指先がまっすぐに整っていきますよ。
5. ペディキュアで爪を着飾る
毎日足磨きをすると足や爪が見違えるようにキレイになります。さらに爪にペディキュアをして、指先を華やかに着飾るのもいいですね。指が華やぐと、足がイキイキとした表情に見えますし、それを見ることで心もウキウキと楽しくなります。自分の足をいたわりたい気持ちが、より芽生えてくるはずです。
いかがでしたか? お風呂のついでに足をていねいに洗って保湿するだけで、どんよりとした疲れが解消し、すがすがしい気分になれることを実感できるはずです。1年の終わりに足磨きをして、気持ちも晴れやかに新年を迎えましょう!
取材・文 牧内夕子
鈴木きよみ先生の足相学メソッドをまとめた書籍の第2弾、『歩ける寿命を100歳までのばすなら足裏が9割』が刊行されました!
足裏から体も心も健康になることを目指す“足ウェルネス”という考え方を発信し続けている鈴木きよみ先生。先生の考える「健康」の究極たるところが、100歳まで、いや100歳を超えても、とにかく人生最期まで元気に自分らしく生きること。それはつまり”歩ける寿命“をのばすことなのです。
この本には、いくつになっても足裏をケアして、しっかり歩ける足をつくるためのメソッドがつめこまれています。シニア向けの本ではありますが、シニア世代ではなくても、足裏の大切さが改めて感じられ、同時に、足裏のケアを実践できる内容となっています。
3年前に鈴木きよみ先生の足相学のメソッドをまとめ、現在も大好評発売中の『すべての不調は足裏をみればわかる!』と同様、初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身や大切な人の体調管理を足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。