コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェイン。眠気覚ましや気分のリフレッシュに役立てて、とり入れている人も多いのでは。ですが、昨年2017年には、厚生労働省や農林水産省、消費者庁などからカフェインの過剰摂取に対して注意を呼びかける声が上がっています。そこで、今注目を集めているのが、「デカフェ」。
一体デカフェって何もの!? という疑問を、キリン飲料技術研究所の辻さや香さんに教えていただきました。
Contents 目次
デカフェってノンカフェインと同じ?
最近よく耳にするようになった「デカフェ」。でも、一体デカフェって何のことやら…。
「デカフェって知っていますか? “デカいカフェ”じゃないんですよ!」とキリンの辻さや香さん。
お話を聞くと、デカフェとは、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインをとり除いて控えめにしたもののこと。
これまたよく聞く「ノンカフェイン」とのちがいは、もともとカフェインを含んでいるかいないか。ノンカフェインは、麦茶や、ハーブティ、そば茶など元からカフェインが含まれない飲みものが該当するといいます。
飲みものからカフェインの成分だけをとり除けるなんてすごい!と思わず現代の技術に感心してしまうのですが、カフェインを抜くことで飲みものの味が変わってしまうことはないのでしょうか。
いつもの「午後の紅茶」とデカフェの「午後の紅茶」を比べてみた
そんなプチ疑問を抱えた編集部員が、世代を問わず長年愛されている「午後の紅茶」(キリン)のスタンダート商品「午後の紅茶 ストレートティー」と、8月21日にリニューアル発売された「午後の紅茶 デカフェ ストレートティー」を飲み比べて検証してみることに。
「午後の紅茶 ストレートティー」と「午後の紅茶 デカフェ ストレートティー」を、まずはコップにうつします。ああ、いつ見ても午後ティーって美しい色をしているな~。
さて、みなさん、左右どちらが「デカフェ ストレートティー」かわかりますか?
正解は、左が「午後の紅茶 ストレートティー」で、右が「午後の紅茶 デカフェ ストレートティー」。
コップに移すと、デカフェのほうがやや色が薄いのがわかります。これはもしかして、味も薄いのかしら?と思いますよね。早速飲み比べてみると、
「…あれ?どっちがどっち?」
色で見てデカフェかどうかを判別できるものの、飲んでいるだけではほとんど差が感じられず。やや、デカフェのほうがスッキリしているように感じましたが、この感覚さえも思い込みではと疑うほど「味に大きな差がない」。おいしい。どちらを飲んでもいつもの午後ティーです。
“ヘルシーにすると味が落ちるのでは”という先入観を持っていた私にとって、これはかなりの驚き。しかも、「午後の紅茶 デカフェ ストレートティー」はデカフェの中でも唯一、“カフェインゼロ”の商品なんです! 「控えめっていっても結構入ってるじゃん」なんて落とし穴はありません。これはキリン独自の技術、『カフェインクリア製法』の成せる技。
午後から寝る前にかけてはカフェインの摂取を控えたい、だけど紅茶は飲みたい、そんな人にぴったりですね。ゴクゴク飲んじゃってOK!
そういえば、カフェインって1日あたりどのくらいとっても大丈夫なのでしょうか。