世界中でブームのマインドフルネス。ひと言でいうと「今、この瞬間」に意識を向けるという意味です。マインドフルネスのベースには日本人に馴染み深い仏教や禅の思想。「これほど注目されている理由のひとつには、物質的な豊かさだけでは、ほんとうの意味で幸せを得られないということに多くの人が気づき始めたから」と『3分間マインドフルネス 自分をアップデートする28の習慣』の著者でヨガ講師の吉田 昌生さんは話します。今回は、こちらの書籍より、マインドフルネスの基本的なとり入れ方についてご紹介していきます。
Contents 目次
科学で証明された瞑想の脳への効果
脳研究の進歩により、瞑想を行うと脳に物理的な変化が生じることが明らかになってきました。
瞑想を行うと脳のいち部分の厚みが増すことがわかっています。それは思考や感情の動きを理解する力、自己コントロール力や他人への共感力を司る部位です。
それだけではなく脳内の血流が増え、神経間の連絡網が増えるといった変化も見られます。
瞑想によって脳は活性化することが科学的な見地からも実証されているのです。
脳と心の筋トレ、マインドフルネス瞑想とは?
マインドフルネスは疲労が蓄積して頭がボーっとしてしまう放電の状態から、呼吸を整えてパワーを充電する状態に切り替えること。
人は1日、6万回以上ものごとを思考していると言われ、その約9割は昨日と同じことを考えていて、その8割がネガティブなものといわれます。
エネルギーを多く消耗するネガティブな思考と、脳と心を疲れさせてしまう情報過多の現代生活から、脳と心を守り、自己理解を深めてパフォーマンスを高めるのがマインドフルネスの目的です。
マインドフルネスは脳と心の筋トレと言われています。毎日続けることで集中力が高まり、ネガティブな感情にとらわれることが激減していきます。
ダイエットにも効果的! マインドフルネス瞑想によるさまざまな効果
マインドフルネスを行うことで脳が活性化することをお伝えしましたが、具体的にはストレスが減る、集中力・創造カ・直感力が高まる、健康になる、痛みや不安が和らぐ、睡眠の質が高まる、幸せを感じやすくなる、 気持ちが前向きになる、今の自分に自信が持てる、姿勢がきれいになる、人間関係がよくなるといった効果が挙げられます。
簡単にいうと、心が落ち着き、穏やかな気持ちで自分を観察できるようになり、自分を責めてしまうクセや、イヤなことを繰り返し考えてしまうクセから解放されます。
マインドフルネスを継続して行っていくと、禁煙、ダイエット、アルコール依存からの脱却、認知症予防などにも効果があることがわかってきています。
ところでみなさんは、正しい瞑想の姿勢をご存知ですか?
さっそくチェックしてみましょう!