梅雨の時期になると、雨の日が続き、気分もなんだか晴れない。ジメジメして洗濯物も乾かず、イライラ。せっかくの休日も雨だと出かけるのも控えて、憂鬱になったりしますよね。今回はそんな梅雨の鬱々とした気持ちを和らげるお手軽レシピを紹介します。
Contents 目次
雨が続くと気分が落ち込むのはなぜ?
レシピの前に梅雨の憂鬱な気持ちとそれを和らげる食材について少しお話しします。
まず、なぜ雨が続くと憂鬱になるのでしょう。
原因はいくつか考えられますが、一つに体内のセロトニンの減少があげられます。セロトニンとは私たちの心のバランスを安定させ、気持ちを落ち着かせてくれる物質で、別名「幸せホルモン」とも言われます。このセロトニンは太陽の光によって分泌が促進されるので、長雨が続き晴れの日が少ない梅雨の時期はセロトニンが分泌されにくいのです。体内のセロトニンが少ないと精神が不安定になり、イライラしたり、憂鬱になったりしてしまうのです。
でも、大丈夫。セロトニンは食事から補うことができます。セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されます。このトリプトファンは乳製品や大豆製品、バナナに多く含まれます。また、セロトニンの合成に必要なビタミンB6やナイアシンは赤身の魚に、マグネシウムは豆類、種実類に多く含まれています。
今回のレシピでは疲労回復のビタミンであるビタミンB1を多く含み、これから旬を迎える枝豆、精神を安定させる硫化アリルを含む玉ねぎとにんにく。スタミナアップ効果のあるアスパラギン酸を含む大豆もやし、セロトニンの材料となるナイアシン、マグネシウム。ビタミンB群をバランスよく含む切り干し大根、トリプトファンを始め多くのアミノ酸を含む高野豆腐、イライラや不安感を抑えるビタミンCを含むトマトなどこの時期にぴったりの食材を使用しました。
また、できるだけ調理工程も少なく手軽につくれ、かつカラフルで見た目でも元気になれるレシピになっています。ぜひ、おうちでつくってみてください!
梅雨も心地よく過ごすポジティブカレースープ
<材料(2人分)>
・枝豆 50g(むいた状態)
・玉ねぎ 1/2個(100g)
・ ミニトマト 8個(100g)
・ 高野豆腐 1枚(18g)
・ 切り干し大根 20g
・ にんにく(すりおろし) 1粒
・ 大豆もやし 100g
・ 塩麹 小さじ2
・カレー粉 小さじ2
・水 2カップ~
・くるみ 15g
<つくり方>
1.枝豆は塩ゆでし、さやから出す。玉ねぎは薄切り。ミニトマトは半分に切る。高野豆腐は水で戻し食べやすい大きさにちぎる。切り干し大根は水でさっと洗う。
2.鍋に玉ねぎ、ミニトマト、切り干し大根、にんにく、少量の水を入れ、フタをして玉ねぎが透明になるまで弱火で煮る。
3.(2)の鍋に半量の枝豆、大豆もやし、高野豆腐、塩麹、カレー粉、水を加え、再びフタをして弱火で大豆もやしがしんなりするまで煮る。
4.器に盛り、残りの枝豆、くるみをのせる。
煮る際に水分が少なく、焦げそうな場合は水を少量足してください。
カレー粉の分量はやや辛めですのでお好みで調整してください。
大豆もやしが手に入りにくい場合は一般的な緑豆もやしでもおいしくできます。
切り干し大根は豊富な栄養を含むだけでなく、自然な甘味、うま味をスープに与えてくれます。
今回のレシピでは油は使用していませんが、最後に良質な脂質を含むくるみを入れました。お好みのナッツや亜麻仁油などの上質なオイルを入れてエネルギーをアップさせるのもよいと思います。