中医学・漢方において「寒」の食材に分類される「アロエ」。体を冷やし、体内のよぶんな熱をとり、機能を鎮静させるなどの効果がもっとも強い食材といわれています。今回は、暑い夏にうれしいアロエを使ったレシピをご紹介します。
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約99%が水分! 夏場の水分補給に最適なアロエの栄養成分は?
アロエ入りのヨーグルトや、アロエのドリンクなど、アロエを手軽に飲んだり食べられる商品が売られていますが、アロエの栄養成分については意外と知られていませんよね。
「アロエは食物のなかでも抜群に水分含有量が多く、約99%(※)が水分です。水分が多いと言われるきゅうりで水分含有量が95.4%、なすで93.2%。さらに言うと、トマトジュースの水分量が94.1%なので、いかにアロエに含まれる水分が多いかおわかりになるかと思います」(管理栄養士・篠原絵里佳さん)
※出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
なるほど。それだけ水分の割合が多いと栄養成分などが含まれるのか気になりますが…。
「アロエには、カリウムやカルシウム、マグネシウムが含まれており、食べることで水分と同時にミネラル補給もできます。これらのミネラル分は汗とともに排出されてしまいますし、効率よく水分を吸収するためにも不可欠な成分。アロエは夏場の水分補給にも適した、最高の食材なのではないでしょうか。
また、アロエ独自の機能成分『アロエニン』は胃酸の働きを正常化すると言われていて、夏バテで胃腸の働きが低下した人にはとくにおすすめです。また、オクラなどにも含まれるネバネバの物質が豊富で、これは免疫力アップに効果があると言われています」
単純に水分がとれる訳ではなく、夏場の水分補給でとくに意識したいミネラル分もいっしょにとれるのはうれしいですね。アロエの知られざる栄養成分がわかったところで、早速おいしく手軽にアロエをとりいれられるレシピを見ていきましょう!