肌トラブルに悩む多くの女性にとって、洗顔やスキンケアだけでは改善が実感できないこともあるでしょう。その原因のひとつに、腸内環境の乱れが関係している可能性があります。
腸は消化・吸収だけでなく、免疫や炎症反応の調整にも深く関わり、肌の健康にも影響を与えることが近年の研究で明らかになってきました。そこで本記事では、美腸と美肌を結びつけるメカニズムと、日々の生活でムリなくとり入れられる漢方的な腸活ルーティンをご紹介します。※本記事はあんしん漢方の監修記事になります。
Contents 目次
肌トラブル、その原因は腸かも?

人間の腸内には数兆もの細菌が存在し、これらの微生物群は「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれています。腸内フローラは、消化や栄養吸収だけでなく、免疫機能や炎症反応の調整に役立つというのが特徴です。また、腸内フローラが生み出す物質(短鎖脂肪酸など)は体内を巡り、炎症を抑えたり、皮ふのバリア機能に作用する働きもあります。
一方、腸内フローラが乱れてしまうと全身の炎症が高まり、肌荒れやニキビ、くすみなどの肌トラブルにつながることも。
「最近、スキンケアに力を入れても肌悩みが解消しない」という場合は、腸内環境が原因になっているかもしれません。その場合、まずは腸活を意識した生活を送ることが大切です。
がんばらなくていい、美腸×美肌の整え方

美肌のために腸活を始めようと思っても、「何から手をつけたらいいかわからない…」という人も多いかもしれません。そんな人は、まずはふだんの食事を意識してみてください。
具体的には「冷たいものをとり過ぎない」「腸が喜ぶものを食べる」「食事の時間を極端に乱さない」のがポイントです。
冷たい飲みもののとり過ぎや乱れた食生活は、腸内環境を悪化させてしまうかもしれません。そのため、腸が本来持つ消化力を引き出しやすくするには、温かい飲みものや体を温める食材(しょうが、根菜類など)や発酵食品、食物繊維を積極的にとるのがおすすめです。
そして、できるだけ毎日同じ時間帯に食事をとるように心がけましょう。
また、食事だけでなく「良質な睡眠」も大切です。
睡眠不足が続くとストレスホルモンが優位になり、腸内環境が乱れやすくなるだけでなく、炎症反応の促進や肌のバリア機能の低下にもつながります。「適度な運動をする」「就寝前のスマホ操作は控える」など、質のいい睡眠(深い眠り)をとるための習慣をクセづけましょう。
大人女性のための漢方薬ルーティン
美肌のための腸活には、体の内側から整える漢方薬の服用もおすすめです。
体質に合わせて選ぶことで、心と体全体のバランスが整い、腸内環境を健やかに保ち、肌荒れ予防の手助けにもなるでしょう。
<美肌のための腸活におすすめの漢方薬>
・大建中湯 (だいけんちゅうとう):胃腸を温めて機能を回復し、お腹の冷えやハリ、腹痛を改善する漢方薬です。お腹が冷えて胃腸の働きが弱っている人におすすめです。
・潤腸湯(じゅんちょうとう):滞った血流を改善し、腸にうるおいを与えて慢性的な便秘を改善する漢方薬です。とくに皮ふが乾燥した人の便秘におすすめです。
・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう):腸の動きを高めて、便が出やすいようにする漢方薬です。比較的効き目が早いことが特徴で、便秘にともなうのぼせや食欲不振、お腹のハリなどの症状がある人におすすめします。
漢方薬を選ぶときには、その人の状態や体質に合ったものを選ぶことが重要です。うまく合っていないと十分な効果を得られず、場合によっては副作用が生じることもあります。
自分にぴったりな漢方薬を見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめ。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、相談してみるのもいいでしょう。漢方薬に精通した薬剤師があなたに適した漢方薬を見極めて、お手ごろ価格で自宅に郵送してくれますよ。
内側から整える美肌の新常識
肌トラブルの根本には、腸内環境の乱れが関係している場合があります。
腸内環境を整えて美肌を保つためにも、食生活や睡眠に意識を向けてみてください。
そして、ときには漢方薬の力に頼って、ムリのない範囲で美肌習慣をとり入れましょう。
<この記事の監修者>

水谷優実(みずたにゆうみ) 薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。
流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。
肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。


