2026年のトレンドテーマは「ウェルネス・ハイブリッド」

2026年のトレンドワードを決定するにあたり、ヘルスケア・ダイエット・フィットネス・ビューティ各分野のオピニオンリーダー８名と編集部員の座談会やアンケートを実施。2026年はどのようなテーマに注目が集まるか、その展望について意見交換をしました。
FYTTE編集部では「FYTTEヘルスケアトレンド2026」を象徴するテーマに、“ウェルネス・ハイブリッド”を掲げ、まずは上半期に注目する５つのトレンドワードを選定。
コロナ禍を経て、自分に合うセルフケアを探し、専門家やテクノロジーの力も借りながら“精査するチカラ”を身につけてきた私たち。2026年は、そんな選びとる力を活かし、ジャンルを超えてあらゆるヘルスケアを“いいとこどり”でブレンドする時代へと突入すると予測します。

自然療法とサイエンス、伝統の知恵と最新のAIやウェラブル。一見対立しそうな要素も、今では自由に組み合わせて、“わたし仕様”のウェルネスを最適化していく流れが加速。

体調やライフステージに寄り添うホルモンケア、栄養と家計のバランスを賢くとり込む食知識なども需要が高まってくると考えます。
柔軟に手段を選び、カスタマイズ＆オーダーメイド化していくことで、「自分に合うセルフケア」を築き上げる人が、今後ますます増えていくでしょう。

【ご協力いただいたオピニオンリーダー】

（※上段左より50音順）

●浅野まみこさん（管理栄養士・食生活コンサルタント）
●大島一恵さん（モデルプロデューサー）
●工藤あきさん（内科医）
●Sayaさん（フィットネスインストラクター）
●スギ アカツキさん（食文化研究家）
●なるみ ゆうさん（ダイエットインスタグラマー）
●藤原奈津子さん（栄養士・トレンドウォッチャー）
●Minoriさん（ダイエットコーチ）

2026年上半期に注目する５つのワード＆テーマ

FYTTEが予測する2026年上半期のヘルスケアトレンドワードは、
「ホルモン・ウェルビーイング」「養生コスパワー食」「カスタム免疫ケア」「胃腸マイ活」「AIヘルスバディ（相棒）」の５つです。

ホルモン・ウェルビーイング

女性の心や体、感情のゆらぎに深く関わるホルモン。2026年は、気分や体調のゆらぎに寄り添うケアが、さらに進化していく流れを予測。ホルモンバランスを整えるヨガや、体のリズムを見える化するアプリ、日々の変化に寄り添うフェムテックやメンズテックも広がりつつあります。がんばるより“整える”セルフケアが注目されそうです。

養生コスパワー食

昨年に引き続き、体をいたわる＝養生食への関心が高まる中、物価高で価格と栄養のバランスを見極める“健康コスパ”にもさらに注目が集まっています。ブロッコリーや海藻、新きのこなど、抗酸化力に優れた高栄養食材をおいしく、手軽にとり入れる工夫が進化中。見た目は日常、でも実は高機能な“ステルス栄養”の広がりとともに、新旧ミックスの賢い養生食の選び方が食卓の新基準に。

カスタム免疫ケア

免疫強化への意識が一般的になった今、「免疫＝季節ごとの対策」から、「今の自分に合うケア」へ。睡眠やストレス、腸内環境などの状態をアプリで見える化し、生活に合わせて食事や休息を調整する流れが加速。個々の体調やタイミングに寄り添うオーダーメイドのケアで、免疫を“ちょうどよく整える”ケアに、今後ますます注目が集まりそうです。

胃腸マイ活

2025年の「ガット（胃腸）フレイル対策」を経て、胃活・腸活はさらに進化。2026年は、短鎖脂肪酸を生み出す発酵性食物繊維や、腸と脳が相互に影響し合う脳腸相関を意識した食習慣・メンタルケアにも焦点が当たると予測。心と体を整える“私（My=マイ）に合った胃腸活＝胃腸マイ活”が広がりそうです。

AIヘルスバディ（相棒）

血糖・睡眠・ホルモンなどのデータを“見える化”し、姿勢や呼吸といった感覚と組み合わせて日常に活かす。そんなAIやウェアラブルが、今や心と体に寄り添う“相棒”へと進化中。コンパクトで使いやすいデバイスや自然との融合も進み、自分らしいウェルビーイングを支える身近な存在として広がっていくと予想します。

そのほかの詳しい内容は、特設ページでご紹介しています。各トレンドワードに寄せられたオピニオンリーダーたちのコメントも掲載中！　なぜこのテーマが2026年の注目キーワードなのか――背景をより深く知ることができます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

「FYTTEヘルスケアトレンド2026」特集ページはコチラ

FYTTEでは、年間を通してこれら５つのトレンドワードに関連する特集企画を展開し、最新情報やエクササイズメソッド、アイテム情報など、日常に役立つさまざまな情報を発信していく予定です。2026年下半期のトレンドは、６月頃に追加発表を予定していますので、ぜひ引き続きご注目ください！

イラスト／Ayumi Nishimura　文／FYTTE編集部